開催時間 |
9時00分 - 17時00分
入館は16時30分まで |
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休み |
12月6日(月)、13日(月)、20日(月)
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入場料 |
有料 一般700円、高校生350円、中学生以下無料 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
土門拳記念館
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒998-0055 山形県
酒田市飯森山2-13 |
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最寄り駅 | 酒田 |
電話番号 | 0234-31-0028 |
土門拳賞受賞のことば
遠い目標に向けて
オオカミを究極の目標に据えながら、カリブー、ムース、ホッキョクグマ、カラフトフクロウをカメラで捉えてきた。環境に適応して生きる野生動物たちの輝き、寒さの厳しい北国ならではの凛とした自然風景、この地で生まれたカヌーで旅をする魅力、そして、生命は大地に生かされていると語る先住民アニシナベの暮らし。それらの要素を詰め込んだ初めての写真集を出版するのに20年を要したが、それはきっと必要な時間だったと思う。
土門拳賞受賞の知らせを受けたのは、北海道の寒空の下だった。山々は雪に覆われ、湖は凍っていた。冷たい風が体の中を吹き抜けていくような気がした。努力が報われた清々しさと同時に身が引き締まる思いだった。なぜなら、まだ満足のいくオオカミのポートレートは撮れていない。どこまで迫れるのか、その過程こそが今伝えるべき、人間と自然の物語なのである。
(「毎日新聞」2021年3月19日号より抜粋)
大竹英洋hidehiro otake
1975年生まれ。一橋大学社会学部卒業。1999年より北米の湖水地方「ノースウッズ」をフィールドに野生動物、旅、人々の暮らしを撮影。主な写真絵本に『ノースウッズの森で』、『春をさがしてカヌーの旅』、『もりはみている』など(以上全て福音館書店)。2011年、NHKBS「ワイルドライフ」に案内人として出演。2018年、写真家を目指した経緯とノースウッズへの初めての旅を綴った『そして、ぼくは旅に出た。はじまりの森ノースウッズ』(あすなろ書房)で「第七回梅棹忠夫・山と探検文学賞」受賞。2019年、「日経ナショナルジオグラフィック写真賞2018 ネイチャー部門最優秀賞」受賞。2021年、撮影20年の集大成となる初の写真集『ノースウッズ生命を与える大地』(クレヴィス)にて「第40回土門拳賞」受賞。
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