サーリネンとフィンランドの美しい建築展

本展ポスター
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会 期
20210703日 -  20210920
開催時間
10時00分 - 18時00分
入館は17時30分まで
※8月6日(金)、9月3日(金)は夜間開館 午後8時まで(ご入館は午後7時30分まで)
休み
水曜日
8月10日~13日
入場料
有料
一般:800円/65歳以上:700円/大学生:600円/中・高校生:400円/小学生以下無料
※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、予約サイトでの来館日時指定予約にご協力をお願いします。
入館方法 詳しくは当館ホームページをご覧ください。
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
050-5541-8600(NTTハローダイヤル)
情報提供者/投稿者
開催場所
パナソニック汐留美術館
住所
〒105-8301 東京都
港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4F
最寄り駅
汐留
電話番号
050-5541-8600

詳細

展覧会内容

美しい森と湖で知られる北欧の国フィンランド。日本でもファンの多いフィンランドのモダニズムの原点を築いたのがエリエル・サーリネン(Eero Saarinen 1873-1950)です。サーリネンはヘルシンキ工科大学在学中に出会ったゲセリウスとリンドグレンと共同で設計事務所を設立し、1900年パリ万国博覧会フィンランド館の建築が好評を博して、みごとなデビューを果たします。
初期の作風は、ナショナル・ロマンティシズムと称される、アール・ヌーヴォーの影響をうかがわせながらも民族の独自の文化的ルーツを表現した建築で、当時、独立を求めていたフィンランドの人々を鼓舞させるものでした。
3人はやがて、静かな自然のなかで暮らしながら協働し、芸術家たちと交流できる理想の生活の場として、ヘルシンキの西の郊外の湖畔に、設計事務所兼共同生活の場ヴィトレスクをつくります。(3人の共同建築設計事務所は1896-1905年)住宅、商業建築、公共建築、駅や都市のデザインと、次第に幅を広げていくサーリネンの設計活動は、20世紀前半の近代化と手と携えていました。その作風は、多様な文化を受け容れつつ民族のルーツを希求した初期のスタイルから、独自の形態を通じて新しいフィンランドらしさを提示しようというモダニズムへと展開します。1923年に活動の展開を求めてアメリカに渡ってからは、自ら設計したクランブルック・アカデミー・オブ・アート(美術学校)で教鞭をとるほか、同じく建築家となった息子のエーロ・サーリネン(Eero Saarinen, 1910-1961)と建築事務所を設立し、ともに設計に励みました。
本展は、渡米までのフィンランド時代にスポットをあて、図面や写真、家具や生活のデザインといった作品資料の展示を通して紹介します。つねに革新を求めつつ、自然や風土に根ざし、光と陰影をとりこんで豊かな表情を見せるサーリネンのデザインは、生活のあり方を一歩立ち止まって考え直す時を迎えている今の私たちの心に深く語りかけるでしょう。

プロローグ
サーリネンの建築理念を育んだ森と湖の国、フィンランド

サーリネンは生涯、自然との調和を大切にしました。展覧会の導入として、彼の建築理念を育んだフィンランドの成り立ちと歴史、文化、自然を紹介していきます。フィン人は1155年以後スウェーデンの支配下にあり、「フィンランド」(フィンランド語では「スオメン・タサヴァルタ」通称「スオミ」)としてロシアから独立し建国を果たしたのは1917年のことでした。建国を後押ししたナショナリズムの高まりは、同時に、独自の文化と芸術を築こうとする情熱にもつながりました。サーリネンをはじめ芸術家たちにインスピレーションを与えた、壮大な民族叙事詩『カレワラ』に関する作品資料も展示します。

第1章 フィンランド独立運動期
「スオミ」の建築家エリエル・サーリネンの誕生

20世紀の幕開けに大々的に開催された1900年パリ万国博覧会において、サーリネンは共同設計事務所の仲間ゲセリウス、リンドグレンとともにフィンランド館の設計を担い、一躍スポットを浴びました。本展では文献・資料調査をもとに模型をあらたに制作しフィンランド館をご紹介いたします。加えて、民族叙事詩『カレワラ』から着想された独特な建築装飾が美しいポホヨラ保険会社ビルディング(1901年竣工)や、貴重なオリジナル図面の展示でご紹介する、ナショナル・ロマンティシズムの代表的作品フィンランド国立博物館(1912年竣工)といった初期の大作もご覧いただきます。

