開催時間 |
11時00分 - 19時00分
最終日17:00まで |
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休み |
月曜日
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入場料 |
無料 |
この情報のお問合せ |
The Artcomplex Center of Tokyo (ACT)
〒160-0015 東京都新宿区大京町12-9,2F ACT2 TEL 03-3341-3253 E-mail info@gallerycomplex.com |
イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒160-0015 東京都
新宿区大京町12-9 アートコンプレックスセンター 2F |
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最寄り駅 | 信濃町 |
電話番号 | 03-3341-3253 |
1984年、銀座小野画廊で初個展を開催して以来39年ぶりの東京での個展です。
最初の個展はモザイクを中心に溶解したガラス等を取り入れたミクストメディアでした。
その年に仙台の大学に赴任し2019年に退職するまでの35年間、最初は壁画制作を中心に作家活動を行い、
2000年辺りからギャラリーや美術館での発表を中心に行うようになりました。
AMBIVALENCE(二面性)をテーマにしだしたのもこの頃からでした。
道端に捨てられた空き缶が潰れて平らになっている様子を見て、
そのまま放置しておけばただのゴミだが、
そこに価値観を見出すとアートの領域に持っていけるのでは?
とインクを乗せコラグラフにしてみると空き缶のディテールが面白く、
画廊でコラグラフ展を行う。
それを見た美術館の方がワークショップを企画してくださり、缶をプレスして様々な試みをしてみた。
版画は確かに魅力ある表現技法ではあったが、その間に作りだされた膨大な量の空き缶のプレスされた版をみて、
それの質感に興味が移行しだした。
それから焼却したプレス空き缶を釘でパネルに張りつめた作品群を作り始めた。
一種のリサイクルアートでもあるが、もともと大理石モザイクを大学で学び建築資材の端材を使用し、
建築用としては使い道のないような石材でも昔からモザイクとして活用することができるこのジャンルも、
ある意味リサイクルアートでもあったのだろう。
もちろんモザイクの素材としてはタイルやガラス等購入して使用する事もあるが、
2005年愛知万博では地震等で被災した陶磁器産地から破損した茶碗や皿類を大量に使用した舗装用の床モザイクを各地域で受け持ち
仙台の地でもワークショップを開催し45㎝角のコンクリートで固めたモザイク板を80個制作し現地に設置した。
その後3.11の震災後も被災地で大量に出た陶磁器の食器を使ったモザイク作品を制作している。
ステンドグラスも壁画のジャンル(光の壁)の一つとして学んだが、
最近やはり地震等で破損したガラス食器等を溶解しステンドガラスの材料として再使用することを試みている。
今回の個展でも、AMBIVALENCEのテーマにあるように、材料も壊れて廃棄せざるを得ないものを各種アートの中で蘇らせて素材自身の二面性を見て頂きたい。
因みに私の作品に良く見受けられる逆三角形は、いわゆる正三角形は安定した形だが、180度角度を変えるとたちまち不安定な逆三角形となる。
同じ物事でも見る角度や、立場が変わると真逆の見え方、捉え方ができるambivalence(二面性)のシンボルとして使っている。
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