ヴィンセント ヴィンセント ヴィンセント!

チョン・ダウン “ゴッホの自画像”   2021 年 銅版画  17.5 x 14.0cm Edition of 7 ©Dawoon JUNG

チョン・ダウン “ゴッホの自画像”   2021 年 銅版画  17.5 x 14.0cm Edition of 7 ©Dawoon JUNG

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    会 期
    20210918日 -  20211016
    開催時間
    11時00分 - 19時00分
    ※コロナウィルス拡散防止の影響等で会期が変更になる場合がございます。予めご了承ください。
    休み
    日曜日,月曜日,祝日
    入場料
    無料
    作品の販売有無
    販売有
    この情報のお問合せ
    Gallery MoMo Projects
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    GALLERY MoMo Ryogoku
    住所
    〒130-0014 東京都
    墨田区亀沢1-7-15
    最寄り駅
    両国
    電話番号
    03-3621-6813

    詳細

    参加クリエイター

    展覧会内容

     GALLERY MoMo Ryogoku では9 月18 日( 土) から10 月16 日( 土) までチョン・ダウンによる個展「ヴィンセント ヴィンセント ヴィンセント!」を開催致します。
     チョン・ダウンは1989 年韓国生まれ、2015 年武蔵野美術大学造形学部油絵学科版画専攻を卒業後、2017 年から18 年に掛けベルリン芸術大学に協定留学した後、同年武蔵野美術大学大学院版画専攻修士課程を修了、現在同大学院博士課程在籍に在籍しています。
    2016 年に第10 回大野城まどかぴあ版画ビエンナーレで池田満寿夫賞を受賞し、シェル美術賞2016 やFace 2017 損保ジャパン日本興亜美術賞にも入選しました。昨年には、芥川龍之介の「羅生門」をテーマにギャラリーマルヒにて個展を開催。今年は、韓国Gallery WOONG、またギャラリーなつかで個展を重ね、当ギャラリーで2回目となる本展は、ギャラリーマルヒとの同時開催となります。
     チョンは「妄想」を出発点にモチーフを展開し、モノクロームの銅版画という手法を得て、その「妄想」を「現実」とつなげるツールとして用いています。描かれる日常と非日常は、同時に夢であり、現代の不安や孤独、そして希望の入り混じった世界を表現しており、それゆえ作品で描かれる場面は、現実の場面にシュールな世界が組み込まれて独特な世界観を醸し出しています。
     絵画のようにダイレクトにキャンバスに絵具を置くような手法ではなく、「絵を描く、刻む、刷る」というプロセスを経て制作する版画のある種の不自由さは、チョンに制作との距離を持たせます。繰り返し同じ工程を踏むことでできる、作品とのこの距離感がチョン自身の複雑な内面世界を可視化するのに重要な要素となっています。こうした銅版だから生み出せるイメージは鑑賞者にどのような効果をもたらすかを追求するとともに、現代における版画の意義を見出そうと制作に取り組んでいます。
     本展では、そうしたダウンの試みを誰もが知っていて、自身の制作の身近にもあるアーティストゴッホを借用し、版画の大量印刷可能な大衆性と、その機能を排除し1点物であることに高い価値を置くアートの境界線を模索しながら、チョンの不思議な世界が展開します。「自分自身から離れて客観的に見るためにヴィンセントを要請します」というように、制作でとる距離とは別に、イメージ自体も自身から距離をとることで新しいイメージを生み出そうとしています。
     残暑も終わり美術の秋真っ只中、周辺の美術館とあわせてご高覧いただければ幸いです。

    アーティストコメント

    あるレストランだった。私はゴッホについて話したことがある。
    いろんな国籍の人々と集まって一緒に食事した時だった。だれかが私にどんな画家が好きかと尋ねた。私はゴッホと答えた。
    皆、私の発音が聞き取れなかったのか、そのうちの一人がもう一度尋ねた。私は、ひまわりを描いた画家だと言った。
    ヴィンセント?ヴィンセント?ヴィンセント!

    1888 年 8 月のヴィンセントがテオに送った手紙で、ゴーギャンが来る前にアトリエを飾るために、
    ひまわりを描いていると書き記している。
    部屋を飾るために!
    私も部屋を飾るために絵を描きたい。
    自分の部屋のために !
    絵のために絵を描くのではなく、私の人生のために!
    ヴィンセント!ヴィンセント!ヴィンセント!

    全てが絵になるとふっと思った。
    それは同時に、全てが絵にならなくても良いということでもある。
    彼のひまわりは、南の太陽へ向かっている。
    それは、地球から宇宙へ向かうことでもある。
    ようやく僕はゴッホと向き合える。
    僕はヴィンセントを要請する。
    僕の幻想を取り除いて、現実を直視するために。
    ヴィンセント ヴィンセント ヴィンセント!

    チョン・ダウン

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