かこさとし展 子どもたちに伝えたかったこと

『からすのパンやさん』 1973年 ©️1973 Kako Research Institute Ltd.

『からすのパンやさん』 1973年 ©️1973 Kako Research Institute Ltd.

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    会 期
    20220716日 -  20220904
    開催時間
    10時00分 - 18時00分
    毎週金・土曜日は21時00分まで ※入館は各閉館時間の30分前まで
    休み
    7月26日(火)
    入場料
    有料
    一般1,400円(1,200円)/大学生800円/高校・中学生500円
    ※( )内は前売り料金/大学生、高校・中学生は当日券のみの取扱い。 
    ※小学生・未就学児無料。 
    ※子ども(小学生以下)のみの入場はできません。大人(保護者)の同伴が必要です。安全管理上、保護者1名につき子ども(小学生以下)2名までとさせていただきます。 
    ※学生券をお求めの場合は、学生証のご提示をお願いいたします。(小学生は除く) 
    ※障がい者手帳のご提示で、ご本人様とお付き添いの方1名様は半額となります(一般700円、大学生400円、中学・高校生250円)。当日窓口にてご購入ください。
    作品の販売有無
    展示のみ
    この情報のお問合せ
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    Bunkamura ザ・ミュージアム
    住所
    〒150-8507 東京都
    渋谷区道玄坂2-24-1 B1F
    最寄り駅
    渋谷
    電話番号
    050-5541-8600(ハローダイヤル)

    詳細

    展覧会内容

    日本を代表する絵本作家が600冊を超える作品にこめた子どもたちへのメッセージ

     「だるまちゃん」シリーズ、『からすのパンやさん』をはじめ、『どろぼうがっこう』、『おたまじゃくしの101ちゃん』など、楽しさの中に学びや創造、斬新さが秘められ、大人をも夢中にさせる絵本を数多く世に生み出してきた、絵本作家かこさとし(加古里子)は、2018年に92歳でこの世を去るまで600冊を超える作品を残し、その名作の数々は今なお世代を超え読み継がれています。
     本展では、かこが若き日に描いた油彩画や、創作の原点にもなった戦後のボランティア運動の一種である「セツルメント活動」時代の紙芝居、これまで世に出ることがなかった絵本の原画などとともに、初期から晩年までの代表作をはじめ、貴重な作品や資料が一堂に集結。絵本作家としてだけでなく、「かこさとし」という一人の人間が絵本を通して未来に残し、伝えたかった想いを、その生涯と作品世界から紐解きます。

    ※出展作品は、変更になる可能性があります。
    ※すべての作品は加古総合研究所所蔵

    Chapter1:絵を描く科学者
    絵本作家かこさとし誕生の物語

    子どもの頃から絵を描くことが何よりも好きだったというかこさとし(1926-2018)。少年時代から美術全集などを眺めては芸術に対する想いを深め、時間を見つけては絵を描いていました。一方、大学は工学部に学び、世の中の役に立ちたいと科学者を志しました。その後、戦争を経験。生きる意味を見失ったかこは、自画像など絵を描く行為を通して、自身を見つめ、己の生きる道を探ります。卒業後、研究者として勤めるようになった昭和電工で働く人たちの姿を目の当たりにし、生きるために懸命に働く人々のまっすぐな姿に感銘を受けたかこは、その姿を絵に描きました。
    絵本作家として広く知られるかこですが、こうした絵を描いていたことはあまり知られていません。本展では、かこの創作の原点とも言える、初期の絵画作品もご紹介。初公開のものも含む貴重な作品が一堂に介することで、絵に対するかこの想いや姿勢、表現力を垣間見ていただけることでしょう。
    「美術」と「科学」という二つの要素はかこの創作活動の中核をなし、その後の絵本作品の中に息づいています。

    Chapter2:初公開!創作の原点となった紙芝居の世界
    子どもたちが教えてくれた大事なこと

    1951年から、かこはセツルメントの子ども会活動に力を注ぐようになります。大学時代に演劇研究会で舞台美術などを経験し、劇団プークでも人形劇の手伝いをしていたかこは、会社勤めの合間を縫って紙芝居の制作にいそしみ、子どもたちに披露していました。制作と実演のみならず、研究会の開催や研究誌の刊行にも取り組み、児童文化活動に本気で向き合いましたが、この経験が後の絵本制作に大きく貢献することになります。
    その紙芝居作品の原画をご覧いただくとともに、本展では幻灯作品もご紹介予定。セツルメント活動から生まれたコンテンツをご覧いただける、大変貴重な機会です。

