開催時間 |
10時00分 - 18時00分
入場は17時30分まで |
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休み |
月曜日
※ただし2022年7月18日(月・祝)は開館、翌7月19日(火)は休館 |
入場料 |
有料 一般:1,200円、65歳以上:1,000円、大高生:800円、中小生:500円 未就学児無料 ※6月1日(水)正午より日時指定券発売(オンライン・クレジット決済またはd払い) ※障害者の方は500円。小中高大生の障害者の方は無料。介助者(当該障害者1名につき1名)は無料。 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
050-5541-8600(ハローダイヤル))*全日9:00 ~20:00
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒157-0075 東京都
世田谷区砧公園1-2 |
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最寄り駅 | 用賀 |
電話番号 | 03-3415-6011 |
べストセラー『しろくまちゃんのほっとけーき』(1972年、こぐま社)などで知られる絵本作家・わかやまけん(若山 憲、1930-2015)。その創作の全貌を紹介する、はじめての展覧会を開催します。
全15作からなる「こぐまちゃんえほん」シリーズ(こぐま社)は、1970年の記念すべき第一作『こぐまちゃんおはよう』の誕生以来、世代を超えて読み継がれてきました。本展では、日本の子どもたちがはじめて出会う絵本を作りたい、というコンセプトのもとに生まれた同作誕生50周年を機に、色あせることない魅力と知られざる創作の過程をご紹介します。
また、やさしく幻想的な絵に現代社会へのメッセージを託した『きつねやまのよめいり』(1968年初版/1978年改訂新版、こぐま社)、泣き虫だけれど一生懸命な「おばけのどろんどろん」を主人公としたシリーズ(1980年-1989年、ポプラ社)、さらには日本の民話をテーマとした絵本や、詩集のための挿絵など、多彩な創作活動についても探ります。
絵本原画や絵本制作の過程で刷られたリトグラフのほか、雑誌の表紙原画、関連資料など約230点によって、その豊かな作品世界をお楽しみください。
展覧会のみどころ
「こぐまちゃん」を描いたわかやまけん 初の大規模な回顧展
「こぐまちゃんえほん」をめぐる小規模の展示はこれまでにも開催されてきましたが、その生みの親である絵本作家・わかやまけん(若山憲)の創作世界の全貌をたどる全国規模の展覧会※は初の試みです。
※JR名古屋髙島屋/北九州市立美術館分館/ひろしま美術館をすでに巡回終了
「こぐまちゃんえほん」誕生から、創作の過程まで みて、知ることができます
『しろくまちゃんのほっとけーき』(1972年、こぐま社)などで知られる「こぐまちゃんえほん」シリーズですが、実は若山憲ひとりによる作ではありません。こぐま社創業者であり編集者の佐藤英和の発案で、劇作家の和田義臣、児童文学者の森比左志、そしてグラフィックデザイナー出身の若山憲が集まり、テーマの設定からストーリー展開、文とことば、そして絵にいたるまで、4人の合議制で制作していました。ちょうど子育ての真っ最中だった若山憲は、わが子の日常を観察、スケッチして編集会議に参加していたようです。
「こぐまちゃんえほん」シリーズは、美しい発色のために、6色の特別な「こぐまちゃんインク」を、1色ずつ刷り重ねる方式で作られています。そのため、若山憲は1ページの絵のために、6枚の原画を描きました。本展では、『しろくまちゃんのほっとけーき』表紙絵の「描き分け原画」も展示。その制作行程をご紹介します。さらにはシリーズが発表となる前に描かれた、貴重な下絵も展示されます。
また、完成した絵本でみられるような、すべての色が彩色された「原画」というものは存在しないため、本展では、絵本を印刷する際に参考にするためなどに制作された、すべての色が一枚に刷られたリトグラフを展示しています。
「こぐまちゃん」のほかにも!ひろがる絵本作家・わかやまけんの世界
若山憲が自ら絵と文の両方を手掛けた「創作絵本」はもちろん、新美南吉・作「てぶくろをかいに」や「ごんぎつね」など名作に絵をつけたり、民話を絵本に再構成したり。さらには、詩集の挿画にも積極的に取り組んでいます。「こぐまちゃんえほん」とはまた異なる魅力を放つ作品群に、美しい色づかいと繊細な表現が際立つ画家・若山憲の原画は必見です。ぜひ間近でそのタッチをご覧ください。
同時開催展 本展観覧券にてご覧いただけます
ミュージアム コレクションⅠ「美術家たちの沿線物語 大井町線・目黒線・東横線篇」開催中-7/24(日)
ミュージアム コレクションⅡ「荒井良二のアールぶるっと! こんなに楽しい世田谷美術館の収蔵品」8/6(土)-11/20(日)
主催:世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)、東京新聞
後援:世田谷区、世田谷区教育委員会
特別協力:こぐま社
協力:偕成社、銀の鈴社、クレヨンハウス、佼成出版社、至光社、社会福祉法人 全国社会福祉協議会、世界文化社、童心社、ポプラ社、ほるぷ出版