サイモン・フジワラ「Who the Bær」展

Who’s in Japan? (Prada Aoyama), 2022 Charcoal, pastel and paper collage 100 x 70cm Courtesy of the artist

Who’s in Japan? (Prada Aoyama), 2022 Charcoal, pastel and paper collage 100 x 70cm Courtesy of the artist

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    会 期
    20221015日 -  20230130
    開催時間
    11時00分 - 20時00分
    入場料
    無料
    この情報のお問合せ
    プラダ 青山店
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    プラダ青山店
    住所
    〒107-0062 東京都
    港区南青山5丁目2−6
    最寄り駅
    表参道
    電話番号
    -

    詳細

    参加クリエイター

    展覧会内容

    プラダは、2022年10月15日(土)から2023年1月30日(月)までプラダ青山店にて、プラダ財団が後援するサイモン・フジワラによる展覧会「Who the Bær」を開催いたします。2021年にミラノのプラダ財団で初披露されたサイモン・フジワラの展示を特別に新しく構成した作品が、ヘルツォーク&ド・ムーロン設計によるプラダ青山店の5階に登場します。

    Who the Bær はおとぎ話や空想文学、アニメ、テーマパークの世界観をインスピレーションにサイモン・フジワラが生み出した漫画のキャラクター。Whoはまだしっかりとした人格や性格ができていないようで、特定のアイデンティティもジェンダーもセクシュアリティもありません。そして明確なデザインさえもないようです。Who は自らが創り出した、作りかけの存在なのです。Who は自分がイメージであることだけは理解しており、イメージの「Who ニバース(Who の世界)」を巡りながら自分は何者なのかを探ります。Who the Bær の世界はフラットなオンラインの画像の世界ですが、無限の可能性を秘めています。

    Who の成長の物語を通じて、サイモン・フジワラは気候危機から文化盗用、美容整形からポップアートまで、様々な分野にわたる数々のテーマを取り上げます。「Who the Bær」は“映え”や自己表現、「本当の自分らしさ」の探求に取りつかれた現代社会を映し出す歪んだ鏡といえるでしょう。

    今回は新しいイラストやコラージュ、彫刻、アニメーションが登場し、Who the Bær の永遠に続く自分らしさを探す旅を紹介しています。展示会場はパステルカラーのカーペットが敷き詰められた複数のエリアに分かれ、Who の様々な側面を探究し、その混沌とした Who の旅を辿っていきます。

    おとぎ話のように、Who の物語は「Who is Who?(Who って誰?)」と書かれた本の表紙になった巨大なコラージュで始まります。ここから展示を通じて多くの質問が続いていきます。ストップモーションアニメーション《Hello Who?》は、Who が多様な文化的・地理的背景を旅しながら向き合う哲学的なアイデンティティや自分らしさについての質問を投げかけています。子供のようなタッチで自由に描かれたミームのような数々の描画が、いつでも好きなアイデンティティに姿を変えられる Who の力を表しています。Who the Bær の視点から見れば、人間の人格というものは単なるルールや見た目、ムードやスタイルでしかなく、SNS やネット上のアイデンティティを実現するため自由に作り変えたり組み合わせたりできるものなのです。

    クマのキャラクターの強烈な欲望を通じて私達が経験する外界は、ステレオタイプなイメージと新たな冒険ごとに消耗していく背景のレパートリーに過ぎません。展示をさらに進むと、「Who ジアム」—Who the Bær のイメージを集めた博物館や美術館—に入ります。まず、「人類学 Who ジアム」では、アフリカやアジア、古代エジプトの遺物を模したコラージュやインスタレーション、彫刻を展示。そのすべてに Who the Bær のイメージが組み込まれています。無邪気で漫画のようなオブジェでありながら、Who the Bær のナルシスト的で自己言及的な欲望を通じて文化の盗用や遺産の返還、植民地時代の略奪の問題を考察しています。

    「アート Who ジアム」では、美術史を代表する名作の中に Who が描かれています。一見遊び心のあるこういった作品では、Who the Bær 自身が芸術家、ミューズ、作品、来観者、さらには「Whoジアム」そのものです。ですがその空想は瞬く間に複雑化し、全体主義的様相を帯びます。別の繊細でノスタルジックな絵画のシリーズでは、Who が昔懐かしいおとぎ話の主人公として登場します。「Who ニバース」を巡る旅の最後を飾るのは、シリーズ最大の Who the Bær の立体像、《Who's Only Whoman?》(2021年)のアニマトロニクスです。

    サイモン・フジワラ(1982年英国ロンドン生まれ、ベルリン在住)の作品は観光地や歴史的人物、セレブリティ、「エデュテインメント」、そして新資本主義を下支えする人間の欲求を個人的視点から考察したものです。魅力的な一方で多くの問題を孕んだテーマにおいて、我々人間が消費する文化の空想と現実味を同時に追及するパラドックスを明らかにしています。サイモン・フジワラはこれまでアンネ・フランクの家の実物大の再現(「Hope House」2017 年)、自身の高校生時代の美術教師の「リブランディングキャンペーン」(「Joanne」2016~2018 年)、YouTube の世界を駆け巡るテーマパークのアトラクション(「Empathy I」2018 年)などの作品展を行い、その幻想的で時に不穏な世界観を通じて現実世界の歪んだ姿を映し出しています。

    サイモン・フジワラが Who the Bær を生み出したのは 2020 年のコロナ禍での最初のロックダウンのこと。「ハイパー資本主義的な娯楽文化のどんどん意味をなさなくなっている世界に対する子供らしいダダイスム的なリアクション」として創作しました。その誕生以来、Who the Bær は 2021 年にミラノにあるプラダ財団で初の大型展示を行い、続いてロッテルダムのヴィッテ・デ・ヴィット現代美術センターでショーを開催。さらにはミラノやニューヨーク、ロンドン、東京といった国際都市でグローバルなビルボードキャンペーンにも登場しています。

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