石井友人 「Sub Anaglyph」

Sub Anaglyph (Chamaedorea elegans) 194x112cm, oil and acrylic and uv-print and modeling paste on canvas, 2023

Sub Anaglyph (Chamaedorea elegans) 194x112cm, oil and acrylic and uv-print and modeling paste on canvas, 2023

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会 期
20230225日 -  20230319
開催時間
12時00分 - 19時00分
休み
月曜日,火曜日,水曜日,木曜日,金曜日
入場料
無料
この情報のお問合せ
sansui3020@gmail.com
情報提供者/投稿者
開催場所
CAPSULE
住所
〒154-0001 東京都
世田谷区池尻2-7-12 B1F
最寄り駅
池尻大橋
電話番号
03-6413-8055

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

この度、石井友人 個展「Sub Anaglyph」を2月25日(土)より、東京・三宿のCAPSULEにて開催いたします。

近年、石井は自ら撮影した写真を基にキャンバスに油彩を描き、同一写真の天地反転像をUVプリンターによって不鮮明に出力するという工程を経て、人間と機械によるダブルイメージの絵画を制作してきました。 《Sub Anaglyph》と題された赤・青のそれらの作品は、朦朧としたイメージとなって視覚を揺さぶります。

アナグリフとは、両眼視差に対応したフィルターを利用し、錯視によって立体映像を得る為の方法の一つですが、両眼立体視の原理自体は1838年のチャールズ・ホイートストーンによって発表され、その原理は現在のVRのテクノロジーにまで繋がる歴史を持つものです。 石井はアナグリフの構造に注目しながらも、アナグリフを産業構造の中でイメージをスペクタクル化する視覚装置とは異なるものとして独自に解釈します。近代産業が眼差しを見せ物へ、消費へと向かわせる傾向を持つものなら、赤・青のフィルターは装置としてその欲望が如実に顕在化したものと捉えられるでしょう。

《Sub Anaglyph》における -Sub- とは「下の」、「下位の」などを意味する接頭辞で、石井は左右視差を利用し過剰な奥行きを与えるアナグリフの構造を、上下の関係性 ー地上と地下の高さ深さの関係性ー へと読み替え、より見えることが供与される近代以降の視覚を、より見えなくなる地下の潜在的領域へと向かわせます。

地上から地下へ潜入し、地下から地上へ表出する、そのような見えるものと見えないものの往復が希求され、その帰結として、両眼視不可能な組作品としての《Sub Anaglyph》が新たに考案されました。

本展では2つの組作品が発表されます。 オープニング・トークではゲストに、詩人のカニエ・ナハ、
キュレーターで批評家の四方幸子を迎え、石井と「地底人とミラーレス・ミラー」を共同キュレーションしたアーティストの高石晃の司会により、多岐に渡る話が繰り広げられる予定です。

この機会に是非、石井友人 個展「Sub Anaglyph」をご高覧下さいませ。

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