岡本瑛⾥展「素兎を南に追って」

岡本瑛⾥《ボロブドゥール》(制作中)2020-、パネルに綿布、アクリル、油彩、142.5 ×225 cm ©OKAMOTO Ellie Courtesy Mizuma Art Gallery

岡本瑛⾥《ボロブドゥール》(制作中)2020-、パネルに綿布、アクリル、油彩、142.5 ×225 cm ©OKAMOTO Ellie Courtesy Mizuma Art Gallery

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会 期
20211201日 -  20220115
開催時間
12時00分 - 18時00分
休み
月曜日,祝日
冬季休廊12月26日~1月10日
入場料
無料
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
MIZUMA ART GALLERY
情報提供者/投稿者
開催場所
MIZUMA ART GALLERY
住所
〒162-0843 東京都
新宿区市谷田町3-13 神楽ビル2F
最寄り駅
市ヶ谷
電話番号
03-3268-2500

詳細

展覧会内容

ミヅマアートギャラリーでは、12⽉1 ⽇(⽔)より岡本瑛⾥展「素兎(しろうさぎ)を南に追って」を開催いたします。

岡本瑛⾥は、2017年に東京藝術⼤学⼤学院美術研究科博⼠課程を修了。主に⺠話や伝承から得た主題を、取材や研究を重ねた独⾃の解釈を通して、緻密な構成と筆致、幾重にも重ねられた絵の具の⾊層によって丹念に描き出します。

本展では、2018年よりインドネシアのジョグジャカルタでの約1年半に渡る滞在とフィールドワークを通して描いた作品群を中⼼に展開いたします。
タイトルにある「素兎」は、滞在への関⼼を持つきっかけにもなった因幡の素兎の神話の源流が東南アジアにあることに触れた論考*から取られています。

今までで最も多くの⼈物を描いたという新作《ボロブドゥール》は、ジャワ島中部にある仏教遺跡「ボロブドゥール寺院」を岡本の解釈で描いた⼤作です。その上層には⼤乗仏教教典「華厳経」に収録されたスダナ(善財童⼦)が悟りを求めて旅をする物語『⼊法界品(にゅうほっかいぼん)』、下層には古代インドの仏教説話である『ジャータカ物語』、そして地上部分には地獄の層が繊密に描き込まれています。

実際に現地の遺跡にレリーフとして残されている内容だけではなく、滞在中に⾒聞きした事柄や、類似する⽇本の説話、歴史的事象などが随所に盛り込まれ、岡本独⾃の視点や考察を感じられる⼀作となりました。

また、このジョグジャカルタでの滞在を通して、インドネシアと⽇本の間で共通性のある神話の存在を知った岡本は、南⽅に伝わる南海の⼥王「ラトゥ・キドゥール」の神話と⽇本の記紀に登場する「トヨタマヒメ」を描いた《邂逅(ラトゥ・キドゥールとトヨタマヒメ)》など、⽇本神話にみられる南⽅の影響を⽰した作品群も制作いたしました。
これまで⽇本の地でのフィールドワークを重ねてきた岡本にとって、南⽅とのつながりを直接肌で感じられた経験は、⽇本の深層に古くから息づく物語の豊かな広がりを実感するきっかけになったと⾔います。

さらに、本展ではインドネシアで撮影した写真に筆を⼊れるという新たなスタイルの作品や、ドローイング作品、新型コロナウイルス感染症のパンデミックに影響を受けて描かれた作品なども展⽰いたします。

初めての異国の地でのフィールドワークを経て、新たな⼀歩を踏み出した岡本の奮闘と⾶躍をぜひ会場でご⾼覧いただけますと幸いです。

*「『古事記』の因幡の⽩ウサギの話に似た伝承が東南アジアに広く分布している。そのばあい、⽇本のワニの役割を演じるのは多くはやはりワニである。これら海外の伝承が⽇本に流⼊し、ワニの⽣息地からはなれたのちも、かつての記憶がそのまま残った。」中村禎⾥『⽇本⼈の動物観―変⾝譚の歴史』ビイングネットプレス、2006年、40⾴

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