開催時間 |
11時30分 - 19時00分
最終日は17:00まで |
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
g-hinoki@axel.ocn.ne.jp
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒104-0031 東京都
中央区京橋3-9-9 ウインド京橋ビル2F |
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最寄り駅 | 宝町 |
電話番号 | 03-6228-6361 |
描画内容:紙(支持体)と鉛筆(描画材)によるドローイング作品です。内容は身体性を伴った抽象絵画です。
支持体:パネルに和紙あるいは水彩紙を水張りします。その上から下地を施します。
描画材:鉛筆(10H~10B)を使用します。
出品:作品サイズ、サムホール~50号サイズまでの約20点の作品展示を予定しています。
作家のコメント
影像/ヴィジョン
私の制作は画面全体を黒く塗りつぶす所から初めます。真っ黒の画面を消しゴムで消し、白い画用紙が見えてくるとまた黒く塗りつぶして・・・このような作業を続けます。これら作業から出来てくる様々な不定形の模様(影のような形)が作画の手掛かりになります。途中段階の画面は茫洋としてそれが何だか解らないのですが、しばらくすると作画の手掛かりが見えてくる瞬間(ヴィジョン)があります。ヴィジョンとは通常「展望」「未来像」「幻影」などを指します。私の制作は偶然の形を見立てる所から作るので一見新しいもののようですが、それは未来像というよりもむしろ過去の現象の積み重ねであると思っています。描かれたものは過去のどこかで体験したもので、それは例えば、“高いビルに吸い込まれる時の車窓”であったり、“ヒト込みの中の僅かなスペース”であったり、“エスカレーターの浮かぶ感覚”であったり・・・日々の体験から感情が呼び覚まされ、それらが身体の内側に詰め込まれて、蓄積して、何時しか自分の表現に結びついていると考えます。
私が鉛筆で作品を作るのは、加えることと取り除くことのとてもシンプルな素材感が気に入っているからです。シンプルな素材は作画行為(身体性)を画面にダイレクトに反映させます。私にとっての身体性とは、例えば引っ掻く、削る、磨く、拭く、といった至って日常の行為です。美術史では身体性は現代の表現を指します。身体性とは頭では考えつかないような本能的な部分や未知の部分を持つと云われます。このような自身の身体と、蓄積された感情が絵の中でうまく結びつかないか?これが私の作画の動機であると考えます。