開催時間 |
10時00分 - 18時00分
入館は17時30分まで |
---|---|
休み |
月曜日
ただし、1月 9日(月・祝)は開館、1月 10日(火)は休館) 12月 29日(木)~1月3日(火) |
クリエイター在廊 |
無
|
入場料 |
有料 一般 300 円、高校・大学生および 65~74 歳 200 円、中学生以下および 75 歳 以上無料(その他各種割引制度あり) ※一般以外の方(無料・割引対象者)は、年齢等が確認できるものをお持ちく ださい |
展覧会の撮影 |
不可 |
作品の販売有無 |
展示のみ
|
この情報のお問合せ |
練馬区立美術館
|
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒176-0021 東京都
練馬区貫井1-36-16 |
---|---|
最寄り駅 | 中村橋 |
電話番号 | 03-3577-1821 |
「平子雄一×練馬区立美術館コレクション」展は、練馬区在住の気鋭のアーティスト・平子雄一(ひらこゆういち)(1982~)と当館コレクションとのコラボレーションです。アーティスト自身の眼で当館コレクションの中から 10 点の絵画を選び、分析、解釈し、それらの作品から様々な要素を取り込んだ新作絵画を制作し、選んだコレクションとともに公開する展覧会です。
平子雄一は、植物や自然と人間の共存について、また、その関係性の中に浮上する曖昧さや疑問をテーマに制作を行っています。観葉植物や街路樹、公園に植えられた植物など、人によってコントロールされた植物を「自然」と定義することへの違和感をきっかけに、現代社会における自然と人間との境界線を、作品制作を通して探求しています。平子の絵画には植物や壺、本、身の回りの物などが色彩豊かに描きこまれ、幻想的でまたユーモアをもって見る人を惹きつけます。樹木と人間が融合した人物が登場し、絵画の物語を軽やかに導きます。
本展タイトルは、美術館のコレクションという遺産(inheritance)を平子という別のアーティストが変形(metamorphosis)し、現代的な感覚のもとに再生(rebirth)させるという意味合いで、作家自身が名付けました。時間と空間を超えた対話的な試みであり、過去から未来につながる創造の可能性を探ります。
[遺産、変形、再生]のプロセス
①画家(平子)が画家(収蔵作家)の絵を選ぶ [遺産]
7,500 点に上る当館コレクションから平子のテーマである「自然」を描いたものを中心に 10点の絵画を選びました。様々な植物を題材にした作品、練馬や武蔵野の風景画なども含まれます。
例えば、靉光(あいみつ)-絵の画面の濃密さに魅かれた、新道繁(しんどうしげる)-画面の構成に興味を持った、野見山暁治(のみやまぎょうじ)-自分とは異なるタイプだが気になったなど、平子ならではの視点での選択です。
②新作絵画に挑戦 [変形]
実際に見て選んだ 10 点の絵画の写真や資料を手に、平子はスタジオに戻ります。制作当時の思考や意図を読み解き、各絵画のモチーフ、テーマ、筆致、色使いなどから、自身のコンセプトや技術に共鳴するポイントを探り、それを新作絵画に取り入れていきます。まずは習作(縦 1.1m 横 3.3m)を制作。最終的には 4 枚パネルの巨大な絵画(各縦 3.3m 横 2.5m/合計縦 3.3m 横10m)に挑戦します。新作絵画にはアイデアスケッチのように過去や現在の自然、平子がインスパイアされた様々な作品の細部を取り込んだ光景、挑戦する自分自身の肖像、そうしたものが画家自身の色彩とリズムで描き出されるでしょう。
③会場に展示 [再生]
会場には、平子の新作絵画と、10 点の当館コレクション作品を展示します。コレクションには通常の作品解説パネルとともに、新作制作過程において生まれた、各絵画に関するメモやテキスト、色チャートなどが並び、アーティスト独自の視点や考え方を理解するのに役立つでしょう。
コレクションからの出品作家(50 音順)
靉光(あいみつ)/小林猶治郎(こばやしなおじろう)/佐藤多持(さとうたもつ)/新道繁(しんどうしげる)/田崎廣助(たさきひろすけ)/寺田政明(てらだまさあき)/
中尾彰(なかおしょう)/西尾善積(にしおよしづみ)/野見山暁治(のみやまぎょうじ)/吉浦摩耶(よしうらまや)
主催:練馬区立美術館(公益財団法人練馬区文化振興協会)
協力:KOTARO NUKAGA
クリップした展覧会はありません。