十四名の現代作家による、もののけの根付展「勿怪の幸い」第三週

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会 期
20220709日 -  20220717
開催時間
13時00分 - 19時00分
最終日18時00分まで
休み
月曜日
クリエイター在廊
入場料
無料
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
ギャラリー花影抄
情報提供者/投稿者
開催場所
花影抄/根津の根付屋
住所
〒113-0031 東京都
文京区根津1-1-14 らーいん根津202
最寄り駅
根津
電話番号
03-3827-1323

詳細

展覧会内容

【ギャラジーより】
妖怪をテーマにした現代根付のグループ展が開幕します。ベテランから若手まで、総勢14名の作家が一堂に会する、妖怪根付の夏祭り。一作家が根付・提げを各1点ずつ、合計30点ほどが並ぶ予定です。
隔年の開催で、好評につきおかげさまで三回目を迎えるこの企画。妖怪というテーマの懐の深さや広さを感じます。
もともとは人にとって怖い存在であったはずの、妖怪という異界の者たち。
現代においては人間社会のルールの外で暗躍(?)する彼らの姿に、私たちは憧れや願望を持って眺めているのではないかと思います。
怖い。けれど愛すべきモノたち。まさに“勿怪の幸い”を楽しんでいただければ幸いです。
(Gallerv花形抄/根津の根付屋 橋本達士)

【作家代表の挨拶 狛】
 水木しげる生誕地の隣町で生まれ育ち鬼太郎を貪り読む幼少の僕が、妖怪を好きになるのは必然でした。単なる創作でなく、全国各地で語り継がれている話を集めて描かれる妖怪達は妙なリアリティに裏打ちされた魅力があります。僕が考える妖怪とは、人の不安や願望によって生まれてくる存在です。
 「あそこの淵は河童が出るから行くな」とか、「疫病はアマビエを描けば無くなる」とか。原因のわからない現象に対してわかりやすくキャラクターを作るのが妖怪文化なんですね。妖怪の逸話を読んでいると、当時の人の思いや土地や歴史までわかってきてとにかく興味深い。だから妖怪を楽しむ、愛でるのが今の日本人です。
根付は物語の凝縮された彫刻ですから相性は抜群。実用性と芸術性がせめぎ合う造形は他の彫刻にはない魅力故、妖怪の不可思議さと最高のマリアージュ。完成された文化同士の合体、いちご大福みたいなものです。個人的に、可愛くて愛おしいものであることが根付の本質と思っています。現代でも残り、熱く論議され、進化しながら愛でられ続けるのはそんな所があるからなのではないでしょうか。
水木御大の監修で妖怪像を作る仕事をしていた時、掛けられた言葉が忘れられません。
 「顔を可愛く。可愛くないと永く愛されません。」
至水さんと妖怪をテーマにプロレスをしよう!から始まった「勿怪の幸い」ももう3回目。参加する作家さん達の表現力と熱意によって今回も最高の異界が展開されることでしょう。根付も妖怪もいつまでも愛される存在であるために。もののけ根付展「勿怪の幸い第三集」開幕です。

2022年7月吉日

参加作家:
狛 至水、上原万征、小野里三昧、かぶ、齋藤美洲、道甫、永島信也、森謙次、山鹿由良薫子、楽虫、利歩、れんげ堂

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