上田薫とリアルな絵画

上田薫 「なま玉子 B」 1976年、東京都現代美術館蔵

上田薫 「なま玉子 B」 1976年、東京都現代美術館蔵

openstatus
あと8日後に終了
    タグ
    • 印刷する
    • add calendar
    • clip-off
    会 期
    20211026日 -  20211212
    開催時間
    9時30分 - 17時00分
    最終入場時間 16時30分
    休み
    月曜日
    入場料
    有料
    一般870(730)円、満70歳以上430(360)円、高大生610(490)円、小中生370(240)円
    ※( )内は20名以上の団体料金 ※土曜日は高校生以下無料 ※障害者手帳・指定難病特定医療費受給者証等をご持参の方は無料 ※11月13日(土)茨城県民の日はすべての方が入場無料 ※12月4日(土)は満70才以上の方は入場無料
    ★WEB予約をおすすめします
    当館ホームページで「日時指定WEB整理券」(無料)を取得された方が優先入場となります。来館日の1カ月前より予約可能です。詳細は当館ホームページをご覧ください。
    展覧会の撮影
    不可
    作品の販売有無
    展示のみ
    この情報のお問合せ
    茨城県近代美術館
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    茨城県近代美術館
    住所
    〒310-0851 茨城県
    水戸市千波町東久保666-1
    最寄り駅
    水戸
    電話番号
    029-243-5111

    詳細

    展覧会内容

    上田薫(1928~ )は、日本におけるスーパーリアリズムの第一人者として広く知られる画家です。1970年代に発表した「なま玉子」シリーズをはじめ、スプーンですくいとられたアイスクリームや、シャボン玉、水の流れといった、身近なものの一瞬の姿をとらえてリアルに表現する作品によって、高く評価されてきました。上田は、写真を利用して対象をクローズアップで描くことにより、肉眼による認識をはるかに凌ぐ視覚世界を現出させます。そしてその作品は、見る者の知覚に揺さぶりをかけ、リアルをめぐる思索へと私たちを誘うのです。また上田は、1985~93年にかけて茨城大学教授を務め、茨城を制作拠点とした本県ゆかりの画家でもあります。

    本展では、上田の仕事を代表的なシリーズによって振り返るとともに、現代の作家によるリアルな絵画表現をあわせて紹介します。光がものを照らし出す複雑な様相や、人物表現における精神性や同時代性、見る者の意表を突くふしぎな世界など、彼らは各々の関心に基づいて、独自のリアリティを追究しています。半世紀を超える上田の表現の軌跡をたどることは、現代のアートシーンで隆盛する様々な作家たちのリアルな表現について考える上でも、重要な意味を持つことでしょう。多彩な作品を通して、「リアル」をめぐる豊かな絵画表現の世界をお楽しみください。

    [展覧会構成と見どころ]
    序章:上田薫―玉子にみるリアル
    まず会場で目に入るのは、上田薫の「玉子」シリーズです。殻から落ちるなま玉子に加えて、スプーンですくい取られたり、フライドエッグになったりと玉子の見せる様々な姿が、大画面にクローズアップで描かれます。身近にあるものの一瞬の姿をリアルに描くという上田芸術のエッセンスが凝縮された「玉子」は、私たちの目を惹きつけてやみません。

    1章:いろんなリアル
    対象を本物そっくりに描くリアルな絵画は、迫真的な表現を共通項としつつも、モチーフの選択や構成あるいは演出に画家の独自性が表われます。1章では、現代の画家たちによる多様なリアルの世界を紹介します。
    果物が散らばるテーブルと、そこにのっている女性たちが描かれた橋爪彩の「Girls Start the Riot」は、西洋絵画の静物画などの伝統を踏まえつつ、謎めいた雰囲気で見る者の視線を惹きつけます。一方、山本大貴の「Standing Figure (feat. IKEUCHI Hiroto)」は、アニメやSF、プラモデルなどサブカルの要素を取り入れて、現代的な女性像のあり方を追い求めた一点です。
    また絵画は、リアルな描写を駆使して本当はありえない虚構の世界を生み出すこともできます。本章の最後では、無数の水滴が一面に並ぶ様相や人や物の影のみが描かれた絵画など、見る者の意表を突く「ふしぎなリアル」ともいえる作品に注目します。

