開催時間 |
10時00分 - 18時00分
入館は17時30分まで |
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休み |
月曜日
5月2日は開館 |
入場料 |
有料 一般 950 円(760 円)、大学生 650 円(520 円) 常設展の観覧料含む ※高校生以下または 18 歳未満・丸亀市在住の 65 歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方とその介護者 1 名は無料 ※( )内は前売り及び 20 名以上の団体料金 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒763-0022 香川県
丸亀市浜町80-1 |
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最寄り駅 | JR丸亀 |
電話番号 | 0877-24-7755 |
昨年、当美術館は開館30周年を迎えました。そして今年は、猪熊弦一郎(1902-1993)の生誕120周年にあたります。この節目にあらためて猪熊の画業を回顧します。
猪熊弦一郎はおよそ70年の画業を通じ、一貫して「美」の表現を追求しました。先人の偉業に学び、身近な自然や生活のなかにたくさんの美しいものを発見して、それらがなぜ美しいのか考え、研究し、何枚も何枚も絵を描いて、新しい美の創造に挑み続けました。
本展は、猪熊が作品として生み出した多様な美と、美への思いを紹介するものです。作品とともに、「色」「形」「単純化」「バランス」といったキーワードや、猪熊が美について述べた言葉などを掲示し、美の探究の軌跡をたどります。
美はどこにでもある、と猪熊は言います。心の窓を開くことで新しい美しさが見えるようになる、とも述べています。本展がきっかけとなって、一人一人が自分にとっての「美しいとは何か」を考え、日々、身辺に美を発見し、生活が彩られることになれば幸いです。
[本展の見どころ]
キーワード
猪熊が「美しい絵」を創造するうえで大切にしていた事柄を、キーワードごとにご紹介します。例えば「形」というキーワードでは、身近に美しい形を見出し、それを単に写しとるのではなく、単純化したり、変形させたり、他のものと組み合わせたりしながら、新たな美を生み出す過程を、「手」を題材にした作品群を例にたどります。
作品だけではなく、猪熊コレクションもご紹介します。「単純化」というキーワードでは、アーリーアメリカンの素朴な木のデコイ(猟で使用する鳥の模型)を、猪熊の言葉と共に展示します。
空間づくり
3階展示室の自立壁で隔てられた2つの空間のうち、一方は、キーワードや猪熊の言葉、解説などと共に作品を展示します。もう一方は、作品だけを展示します。鑑賞の手がかりが欲しい方と、自分の感覚で自由に見たい方が、それぞれに好みの方法と別の方法を意識して体験することで、より充実した鑑賞につなげる試みです。
作品だけを展示する側は、広々とした展示室を生かした空間展示(インスタレーション)も意図し、大きな作品を、間隔をあけてゆったりと掛け、作品が互いに響きあうように配置します。個々の作品を見せるだけでなく、展示室の空間そのものも一つの作品のように美しくあるべきという猪熊弦一郎の考えに基づくものです。
作品
1991年、当館の開館にあわせて完成された2点のアクリル画を展示します。どちらも縦4メートルの大きなカンヴァス作品で、天井高が7メートルある展示室の大きなスペースを念頭に制作されたものです。明るい大きな色面が特徴の《宇宙都市休日》と、様々な形が絶妙のバランスで配置された《手の残した言葉》、それぞれが猪熊の美の表現の集大成と言えます。
また、同年の開館記念展ポスターとなった作品《楽しい家族》(1989年)も出品します。当館で「美」に触れ「美」を理解することから、周りの人々を愛し、家族を愛し、自分の街を愛する心が生まれるようにとの思いを込めて、猪熊が自ら、ポスターのイメージに選びました。
主催:丸⻲市猪熊弦⼀郎現代美術館、公益財団法⼈ミモカ美術振興財団
同時開催
常設展「猪熊弦一郎展」
入館料 :一般300円(240円)、大学生200円(160円)※企画展の観覧料は別途