開催時間 |
12時00分 - 20時00分
|
---|---|
休み |
会期中無休
|
入場料 |
無料 |
この情報のお問合せ |
03-5368-2631
|
イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒160-0022 東京都
新宿区新宿2-16-11-401 サンフタミビル4F |
---|---|
最寄り駅 | 新宿三丁目 |
電話番号 | 03-5368-2631 |
松井正子は1970年代より、異なる政治・宗教・文化の中に存在する共通の情緒を掬い取りたいと、ポルトガルとそのかつての植民地をはじめ、海外で撮影した写真を発表してきました。本展では、1981年/1982年の「韓国冬の旅」で撮影された未発表の写真を展示します。2022年6月に開催した『Winter WanderingsⅠ-South Korea,1981/82-』に続く作品です。
「初めて訪問した韓国は、1979年朴正煕大統領暗殺事件、1980年光州事件の後でそれらの事件の影が色濃く残る時期であった。訪韓には査証が必要であり、当時の日本からの観光客はほぼ男性であった。ソウルでは、劇場の開演前や毎夕方街中に愛国歌が流れ、全ての人々は直立不動になった。夜12時から朝4時まで一切の夜間外出は禁止されていた。男女の区別のつかない長髪の取り締まりも行われていた。
若者の多くは、迷彩服や学生服を着ていた。軍事休戦中の国であることを意識させられる重い冬の旅であったが、写真の中の韓国には予想に反して長閑な空気が漂っていた。最近の硬直化した印象の韓国とは異なった素朴な姿が写っていた。旅で見ることのできるものは、その場所のある一瞬であろう。いつも街は、生き物のように同じ場所でも時代、季節、曜日、時間帯等により全く異なった姿をみせる。そして時折その中に普遍を垣間見せることがある。人間の予想を超える出来事が次々と起こってくる不安定な今、かつて旅した国のある一瞬を展示することに意味があるのかと自問しながらも、消えていった何でもないその時、その場の日常の一瞬を写真により存在させたいと考えた。撮影地:ソウル・慶州・釜山・済州・木浦・光州・全州・水原。」(松井正子)
是非、これらの展示をご高覧ください。
展示内容/インクジェットプリント、モノクロ、約22点
クリップした展覧会はありません。