特別展 大阪市立東洋陶磁美術館 安宅コレクション名品選101

国宝《飛青磁花生》(とびせいじはないけ) 中国元時代14世紀 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)写真:六田知弘

国宝《飛青磁花生》(とびせいじはないけ) 中国元時代14世紀 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)写真:六田知弘

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会 期
20230318日 -  20230521
開催時間
11時00分 - 18時00分
※金曜日は19時00分まで開館 ※入館は閉館の30分前まで
休み
月曜日
※祝日の場合は開館、翌平日休館
入場料
有料
一般1,200円(1,000円)、高大生800円(700円)、中学生以下無料
※20名様以上の団体は()内の割引料金 ※障がい者手帳ご呈示の方はご本人および同伴者1名まで無料
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
泉屋博古館東京
情報提供者/投稿者
開催場所
泉屋博古館東京
住所
〒106-0032 東京都
港区六本木1-5-1
最寄り駅
六本木一丁目
電話番号
050-5541-8600(ハローダイヤル)

詳細

展覧会内容

世界有数の東洋陶磁の名品を所蔵する大阪市立東洋陶磁美術館。その中核をなすのが、安宅産業株式会社の会長であった安宅英一氏(あたか・えいいち 1901-1994)の美意識によって収集された961件におよぶ東洋陶磁からなる「安宅コレクション」です。従来の伝統的な価値観や枠組みにとらわれることなく、安宅英一という一人の芸術家的な眼をもった収集家によって築かれたコレクションで、国宝《飛青磁 花生》《油滴天目 茶碗》に代表される優れた中国陶磁143件、高麗・朝鮮時代を代表する作品を数多く含む韓国陶磁791件を中心に構成されます。

安宅英一は父の安宅弥吉の安宅商会に入社後、26歳でロンドン支店長となり、帰国後30代半ばから音楽や美術に関する支援活動を始めました。戦後日本のクラシック音楽のパトロン、近代の日本画家・速水御舟のコレクターとしても知られる彼は、昭和26年(1951)安宅産業の事業の一環として美術品購入が認められると、本格的な東洋陶磁の収集を開始し、それは経営が行き詰まる昭和51年まで続きました。その後、散逸の危機に直面した「安宅コレクション」を大阪市に寄贈し、美術館建設に寄与したのが、大阪を基盤とする住友グループでした。本展では、安宅コレクションから国宝2件、重文11件を含む名品101件を選び、珠玉の東洋陶磁を紹介します。

また、こうした住友グループの文化貢献の基盤には、住友家十五代当主であった住友春翠(すみとも・しゅんすい 1864-1926)が育んだ近代的な社会貢献活動(図書館や美術館などの文化施設建設、内国勧業博覧会開催支援など)がありました。大阪市立東洋陶磁美術館設立への支援は、近代住友の社会貢献精神を受け継いだ戦後の住友グループの文化貢献事業を象徴する大きな事業のひとつといえます。リニューアルオープンした新しい展示室で、中国陶磁、韓国陶磁の名品、さらに住友コレクションの中国絵画の国宝《秋野牧牛図》や高麗仏画の重要文化財《水月観音像》(展示替えあり)とのコラボレーションをご覧頂きます。

展示構成
*掲載作品の所蔵はすべて大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)

1.珠玉の名品室 
安宅コレクションを代表する珠玉の名品をご紹介します。茶の湯的な美意識や近代以降の新たな鑑賞陶磁や民芸的な美意識を超えて、安宅英一が見出した「美」の神髄をご堪能ください。

2.韓国陶磁室 
安宅コレクションの中でも質、量ともに世界有数のコレクションである韓国陶磁。その柔らかな美しさは早くから日本人の心を魅了しました。長く立ち上がる頸が優美な高麗時代の《青磁陽刻 牡丹蓮花文 鶴首瓶》、比類ない朝鮮時代の逸品《粉青鉄絵 蓮池鳥魚文 俵壺》など、各時代を代表する名品を紹介します。

3.中国陶磁室
宋・元・明時代を中心とする中国陶磁は、昭和40年代に入手した鴻池家伝来の国宝《飛青磁 花生》、酒井家伝来の国宝《油滴天目 茶碗》、加賀前田家伝来の重要文化財《木葉天目 茶碗》という伝世の茶の湯の名品に代表されます。また、「雨過天晴」とも形容される北宋時代の宮廷用の汝窯青磁や各名窯の優品など見どころ満載です。

4.住友コレクションとの競演
陶磁器の器形には、中国古代青銅祭器から継承されたものが多くみられます。特徴的な形に注目し、住友コレクションとの競演をお楽しみ頂きます。

前期2023年3月18日(土)〜2023年4月16日(日)
後期2023年4月18日(火)〜2023年5月21日(日)

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