開催時間 |
9時30分 - 17時00分
11月3 日を除く金曜日は20時00分まで (いずれも入場は閉館の30 分前まで) |
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休み |
月曜日
10月9日は開館、10月10日 |
入場料 |
有料 一般 1,500(1,300)円 、 高大生 1,100(900)円 、 中学生以下無料 ※( )内は 前売及び 20人以上 の 団体 料金 |
展覧会の撮影 |
可 (一部作品を除く) |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
名古屋市立美術館 052-212-0001
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒460-0008 愛知県
名古屋市中区栄2-17-25 |
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最寄り駅 | 伏見 |
電話番号 | 052-212-0001 |
福田美蘭(1963-)は、東京藝術大学大学院を修了後、具象絵画の登竜門といわれた安井賞を最年少で受賞し、国内外で活躍を続ける現代美術家です。現代社会が抱える問題に鋭く切り込み、ときにユーモアを添えて絵画化して見せたり、意識して「もの」を見ることを促したり、東西の美術、日本の伝統、文化を、意表を突くような手法であらわしたりして、私たちの既成概念を打ち破ってきました。そして現在も、絵画の新たな可能性に挑み続けています。
本展では、1980年代の初期から近年までの作品を、作家を紹介する序章および3章の計4章で構成します。古今東西の名画に福田ならではのユニークな視点で向き合った作品から、国内外の時事問題をテーマに鋭い視点で切り込んだ作品まで、約50点で福田美蘭の世界観を紹介します。本展のために新たに制作された、現在の世界情勢を映した新作も公開予定です。
名古屋市美術館では、1992年に福田美蘭と森村泰昌の二人を迎えて展覧会を開催しました。本展は当館にとっては約30年ぶりの機会であり、福田の個展としては中部地域初となります。常に私たちの視覚、思考を刺激し、常識を覆すような見方や楽しさに気づかせてくれる福田美蘭の作品は、混沌とした時代を迎えている現代を生き抜く知恵とエネルギーを与えてくれるでしょう。
[展覧会のみどころ]
1.名画って、なに?知っているつもりでも…
《モナ・リザ》に《種をまく人》、《見返り美人図》……。どこかで一度は目にしたことがある世界的な“名画”に、福田はユニークな視点で迫ります。モナ・リザといえば、姿勢を正し、斜めに構えて正面を見つめたあの微笑を、誰もが思い浮かべることでしょう。そんなモナ・リザだって画家の前を離れれば、緊張から解放されてゆったりと横たわっているかもしれない。そのような想像から生まれたのが《ポーズの途中に休憩するモデル》(2000年)です。名画を“名画だから”というだけで絶対的なものと考えるのではなく、前後の場面を想像したり、異なる視点から見たらどんなふうに見えるのかを考えてみたりすることで、より自由に楽しむことができます。知っているつもりだった名画の世界に、新しい景色を発見できるかもしれません。
2.絵画が折りたたまれたら……?!
額縁は平らで壁に平行にかかり、展示室では作品に触れることは禁じられている―美術館で展示される作品には、作品保全の観点からさまざまな制約が課されており、私たちはそうしたルールを守って鑑賞しています。ある側面では、こうした制約が美術を“難解”で“敷居が高い”ものというイメージをつくっていると言えなくもありません。福田は、こうした固定観念を覆す作品を制作します。《開ける絵》では、キャンヴァスは折りたたまれていて、鑑賞者が自分の手で開けないと、絵を見ることはできません。ふだん、美術館で絵画を見るという行為は、受動的になりがちです。福田は、主体的に鑑賞するとはどういうことかという問いを投げかけているのです。
3.時代を映す絵画
アメリカの同時多発テロ事件、東日本大震災、新型コロナウイルス感染症の拡大など、現代社会では世界を揺るがすできごとが続いています。そんな混沌とした世界を生き抜くうえで必要なのは、ものごとを冷静に見極める力です。福田は、さまざまな社会問題を注意深く見つめ、分析し、絵画化していきます。メディアが多様化し、映像やSNSが多大な影響力をもつようになった現代において、絵画だからこそできる表現で、私たちの社会が抱える矛盾や難題を浮き彫りにします。人間が手で描く絵画は、現代においては究極のアナログともいえる手段ですが、確かな技量と深い洞察によって、福田の作品は説得力をもって問いかけます。
主催:名古屋市教育委員会・名古屋市美術館、中日新聞社、東海テレビ放送
後援:JR東海、 名古屋市 立 小中学校 PTA協議会
協賛:DNP大日本印刷
協力:名古屋市交通局 、国際デザインセンター