ピピロッティ・リスト:Your Eye Is My Island  -あなたの眼はわたしの島-

ピピロッティ・リスト:Your Eye Is My Island  -あなたの眼はわたしの島-
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    会 期
    20210807日 -  20211017
    開催時間
    10時00分 - 18時00分
    入場は17時30分まで
    休み
    月曜日
    ※祝日の場合は翌火曜日
    入場料
    有料
    一般900円、団体(20 名以上)700 円、高校生以下・70歳以上、障害者手帳などをお持ちの方と付き添いの方1名は無料
    ※学生証、年齢のわかる身分証明書が必要です。詳しくはお問合せください。
    ※学生とシニアのための特別割引デー「FirstFriday」→学生証をお持ちの方と 65 歳~ 69 歳の方は、毎月第一金曜日(9 月 3 日、10 月 1 日)100 円
    ※京都会場の入場券半券の提示で当日券が 200 円割引!※1 名様 1 回有効。招待券、招待状を除く。他の割引とは併用できません。
    作品の販売有無
    展示のみ
    この情報のお問合せ
    水戸芸術館(代表) TEL:029-227-8111
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    水戸芸術館現代美術ギャラリー
    住所
    〒310-0063 茨城県
    水戸市五軒町1-6-8
    最寄り駅
    水戸
    電話番号
    029-227-8111

    詳細

    展覧会内容

    ピピロッティ・リスト(1962 年スイスのザンクト・ガレン州グラブス生まれ)は、実験的な映像表現を探究するアーティストとして、1980 年代から現在に至るまでスイスを拠点に世界各地の美術館や芸術祭で作品を発表してきました。色彩に満ちた世界をユーモアたっぷりに切り取ってみせる映像と、心地よい音楽や空間設計によるリストのヴィデオインスタレーションは、国を越えて幅広い世代の観客を魅了しつづけています。
    本展は、身体、ジェンダーとセクシュアリティ、自然、エコロジーを主題とした作品およそ40点で構成されています。身体や女性としてのアイデンティティをテーマとする初期の短編ヴィデオ、ヴェニス・ビエンナーレ(1997)や横浜トリエンナーレ(2001)で国際的な注目を集めた《永遠は終わった、永遠はあらゆる場所に》(1997 /京都国立近代美術館蔵)、自然と人間の共生をテーマにパノラミックなスクリーンへと展開する近年の大型インスタレーションなど、30 年以上に渡り現代美術における映像のあり方に新たな可能性をもたらしてきたリストの代表作を紹介します。さらに、ベッドや展示室の床に敷かれたカーペットに身を預けて思い思いの姿勢でくつろぐ、食卓を囲むといったインスタレーションが、遊び心あふれる映像体験へと鑑賞者を誘います。リストが映し出すユーモアと色彩に満ちた世界に触れることで、人間の普遍的で切実なテーマを鑑賞者の心身とともに解きほぐす機会となるでしょう。

    【展覧会の見どころ】
    ●初期ヴィデオ作品から最新の大型インスタレーションまで、30 年間にわたる主要作品を見せる国内13 年ぶりの大規模個展
    本展では 1980 年代から現在に至るピピロッティ・リストの作品およそ 40 点を通して、30 年間にわたる創作を紹介。アーティストとしての道を進む契機となった短編ヴィデオから、鑑賞者の身体に働きかけ「知覚と感情の融合」を試みる近年の大型映像インスタレーションまでの主要作品を概観できる、日本では 13 年ぶりの大規模個展です。なお、展示構成は年代順やテーマ毎の明確な区分を設けず、作品同士の連関に沿って展示室を巡りながら、鑑賞者が視覚・聴覚・触覚などさまざまな感覚を通して作品に出会うことを意識したゆるやかな導線を設けています。
     ・目安の所要時間は 120 分(明確な始点終点のない作品を含む全映像作品の長さは 250 分)。
     ・本巡回展で初公開となる 2 作品を含むおよそ 40 点を展示

    ●ジェンダー、環境問題など現代社会が直面する切実な問題に、心もからだも緩めて対峙する
    身体、ジェンダーとセクシュアリティ、自然、エコロジーなど社会的関心と共振するリストの創作は、既存のジェンダー規範やセクシュアリティに対する既成概念を転換するユーモア、人間と人間ならざるものの間で交わされる視点の移動、そして、視覚だけでなく全身を弛緩させて作品に没入することを促す演出など、映像に触れる私たちの心を解き放つことへと向けられています。1999 年のインタビューでリスト自身が「どうしたら文化の伝統を全面的に否定せずに男女平等な社会を実現することができるのか。この問いかけは、人間にとってなにが自然で、なにが人工や文化なのかという複雑な問題へとつながっている」と語るように、ジェンダーや環境に関する問題は相互に結びついており複層的です。作品と鑑賞者の関係性をより柔らかにすることで、リストは対立・停止・硬直しがちなこれらの問題意識を解きほぐし、制度上のタブーや既存の観念を再考するよう促します。