    Chapter3:大人気絵本シリーズの誕生秘話
    不朽の名作!「だるまちゃん」シリーズと『からすのパンやさん』

    戦後、子どもたちのために「日本らしい」絵本を作りたいと考えていたかこは、日本では馴染み深い“だるま”を主人公に作品を生み出しました。そして全国各地の郷土玩具をモデルとしたキャラクターがお友達として登場する絵本「だるまちゃん」11作の人気シリーズとなります。だるまちゃんたちは楽しく遊びながらさらなる面白さを求め、工夫をこらし遊びを発展させていきますが、その貪欲さやアイデアは世の子どもたちのお手本にもなり、まさに遊びのバイブルともいえる名作です。
    そして、かこ作品の中で何と言っても一番人気の『からすのパンやさん』は、働き者のからすの夫婦と4羽の子どもたちの物語。ずらりと並ぶおいしそうなパンや、仲間たちとの人間模様など、子どもたちの好奇心をくすぐる要素がいっぱいに詰まっています。世代を超えて愛され続ける代表作から、名場面を選りすぐりご紹介。また、これらの作品の誕生秘話とともに、かこがストーリーに散りばめた学びの要素を紐解きます。

    Chapter4 & 5:未来を生きる君たちへ
    広がる創作絵本と、世界の成り立ちを伝える壮大な科学絵本の世界

    子どもたちの中にある探求心の扉を叩き、学びのきっかけをつくるため、そしてその選択肢を広げるため、かこは様々な分野の絵本制作に挑みました。
    『どうぐ』や『地下鉄のできるまで』では、身近なものの仕組みを細やかな図解とともに、それらを完成させるために知恵を絞り汗をかく労働者の姿を描くことで、普段何気なく利用しているものが多くの人々の努力あってこそ世に存在していることを伝えています。また、私たちのからだのメカニズムを知る『はははのはなし』『たべもののたび』や、他者との違いと多様性について深く考えさせられる『しろいやさしいぞうのはなし』、沢山の仲間たちの群像表現に心躍る『とこちゃんはどこ』『おたまじゃくしの101ちゃん』など、かこさとしの創作世界の広がりは留まるところを知りません。
    読んで楽しいことはもちろん、子どもたち自身の頭でよく考え、個々の可能性を切り開くため、表現に工夫を凝らした絵本たち。そのページを繰れば、発見やひらめきの連続に時間が経つのも忘れるほど。その知られざる豊かなかこさとしワールドにご案内します。

    未完の大作、初公開!
    「宇宙進化地球生命変遷放散総合図譜(通称:生命図譜)」

    東京大学工学部を卒業後、昭和電工に長年勤めたかこさとしは、科学者としての知識や経験を活かして科学絵本の制作に打ち込みました。私たち人間は何者であるのか?その人間を取り巻く生物たちとどのように共存しているのか?その舞台となる地球とは?星々を抱く宇宙の果ては?…私たちの生きている世界がどのように成り立っているのかを伝える科学絵本の数々。新しい発見に満ちた科学の世界を絵本にする際、かこはその内容が少なくとも20年の間、不動であるよう心がけました。かこの科学絵本は子どもたちの役に立つよう、心を砕いて丁寧に描かれています。
    『海』『地球』『宇宙』などの代表作をめくってみると、そのテーマは壮大でありながら、日常目にすることができる身近なものとの比較からはじめることで誰にとっても飲み込みやすい描写となっており、広く読まれるその理由がわかります。
    そして科学絵本の集大成となるのが、最晩年に描き残された「宇宙進化地球生命変遷放散総合図譜」(複製)です。生きとし生けるものへの愛情と理解を最後の最後まで探求し描き表わそうとした、かこ渾身の一枚。その幅5メートルにも及ぶこの大作は、本展が初のお披露目の機会となります。古く繊細な紙に細かに描かれた原画は移動や展示に耐え得ないため、現代の技術を駆使し精緻な複製を作成。原寸大にリアルに復元された、かこが深い思い入れを持って描いた生命の図譜を間近で見ていただきます。

    主催・協賛・後援

    主催:Bunkamura
    特別協力:加古総合研究所
    協力:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
    企画協力:アートキッチン

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