第2章 ヴィトレスクでの共同制作
ゲセリウス・リンドグレン・サーリネン建築設計事務所

ヴィトレスク(1902年)は、彼らの設計事務所兼共同生活の場として、ヘルシンキ西方の美しい湖畔に設計されました。ヴィトレスクは自然のなかの暮らしの理想を体現しており、また、建築と暮らしのデザインが融合した総合芸術の作品でもありました。そこには英国のアーツ・アンド・クラフツ運動の影響もうかがわれます。ここはサーリネンの建築の原点であり、三人のうち唯一彼だけは、フィンランドを離れるまでの約20年もの間、自邸兼アトリエとして家族と住み続け、渡米後もほぼ毎年帰省しています。本展ではメインルームや寝室で用いられていたサーリネンのデザインによる家具を展示、加えてダイニングルームを空間再現し、ヴィトレスクを紹介します。

第3章 住宅建築
私的な空間へのまなざし

サーリネンがフィンランド時代に手がけた住宅作品をとりあげます。ここには優美なインテリアデザインと、近代的な合理性が調和する、快適な内部空間の追求が見られます。室内装飾も含めたトータルデザインが意識されていたことは詳細に描きこまれた彩色の美しい室内の透視図からも、うかがわれます。
3人の共同建築設計事務所が手がけたウーロフスボリ集合住宅・商業ビルディング(1902年)やエオル集合住宅・商業ビルディング(1903年)の他、個人の邸宅を、写真や図面、建築ドローイングといった資料で紹介。またテーブルウエア、テキスタイル、家具といった暮らしを彩るデザインを併せてご覧いただきます。

第4章 大規模公共プロジェクト
民族性と公共性の融合

ヘルシンキ中央駅の駅舎は、1904年の設計競技でサーリネンが個人名で1等を獲得したものの、ナショナル・ロマンティシズムの作風による外観への反発によりデザイン論争が起きたため、10年以上もかけて設計変更を加えながら完成されました。中央の大きなアーチを持った入口、その両側のランタンを捧げ持つ巨人像、時計台などの造形からは、新しいフィンランドらしさの表現を、サーリネンが獲得したことが分かります。サーリネンはこの中央駅の設計に並行して駅周辺の整備にも携わり、これは独立国家となってからヘルシンキ市全体の都市計画に繋がっていきます。また国会議事堂計画案、紙幣のデザインといったサーリネンが携わった国家プロジェクトも紹介します。

エピローグ
新天地アメリカ~サーリネンがつないだもの

1922年に実施されたシカゴ・トリビューン本社ビルの国際設計競技で、サーリネンは2等を獲得、不況の母国を離れ1923年にアメリカへ渡ると、サーリネンはモダニズムの潮流のなかで新たなデザインを模索し始めます。そしてG.ブースが創設したクランブルック・エデュケーショナル・コミュニティでは、15年かけて施設全体の設計に携わります。その中の実験的アートスクールの先駆、クランブルック・アカデミー・オブ・アートでは、教鞭をとり、1932年には学長に就任しました。その建築教育の成果は、息子であるエーロ・サーリネン(1910-1961)に継承されます。このセクションでは、サーリネンの渡米後の作品に建築思想の完成形を探る他、アメリカを代表する建築家の一人となるエーロ・サーリネンによる家具を展示します。

関連イベント

学芸員によるオンライン・スライドトーク
「展覧会のツボ」 
配信予定日:7月22日(木)お昼12時30分~/7月25日(日)午後3時~/7月27日(火)午後7時~
ご自宅のパソコンやスマートフォンからご視聴いただけます。
詳細は公式ホームページからご確認ください。

主催・協賛・後援

主催:パナソニック汐留美術館
後援:フィンランド大使館、フィンランドセンター、一般社団法人日本フィンランド協会、一般社団法人日本建築学会、公益社団法人日本建築家協会、港区教育委員会
協力:日本航空、株式会社インターオフィス、ノルジャパン株式会社
企画協力:株式会社キュレイターズ
会場構成:久保都島建築設計事務所

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