    ●パーソナライズされた映像鑑賞体験をパブリックな経験へとひらく
    5 センチほどの LCD ディスプレイから高さ 3.2 メートル幅 10 メートルを超えるマルチチャンネルのプロジェクションまで、リストによる多彩な映像表現を見せる本展は、寝転ぶ、見上げる、覗き込む、映像を浴びるなど、従来の映像展示とは異なる体験へと鑑賞者を誘います。四角いフレームからの解放を企てるリストの作品は、映画館の巨大なスクリーンとも、「時としてクリックだけで反射的に誤解や間違った情報が伝わる」モバイル端末とも違った、「集まることで個々の人間がひとつの共同体として繋がるような仕組みを見出す」ための展示空間における経験の共有を生み出します。

    ※本展タイトルに込められた意味
    「Your Eye Is My Island-あなたの眼はわたしの島-」は、ピピロッティ・リスト自身によって提案された短い詩のようなもので、そこには複数の意味が込められています。リストは、活動初期から一貫して人間の眼を「Blood-driven Camera=血の通ったカメラ」と呼び、創作活動を通じて「眼」は重要なテーマとなってきました。また、「島」は複数
    の島で構成された日本という土地を示唆する言葉ともいえるでしょう。
    リストによれば、他者の眼に映ること、まなざしを向けられることによって、私たちは自分自身の存在を発見し、また一方で誰かに対して視線を注ぐこと、心を配ることで、光さえ届かない「ブラックホール」からその存在を救出することができるのだと言います。この詩的なタイトルは、まなざしを介して各々の内面世界と外部的・集合的な世界とが出
    会う、展示空間におけるコミュナル(共同的)な体験へと鑑賞者を導きます。

    【作家プロフィール】
    ピピロッティ・リスト(本名:エリザベス・シャルロッテ・リスト)
    1962 年スイス北東部のザンクト・ガレン州グラブスに生まれる。2004 年からスイスのチューリヒを拠点に活動。
    1980 年代にウィーンの応用芸術学校およびバーゼルのデザイン学校で商業美術や映像表現を学び、フリーランスで広報ヴィデオの制作に携わる傍ら、音楽バンドの舞台デザインや映像制作を行う。
    1986 年に自身を撮影した短編ヴィデオ作品《私はそんなに欲しがりの女の子じゃない》がスイスのソロトゥルン・フィルム・フェスティバルで受賞したことをきっかけに、ヴィデオ・アーティストとしての道を進むこととなる。1997 年には《永遠は終わった、永遠はあらゆる場所に》でヴェネチア・ビエンナーレ若手作家優秀賞(プレミオ 2000)を受賞し国際的な評価を獲得した。その 3 年後にはニューヨークのタイムズスクエアで 16 面のマルチビジョンによる《わたしの草地に分け入って》が上映され、また、ポンピドゥー・センター前広場(2007)やニューヨーク近代美術館(2008)でも大規模な映像インスタレーションを発表。2014 年以降はアメリカ、オーストラリア、イギリス、デンマークそして地元スイスの主要美術館で大規模な個展を開催するなど、その活動は世界から注目を集めている。
    日本国内では、1999 年に京都国立近代美術館で《永遠は終わった、永遠はあらゆる場所に》が上映されて以来、2000 年代の主な個展「The Cake is in Flames:ピピロッティ・リスト」(2002、資生堂ギャラリー、東京)、「ピピロッティ・リスト:からから」(2007、原美術館、東京)、「ピピロッティ・リスト:ゆうゆう」(2008、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、香川)などで作品が紹介され多くの反響を呼んだ。
    また、瀬戸内芸術祭や PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭 2015 など芸術祭の委嘱作品として制作されたサイトスペシフィック※な作品でも知られ、その作品は原美術館(東京)、京都国立近代美術館、東京都現代美術館、金沢 21 世紀美術館(石川)などに収蔵されている。
    ※サイトスペシフィック:作品が展示される場所の特性を生かした作品

