浅見貴子:未然の決断

浅見貴子 「 Transform 2108」  2021  墨、顔料、樹脂膠、白麻紙  2650 x 4000mm

浅見貴子 「 Transform 2108」 2021 墨、顔料、樹脂膠、白麻紙 2650 x 4000mm

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    会 期
    20211120日 -  20211205
    開催時間
    12時00分 - 19時00分
    土日祝 11時00分~17時00分
    休み
    月曜日,火曜日
    入場料
    無料
    作品の販売有無
    販売有
    この情報のお問合せ
    ART FRONT GALLERY
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    ART FRONT GALLERY
    住所
    〒150-0033 東京都
    渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラス A 棟
    最寄り駅
    代官山
    電話番号
    03-3476-4869

    詳細

    参加クリエイター

    展覧会内容

    アートフロントギャラリーでは、「浅見貴子:未然の決断」を開催いたします。4年ぶりとなるギャラリー個展では、松・梅・錦木など独特の技法で樹木を描いた大小様々な作品とともに、新たな展開を見せ始めたgray net シリーズを併せて10数点展示いたします。

    浅見貴子 表現者から創造者へ
    高階秀爾(大原美術館館長) 
                                  
     私が浅見貴子の作品にはじめて接したのは、2010年、大原美術館の若手芸術家支援プロジェクトのひとつであるARKO (Artist in Residence, Ohara) 事業の招聘者として浅見を招いた時のことである。その時浅見は、倉敷の街から少し離れた児島虎次郎の旧邸、無為村荘を制作の場として、当初はまず庭の松の木のスケッチに没頭した、それによって樹木の形状位置のみならず、周囲の空間をも充分に捉えた後に、紙面の裏から大小濃淡さまざまの墨線墨点でその存在を再現した。結果は見事なもので、一見墨跡としか思われないものの中から、確かな存在として樹木が出現し、同時に周囲の空間、そこに溢れる光や空気まで立ち表れて来る。
     それから10年後、東京の中村屋サロン美術館で開かれた浅見貴子展「変容のプロセス」で、また改めて驚かされた。会場にはかつて無為村荘で制作された作品などもあったが、それと同時に「gray net」と題された作品が展示されていた。「gray net」とは、アトリエの窓から網戸越しに見える光景を描き出したものである。網戸だから庭を眺める妨げにはならない。しかし意識の上では網戸は空間をこちら側とあちら側に分断する。その分断を避けるため、浅見は画面に網戸の網目格子をも取り入れた。それによって画面は、「あちら側」の空間ではなく、あちら側もこちら側もないひと続きの、確かな存在感を持った絵画空間を生み出した。浅見貴子は、新しい空間の創造者となったのである。

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