    2章:光のリアル
    上田は光の反射や透過を描き出すことに注力していますが、それは、「ものを描く」ことが「ものを照らし出す光のありようを表現する」ことでもあるからです。2章では、現代の様々な作家たちによる光の表現に注目します。
    クッションの布地が拡散する柔らかな光、逆光下の鮮烈な陰影、建物に差し込む硬質な光など、光が生み出す効果は千差万別です。クローズアップされた染付磁器とその表面の反射光を描いた伊庭靖子の「Untitled」は、その艶やかな光が見る者の目を捉えて離しません。

    3章:上田薫のリアル
    展覧会の最終章では、上田薫の作品世界を代表的なシリーズによってたどります。初期の上田は、靴やバラなど静的なモチーフを描いていましたが、スプーンから垂れるアイスクリームを描いた作品を端緒に、流動的なものを描くことに取りかかります。写真を用いてものの一瞬の姿を写しとる上田のスタイルは、この頃に確立しました。その試みは、微細な泡を存在感たっぷりに描く「あわ」シリーズへと展開していきます。
    茨城で活動した時期の上田は、北茨城に取材し川の水流を描いた「流れ」シリーズで、初めて屋外にモチーフを求めるなど、制作上の転機も迎えました。その後、上田は「Sky」シリーズで、空の光景というこれまでにない壮大なスケールの対象を描くことに挑戦しました。そして、近年は一転して再び身近なモチーフに目を向け、野菜や果物が目にも鮮やかな「サラダ」シリーズをはじめ意欲作を発表しています。本章では、様々なシリーズを通してものの姿をリアルに表現する上田の作品世界をお楽しみください。

    出品作家:上田薫
    三尾公三、金昌烈(キム・チャンヨル)、高松次郎、野田弘志、石井精一、木下晋、柳田昭、片小田栄治、磯江毅、大畑稔浩、伊庭靖子、田邉光則、諏訪敦、橋爪彩(さい)、山本大貴(ひろき)、横山奈美、松川朋奈、橋本大輔(生年順)
    全19名

    関連イベント

    (1)講演会「リアルの基層と現在」
    講師:木下亮氏(昭和女子大学 教授)
    日時:11月6日(土)午後2時~午後3時30分
    会場:地階講堂
    定員:100名(要事前申込、参加無料)

    (2)ワークショップ「写真をもとに描く」
    講師:田邉光則氏(本展出品作家)
    日時:11月27日(土)午前10時~午後3時(昼休憩あり)
    会場:地階講座室
    対象:一般
    定員:20名(要事前申込、要本展チケット〈当日以外も可〉)
    参加費:500円

    (3)学芸員による鑑賞講座
    講師:乾健一(本展担当学芸員)
    日時:10月30日(土)午後2時~午後3時30分
    会場:地階講堂
    定員:100名(要事前申込、参加無料)

    (4)令和3年度 第1回ミュージアムコンサート「イヴニングコンサート ―超絶技巧への誘い―」
    出演:Voisines Trio(山崎響子〈ヴァイオリン〉、木下通子〈チェロ〉、永田絵里子〈ピアノ〉)
    日時:12月12日(日)午後5時45分~午後6時45分
    会場:1階エントランスロビー
    定員:100名程度(要事前申込、要本展チケット〈当日以外も可〉)

    【イベント申込方法】
    ・来館
    美術館総合受付にて申込書を記入。
    ・往復はがき
    往信用文面に希望者全員(1枚につき2名様まで。コンサートのみ1枚につき4枚様まで)の氏名、代表者の住所、電話番号、参加を希望するイベント名、返信用宛名面に代表者の住所と氏名を記入し、当館「上田薫とリアルな絵画 イベント係」まで送付。
    ・ウェブサイト
    当館ウェブサイトのイベントページから参加申込フォームにて申込み。

    ※定員に達した時点で受付を終了いたします。
    ※各イベントは日時・内容等が変更になる可能性があります。
    ※詳細は当館ホームページ(http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp)をご覧ください。

    主催・協賛・後援

    主催:茨城県近代美術館
    後援:水戸市/茨城大学/朝日新聞水戸総局/茨城新聞社/産経新聞社水戸支局/東京新聞水戸支局/日本経済新聞社水戸支局/毎日新聞水戸支局/読売新聞水戸支局
    協賛:株式会社常陽銀行
    特別協力:名古屋画廊

    平均:0.0 
    レビューした人:0 人

    近くの展覧会

    人気の展覧会

    <<        >>

    クリップした展覧会はありません。