開催時間 |
10時00分 - 19時00分
最終日15:00まで |
---|---|
休み |
水曜日
|
入場料 |
無料 |
展覧会の撮影 |
可 |
この情報のお問合せ |
048-825-3910(ギャラリー楽風)
|
イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒330-0064 埼玉県
さいたま市浦和区岸町4-25-12 |
---|---|
最寄り駅 | 浦和 |
電話番号 | 048-825-3910 |
ニホンオオカミに対する関心が高まる昨今、日本全国に残る狼像を追ったフォト・ルポルタージュ『オオカミは大神 弐』(天夢人/山と渓谷)出版を記念した写真展。
埼玉県秩父市に鎮座する三峯神社は狼信仰の神社で、狛犬の代わりに狼(お犬さま/御眷属様)像が守っています。狼は鹿や猪から農作物を守ってくれる益獣でもあり、山の神の使いとして敬われてきました。その後江戸では、火事や盗難除けとして信仰されました。そして疫病(コレラ)が流行ったときも狼(お犬さま)が疫病除けとして用いられました。コレラは「狐狼狸(コロリ)」などと呼ばれ、この世のものではない異界の魔物の仕業だと思われました。日本を侵そうとする異国が「千年モグラ」「アメリカ狐」を操ってコレラを蔓延させているという妄想を生んだのです。
そこで、異国の狐の魔物を退治してくれるのは、日本で最強の狼しかいない、狼なら三峯神社だ、ということで人々が殺到しました。三峯神社の狼のお札を村で祀り、コレラ除けを祈願したのです。もともと狐憑きという精神病にも、昔から狼(頭骨)が効果があるという信仰もベースとしてあったので、なおさら狼に頼ることになったようです。
また、岡山県の高梁市の木野山神社も狼信仰の神社で、古くから流行病、精神病に対する霊験あらたかで、コレラや腸チフスなどの疫病が流行した時に、病気を退治するものとして狼様が祀られました。木野山神社への参拝者が増えたので、県は、今で言うところの「密を避けるために」多人数で同社を参拝することを禁じる布達まで出しています。
今回の写真展では、疫病除けに御利益があるといわれた全国(北は岩手県から南は岡山県まで)の狼像を紹介します。早くこのコロナ禍が収まってくれることを願うばかりです。
『オオカミは大神』、『オオカミは大神 弐』、書籍購入の皆様には、狼像のお札ふうの作品をプレゼントします。
ギャラリー楽風
ギャラリーは、喫茶店の2階にあるので、入店の際にはアルコール消毒、ギャラリーに上る人数制限を行う場合があります。
マスクを着用し、ソーシャルディスタンスを保ってご鑑賞ください。