開催時間 |
10時00分 - 17時00分
3月:10:00-17:00、4-7月:10:00-18:00 最終入館は閉館の30分前まで |
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休み |
水曜
※5/2(水)は開館 |
入場料 |
有料 大人800円(700円)/高・大学生400円(300円)/小・中学生無料 ※()内は、20名様以上の団体料金 |
この情報のお問合せ |
IZU PHOTO MUSEUM 055-989-8780
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒411-0931 静岡県
長泉町東野クレマチスの丘347-1 |
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最寄り駅 | 三島 |
電話番号 | 055-989-8780 |
荒木経惟はその写真家人生において、これまで実に400冊以上に及ぶ写真集を制作してきました。これは世界的にも他に類を見ないことであり、写真集こそ写真家としての活動の核であるという荒木の信念と他の追従を許さないエネルギーに基づいたものです。また、「アナーキーになりたくてアラーキーと名付けた」という荒木は、その最初期から過激なヌード写真を発表するなど、常にセンセーショナルな話題をふりまき、世間の注目を集めてきました。大量の写真集を途切れなく出版し続けながら、それまでカメラの背後に隠れていた撮影者の姿をもメディアに露出することで、カメラマンでもアーティストでもない「写真家」と呼ばれる存在を確立し、定着させました。このことは写真集をベースにした日本の写真文化を独自のものとし、今日の世界的な評価にも繋がっています。
本展では荒木が電通時代に制作したスクラップブックから最新刊にいたる400冊以上の写真集のほぼ全てを、来館者が直接手に取ることが出来るように展示いたします。書籍のデジタル化が進む今日、紙やインクに触れ、臭いをかぎ、ページをめくるという体験を通して、通常の写真展だけでは捉えがたい「アラーキー」の全貌に迫り、日本の写真文化の独自性を肌で感じる機会となれば幸いです。
<展覧会の見所>
■来館者が実際に写真集にさわれる
これまでに荒木経惟が制作してきたほぼ全ての写真集に実際に触れながら写真家アラーキーの半世紀にわたる歩みを体験することが出来ます。
■貴重本はプロジェクターやモニターで
来館者が触れることの出来ない貴重な写真集もいくつかありますが、それらはプロジェクターやモニターなどによりページをめくるように体験することが出来ます。
■「アラキネマ」全編上映
写真制作の活動と並行して行なわれてきた、「アラキネマ」と呼ばれる写真映像作品を期間中全作上映します。
■初期の幻の写真集「ゼロックス写真帖」も展示
1970年に私家版として限定70部のみ制作された、ゼロックスコピー機による伝説の写真集、23巻(番外編含む)を展示します。
■最新の刊行書籍(本展カタログ、6月上旬刊行予定)に収録の新作プリントを展示。
トークイベント
1.オープニング対談「なぜ写真集か?」
荒木経惟×倉石信乃(批評家)
3月11日(日)14:30-16:00
倉石信乃(くらいし・しの)
1963年長野県生まれ。詩人、批評家。多摩美術大学芸術学科卒業。
1988~2007年横浜美術館学芸員として、「マン・レイ展」「ロバート・フランク展」「菅木志雄展」「中平卓馬展」などを担当。
著書に『ヌード写真の展開』[論文「日付のあるヌード-荒木経惟について」収録](共著、有隣堂)、『反写真論』(オシリス)、
『スナップショット-写真の輝き』[日本写真協会賞学芸賞受賞](大修館書店)など。現在、明治大学大学院准教授。
2.特別対談
「『荒木経惟×飯沢耕太郎(写真評論家)
6月10日(日)14:30-16:00
飯沢耕太郎(いいざわ・こうたろう)
1954年宮城県生まれ。写真評論家。日本大学芸術学部写真学科卒。筑波大学大学院芸術学研究科(博士課程)終了。
1990~94年季刊写真誌『デジャ=ヴュ』編集長。主な著書に『日本写真史を歩く』(ちくま学芸文庫)、『「写真時代」の時代!』(白水社)、
『私写真論』(筑摩書房)、『写真とことば』(集英社新書)、『荒木本!』(美術出版社)、『写真を愉しむ』(岩波新書)、『写真的思考』
(河出ブックス)、『深読み!日本写真の超名作100』ビエ・ブックス)など。
会場:クレマチスの丘ホール(美術館より徒歩2分)
受付:クレマチスの丘チケットセンター(当日10:00より)
料金:無料(当日観覧券が必要です)
定員:150名
参加方法:お電話でお申し込み下さい(Tel:055-989-8780)