小橋 陽介| グッドフォーメーション -NEW NORMAL PAINTINGS-

小橋 陽介 / Yosuke Kobashi “Good formation” 2023 年, 油彩、キャンバス,35.0 x 27.0cm ©Yosuke Kobashi

小橋 陽介 / Yosuke Kobashi “Good formation” 2023 年, 油彩、キャンバス,35.0 x 27.0cm ©Yosuke Kobashi

openstatus
あと11日後に開催
    • 印刷する
    • add calendar
    • clip-off
    会 期
    20230408日 -  20230513
    開催時間
    11時00分 - 19時00分
    休み
    日曜日,月曜日,祝日
    GW(5/3,4,5)のみオープン
    入場料
    無料
    作品の販売有無
    販売有
    この情報のお問合せ
    Gallery MoMo Projects
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    GALLERY MoMo Ryogoku
    住所
    〒130-0014 東京都
    墨田区亀沢1-7-15
    最寄り駅
    両国
    電話番号
    03-3621-6813

    詳細

    参加クリエイター

    展覧会内容

     GALLERY MoMo Ryogoku では4 月8 日(土)から5 月13 日(土)まで小橋陽介の個展「グッドフォーメーション -NEW NORMAL PAINTINGS-」を開催いたします。
     小橋陽介は1980 年奈良県生まれ。2003 年大阪芸術大学卒業後、2004 年神戸アートアニュアルに出品、2006 年水戸芸術館クリテリオムでの個展と同時にVOCA 展へも推薦され、自由で伸びやかな画面構成と豊かな色彩感で注目されるところとなりました。
    2014 年には、国立国際美術館でのグループ展「ノスタルジー&ファンタジー 現代美術の想像力とその源泉」に参加。また、2019年に当ギャラリーで開催された川島との2人展『飛びます』は、熱海のビルから始まり、ユトレヒト(東京)やカフェ・ル・プリュー(大阪)などで開催されました。近年は、川島小鳥が2021 年に立ち上げたブックレーベル、piyo piyo press から刊行された画集『花とイルカとユニコーン』とともに全国各地で展覧会を開催。昨年末は取り壊し予定のビルの一室をアトリエとし、退去時には川島小鳥とともに開催した二人展「Pink Noise Dance」は、空間を生かしたインスタレーションを展開し好評を博しました。さまざまな空間での展示を精力的に開催し、高い評価を受けています。
     初期から続くself-portrait シリーズは、小橋の代表的な作品であり、ゴーギャンのような荒々しい色彩やタッチ、またマティスが『ダンス』で描いたような柔らかな体のラインに躍動感を感じさせ、自然と一体に描かれた裸体の自画像は見る者に開放感をもたらしてきました。近年、モチーフは身近な人々やありふれた植物へ広がりを見せながら、意図的に思想性を排除し、ただひたすら楽観的なだけにも見えますが、そこには境界線がなく、カテゴライズされることのない寛容性のある表現により、多様性に溢れた社会と時代を象徴する要素を含み、展示方法にも作品に観られた自由で伸びやかな感覚を見ることができます。
     本展覧会では、映画「ファーストスラムダンク」から「フォーメーション」という言葉にインスピレーションを得て、その言葉を作品制作における「配置」という構図に関する言葉に転換させたタイトルを「グッド フォーメーション」としました。また、小橋が制作の際に何度も立ち帰るという「普通に描く」という考えをベースに、1980 年代に起こった新表現主義(ニューペインティング)にならい、「ニューノーマルペインティングス」というサブタイトルをつけています。
     絵画の描き方は、技術の革新により日々進化し、アーティストはパソコンに向かってドローイング(下図)を作り込んでからキャンバスへ移行することが容易になり、どのように作られたのかわからないような作品や、筆致がわからないほど巧みに作り込まれた作品も多く見られます。しかしそれは、アーティストが描きたいと考えるテーマや意図がより簡単に実現できるようになる一方で、下図という手段に囚われ、自由さを失いつつもあるのかもしれません。小橋の「普通に描く」という言葉と作品は、そういったことに気づかせてくれるでしょう。
     絵画では使い尽くされ、脇役のような動植物などのモチーフや、絵画の中で小道具のように描かれてきた食べ物をあえてモチーフに選びながら、小橋の作品とわかる柔らかなラインと色彩や自由さは、「現代アートとはこうでなければいけない」とか「社会的なテーマを取り入れなくてはならない」という凝り固まった考えを忘れさせ、絵画の喜びを思い出せてくれます。
     小橋の「描く行為への原点回帰と新しい表面的な表現」が詰まった作品をご高覧いただけたら幸いです。

    アーティストコメント
    グッド フォーメイション
    ~New normal paintings~
    ファーストスラムダンク、ふるえました( 泣)
    海の波とかバックの人の動きとか汗とかそういう表現にも、ふるえました( 驚)
    海のアニメーション、本当にキレイで…
    ちょうど展覧会のタイトルを考えていて「フォーメーション」が出てきました。
    バスケでは” 戦術” という意味で使われていて、” 陣形を組む” という感じもある言葉。
    ぼくは絵を描くので、この場合、” 配置” という意味合いが近いように思う。
    絵をつくる1つのパターンとして、枠をつくり並べる、というのがあって、
    “並置” とか” 配置” というのは、かっこつけない構図をつくるための( 意味から遠のくための) 手段なのです。
    それで何か” 戦術” とか” 陣形” とかのイメージから離れる言葉として、「グッド フォーメーション」
    なんか良い配置、みたいな感じです。
    絵を描いていて何度も立ち帰る考えがあって、< 普通に描く> ということなんですけど。

    |< 普通に描く> というのは、どうやって描いたかわからないような絵じゃない感じ。
    |How to のある描き方じゃない感じ。

    ニューペインティング( 新表現主義) という絵画の傾向が1980 年代からありますが、描く行為への原点回帰と新しい表面的な表現
    が合わさった、みたいなイメージがぼくの中ではあって共感する部分があるんですが、そのイメージにあやかって「ニューノーマ
    ルペインティングス」( 新普通主義) というサブタイトルを。
    2023 年 小橋 陽介

    関連イベント

    オープニングレセプション:4 月8 日(土) 17 : 00 - 19 : 00  

    主催・協賛・後援

    助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京

    平均:0.0 
    レビューした人:0 人

    近くの展覧会

    人気の展覧会

    <<        >>

    クリップした展覧会はありません。