内山聡 “ WORKS ”
会期: 2022-08-06 - 2022-08-28
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
アート
展覧会タグ:
絵画
開催内容
本展で発表される3Dプリンターの概念をモチーフにした既製品の紙テープを巻き足していき円盤状に形作られた“絵画“作品は、自作した手動型の装置を用い、機械的に身体を動かしながら制作されました。仕事の後アトリエに赴き、一定の時間作業をして帰る。毎日淡々と繰り返されるその工程により紙テープは徐々に積み重なり、作品は完成へと至ります。
3Dプリンターが素材を積層させ物体を作り出すように、毎日のルーティンの一部として巻き足されていく紙テープは、日々の体調、身体の動き、気候、環境の変化など、様々な要素が具体的に影響しタイムラインとなって形作られていきます。それは、費やされる時間、労働(身体行為)、素材の質量、日々の生活まで“今という時代”がダイレクトに投影され、全てが作品と同期することで絵画としての純度が高められるのではないかという試みであり、そこには、世の摂理に従い、テクノロジーによる変化も受容しつつ、あくまで淡々と生活の規則に則って作業を進めることで、摂理の一部として絵画は必然性を帯び、それが後世から見た時に“この時代の絵画”というものになり得るのではないかという期待が込められています。
この機会にぜひご高覧ください。