川辺ナホ・宇多村英恵『STRATA 複数の地層』

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会 期
20221015日 -  20221113
開催時間
12時00分 - 17時00分
日曜日12時00分~17時00分
休み
月曜日,火曜日,祝日
入場料
無料
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
WAITINGROOM
情報提供者/投稿者
開催場所
WAITINGROOM
住所
〒112-0005 東京都
文京区水道2-14-2 長島ビル 1F
最寄り駅
江戸川橋
電話番号
03-6304-1877

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

WAITINGROOM(東京)では、2022年10月15日(土)から11月13日(日)まで、川辺ナホと宇多村英恵による二人展『STRATA 複数の地層』を開催いたします。マテリアルの持つ社会的文脈のリサーチに基づき、その「変換」をテーマに、映像やインスタレーションなど、メディアを横断しながら作品を制作している川辺ナホ。文明と自然界がせめぎ合う場所に実際に赴き、自然のエネルギーや土地の歴史を通して、世界の成り立ちといった根源的な問いを身体的な経験に基づき作品化する宇多村英恵。川辺はドイツ、宇多村はニューヨークと、両作家とも国内だけでなく国外にも活動拠点を置いています。本展は、今回が初対面となる両者が、オンライン上のリアルタイムとその身体が置かれている地点に併存しながらつくり上げた二人展となります。
本展において川辺ナホは、炭鉱のリサーチに基づいて制作する、炭を用いたインスタレーション作品を中心に、オブジェ作品や小さなインスタレーション作品、新作のドローイング作品を展示いたします。宇多村は、過去にオブジェとして発表した『太古の空気 – 深海地層ガラス』シリーズを今回の展示のために構成した新作の彫刻作品のほか、新作の平面作品や、過去のシリーズより立体作品や映像作品も展示いたします。

個人、人類、物質、地球 複数の時間の堆積
ドイツに住む川辺ナホとアメリカに住む宇多村英恵の間には、6時間の時差や、6,230kmの物理的な距離があります。東京での展覧会開催までの間、両者は一度も現実空間で顔を合わせず、オンラインでの対話を重ねてきました。

2000年台の初頭から、川辺は「炭」というマテリアルの持つ社会的文脈を重視し、丹念なリサーチの上で作品を制作しています。エネルギーの位置や形態が変化してもその総量は変化しないという「エネルギー保存の法則」をテーマとした、炭と電球を用いた大小のインスタレーション作品や、地層の中の石炭層から植物が生えるさまを描いた新作ドローイング作品『coral beds』、炭で塗装された本や果物などのオブジェ作品『on the social contract』『boot』など、本展で発表される川辺の作品は、第2時世界大戦直後、技術習得のためにドイツのルール炭田に働きに来ていた436人の日本人炭鉱マンについてのリサーチをもとに構想されました。オンラインでの会話を可能にする情報通信やエネルギーは、日常生活の中では数字やGBなどの単位によって認識されるのみですが、「そのスムーズな供給を支える、莫大な物質的、人的なインフラの存在が、今回の炭鉱の調査を通してぐっと重みを持って自分に迫ってきた」、3億5千年前の植物が炭化してできた石炭がもたらした「地質や気候の変動、製品、人々の移動の痕跡もいつかは地層の一つとなるのだろう。」と、川辺は言います。

ベルリンの街で重ね貼りされ、重さにより落下したポスターにスプレーペイントを施した『痕跡:皮膚』、高温のガラスに入れられた海底の地層が吐き出す空気を閉じ込めた『太古の空気―深海地層ガラス』、地層と天空のイメージが重ねられ、そこに鑑賞者自身も映り込む『Uncanny Valley』、かつて原子力エネルギーのエンジニアリングに携わっていた作家の父親の回顧録が含まれた『湧き水と断層と身体』など、本展で発表される宇多村の作品は、近代を推し進めてきた概念である「進化」の再考、そしてそれを支えてきたエネルギー資源と、人間のスケールをはるかに凌駕する自然エネルギーの絡み合いの関係を扱っています。「『生命は決して情報だけに落とし込むことはできない、コンセプト化することはできない』という思いがあります」と宇多村が言う通り、彼女の作品は、土地の記憶や、妊娠・出産といった経験が堆積した作家自身の身体をもって、自然のエネルギーや土地の歴史と向き合うことで制作されています。

両作家の作品はどれも、作家自身が生活圏から離れた地に実際に足を運んだ経験に基づいています。時差や国境、2地点間の物理的距離といった人間の定めた尺度を超え、計り知れないほどのスケールや時間軸で存在するものを見つめながら制作される両者の作品は、地球上の生命の一種としての人間の存在についてや、途方もない時間軸への想像を促すでしょう。それぞれの地から積み重ねられた対話によって作られる本展覧会を、ぜひ実際の会場に足を運んでご高覧ください。

関連イベント

オープニングレセプション:10月15日(土)18:00-20:00 *川辺ナホが在廊します

関連情報

同時開催『アートウィーク東京』
東京都内の50以上のアートスペースが参加する4日間のアートイベントに参加します。
詳しくは下記リンク先をご覧ください。
会期:11月3日(木・祝)- 11月6日(日)
詳細:https://www.artweektokyo.com

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