開催時間 |
11時00分 - 18時00分
当面の間、18時00分に閉館 |
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
ソニーイメージングギャラリー
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒104-0061 東京都
中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6階 |
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最寄り駅 | 銀座 |
電話番号 | 03-3571-7606 |
いつか宇宙に還る
子どもの頃、「私」の範囲がわかりませんでした。指先やつま先はとても遠く、思い通りに動くことに驚きました。その反面、原っぱや砂浜にいる時には、端から端まですべてが「私」だ、という感覚になりました。そもそも私はどうしてこういう形で存在しているのだろう?こういう存在の仕方には慣れていない気がする、とも感じていました。
そして、時々、体が粉々になって空気中に散っていくという感覚にとらわれました。これはとても恐ろしく、反面清々しいものでもありました。留めておきたいと望んでいたにも関わらず、残念ながら成長するにしたがって、この感覚はなくなっていってしまいました。
今でも私は、「私」という実体に時折不信を抱きます。
「私」か「私」でないかは、うすい皮膚を隔てて内側か外側かというだけです。これはとても心もとないことです。細胞レベルで考えたら1年前の「私」と今の「私」ではほぼ総取り替えされています。それなら別人なのではないでしょうか?「私」と思えることの方が不思議です。
しかし、「私」はしょせん元素の集合体に過ぎません。
超新星爆発の際にばらまかれた元素によってできているのです。
たまたま今、この形で存在しているだけで、死んだらまた元素にもどって宇宙に散っていきます。
禅の思想でも、「あらゆる物体はそれ固有の実体が存在しているのではなく、何かが集まった状態にすぎない」と言われています。
実体に不信を抱くのは自然なことなのかもしれません。
そう、「私」はただ宇宙の一部であり、いつか宇宙に還るのです。
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