秋葉 絢 展 「みちくさ日記」
会期: 2023-05-20 - 2023-05-28
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
クラフト
展覧会タグ:
ガラス
開催内容
このたび、花影抄ではガラス作家の秋葉絢さんの個展を開催いたします。
秋葉絢は多摩美術大学でガラス制作を学び、その経験をもとにこれまで自分が体感した風景や情景、思い出をモチーフとして作品を制作してきました。私的な経験から表現される世界観や自分の思いを、ガラスという素材に込め形にしています。技法はコアガラス、そしてバーナーワークを独自に発展させ、主に蓋物や飾瓶の作品を制作しています。
【作家の言葉】
作家活動を始めてから、丸20年が経ちました。大学卒業後の進路を「作家」として歩むと決め、何の保証も伝手もないことに不安と心細さをおぼえながらも、若さゆえの「根拠のない自信」と、「ものづくり」には一生夢中になれるという確信が、私をここまで突き進ませました。
大学の卒業制作の際に、初めて連作に取り組んだコアガラス作品は、拙いながらも、自分のやりたかったことを形にできたと、手応えを感じた作品でした。そのときのタイトルが「道草」。
自分が表現したいことの軸はあの頃から変わっていないような気がしています。
日々の暮らしの中で心が動いたこと、自分の五感を通して感じとったことを、絵日記のように綴る。
技術的なことや、ものの見方、表現を模索しながら、ガラスと向き合った20年。
寄り道、まわり道、迷い道、行き止まり、色々とありましたが、道草をしながらも、たくさんの方の力を借りながら、道を見失わずになんとかここまでやってくることができました。
この先の20年、どんな道が続いているのかわかりませんが、これからもささやかな歓びを見つけながら、少しずつ歩みを進めていけたらと思っています。(秋葉絢)