開催時間 |
13時00分 - 19時00分
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休み |
日曜日,月曜日,火曜日,祝日
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
SNOW Contemporary
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒106-0031 東京都
港区西麻布2-13-12 早野ビル404 |
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最寄り駅 | 六本木 |
電話番号 | 03-6427-2511 |
SNOW Contemporaryでは2022年4月22日 〜 6月11日まで河口龍夫の個展「関係―種子・銅」を開催いたします。
1982年に発表された銅板で種子を封印した「関係―種子」シリーズは、生命エネルギーである種子と一見無関係な金属を関係づけることで成立した作品です。美術評論家の中原佑介氏によって「それは河口龍夫の作品における質的な変貌を宣言する出来事だったといって過言ではない。そういう意味で、『関係―種子』が制作された1982年は、この美術家にとってひとつのエポックをなすだろうと思う。」(中原佑介「種子・生命エネルギー・芸術」/ 1987年「関係―河口龍夫」千葉市美術館カタログ)と評されるように、現在は河口の代表的な作品シリーズの一つとして知られています。
しかし本シリーズに銅が使用されたのは、1982年と1985年に制作された数点のみとなります。河口が本展のためのテキストで述べているように、当初本作は「種子の持つエネルギーを銅で覆うことによって種子の持つ生命力と気を伝え空間にまで解き放とうとした作品」であったのですが、チェルノブイリ原発事故以後、伝導性のある銅から、放射線を遮る鉛に素材が変更されたのです。その後、「関係―種子」シリーズはさまざまに展開・制作されましたが、本シリーズに銅が用いられることはありませんでした。
本展では、銅によって制作された貴重な「関係―種子」シリーズを中心に、生木を銅で覆った彫刻作品「関係―気」(1983-2021)や、「関係―気」を描いた当時の水彩作品など、計14点を発表いたします。「関係―種子」シリーズの原点をご覧いただく貴重な機会となりますので、皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げます。