    関連イベント

    ※新型感染症の状況により内容が変更・中止になる可能性があります。
    ■講演「Open My Glade-映像インスタレーションと観客のコレオグラフィ」
     日時:2021 年 9 月 4 日(土)14:00-16:00
     講師:星野太(美学、表象文化論)
     会場:水戸芸術館 ACM 劇場
     定員:80 名(要事前申込・先着順・8 月 8 日申込受付開始)

    ■鼎談「アーティストの視点でピピロッティ・リストを見る-I Canʼt Agree With You More!-」
     日時:2021 年 10 月 2 日(土)14:00-16:00
     講師:高田冬彦、百瀬文(アーティスト) 聞き手:丸山美佳(批評家、キュレーター)
     会場:水戸芸術館会議場
     定員:50 名(要事前申込・先着順・9 月 2 日申込受付開始)

    ■視覚に障害がある人との鑑賞ツアー『session!』
     全盲の白鳥建二さんをナビゲーターに、見える人と見えない人が一緒に展覧会を鑑賞するツアー。
     日時:2021 年 9 月 26 日(日)14:00-16:00
     会場:水戸芸術館内
     料金:1,500 円(展覧会の当日入場料を含む)
     定員:5 名(要事前申込・抽選)

    ■CACギャラリートーカーによる対話のプログラム
    来館者と対話をしながら作品を鑑賞するツアーを担う市民ボランティア「CAC ギャラリートーカー」。昨年から継続して行う掲示板や電話を介した非対面式による来場者との対話のプログラムを実施します。詳細後日発表。

    ■アワアワしないアワー
    お子様連れやケアの必要な方が鑑賞しやすいよう、お手伝いするスタッフが見守る時間を設けます。予約不要、
    詳細後日発表。
    日時:2021 年 9 月 24 日(金)、25 日(土) 各日 10:00-12:00

    【同時開催 】 ※新型感染症の状況により内容が変更・中止になる可能性があります。

    ■夏のこらぼ・らぼ
     身の回りの物を転用して新たなモノの価値を作るワークショップやドラァグクイーンによる読み聞かせなど、おとなも子どもも楽しめるプログラムを 2 週間にわたって実施します。

     「徳本萌子ワークショップ-光の糸で葉っぱと古紙を縫う」 
     開催日時:2021 年 8 月 20 日(金)、21 日(土)
     「ドラァグクイーン・ストーリー・アワー東京による絵本読み聞かせの会」
     開催日時:2021 年 8 月 22 日(日)
     「Ph.D.(フッド)ワークショップ-時をかさねるクッション」
     開催日時:2021 年 8 月 28 日(土)、29 日(日)
     「公開共同制作と展示 ミシンカーと夜の鉢植え」
     ・公開共同制作
      日時:2021年8月22日(日)-26日(木)
      ※23日(月)を除く
     ・作品展示
      日時:2021年8月31日(火)-9月30日(木)

     ※いずれも申込制。詳細は、当館ホームページをご覧ください。

    ■日比野克彦「HIBINO CUP」番外編
     詳細は、当館ホームページをご覧ください。
     日時:2021 年 9 月 25 日(土) 10:00-16:00

    ■日比野克彦「明後日朝顔プロジェクト2021水戸」開催中
     「明後日朝顔プロジェクト」は、朝顔の育成を通して、人と人、人とコミュニティ、そして地域と地域をつなぐ、アーティスト日比野克彦によるアートプロジェクトです。水戸では 2005 年以来、毎年、他の参加地域と苗や種を送り合い、また、地域の方々とともに苗植えやウッドデッキのペイント、種の収穫を行ってきました。
     今年は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、開催場所である水戸芸術館では規模を縮小して 6 月 5 日(土)に苗植えを行いました。また、ご応募くださった市民の方々のご家庭でも「明後日朝顔」を育てていただいています。当館での種の収穫は、10 月 16 日(土)を予定しています。
     期間:~ 2021 年 10 月 16 日(土)
     場所:水戸芸術館広場回廊2階

    主催・協賛・後援

    主催:公益財団法人水戸市芸術振興財団、京都国立近代美術館
    後援:在日スイス大使館
    協賛:クヴァドラ、Luhring Augustine
    協力:株式会社長谷ビル、国立新美術館、森美術館、ユニバーサル・ビジネス・テクノロジー株式会社、サントリーホールディングス株式会社
    助成:スイス・プロ・ヘルヴェティア文化財団
    企画協力:Hauser & Wirth、一色事務所
    企画:後藤桜子(水戸芸術館現代美術センター学芸員)

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