鈴木 斉 展 彷徨える船よ HILAKIHIMI2021

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会 期
20210621日 -  20210626
開催時間
11時30分 - 19時00分
最終日は17:00まで
入場料
無料
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
g-hinoki@axel.ocn.ne.jp
情報提供者/投稿者
開催場所
ギャラリー檜e・F
住所
〒104-0031 東京都
中央区京橋3-9-2 宝国ビル4F
最寄り駅
宝町
電話番号
03-6228-6361

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

流木や自然材と陶・鉄を混えたインスタレーション。
悠久の旅を続ける流木から、3.11以後大海を漂い続ける漂流物や舟に想いを馳せ、
循環する地球の動きや自然の聲に耳を傾ける思い(HILAKIHIMI)を形にした。
その他に、流木と鉄・陶を構成した小品を20点ほど展示。

作家のコメント

『彷徨える舟』に想いを馳せる

 流木と向き合う魅力のひとつは、その素材の持つ『自然の時間』に寄り添えることにある。いま手元にある流木が、どのような旅の果てに自分のもとに辿り着いたのか、ひとつ一つの流木からそれを想像することは、密かな楽しみでさえある。
 小さな種から長い年月を掛けて成長した樹木は、ある日、台風や洪水に襲われ倒れ、濁流に崩れた岸辺から川へと流れ出す。大河の流れに乗って海へと運ばれ、想像を絶する数の波に揉まれた後、ある風の吹く日に浜辺に打ち上げられる。あるものはゆっくりと腐敗しながら土壌に栄養を与え、そこに花を咲かせ、あるものは浜辺の片隅で何年もの間風と砂に摩耗され、白くまろやかな肌に磨かれる。そしてある晴れた日に、浜辺を彷徨い歩く私と出会うことになるのだ。
 魅力のひとつとは、そんな流木の輪廻とも言える長い旅の途上との、偶然の出会いにある。気の遠くなるような『自然の時間』を想像できる喜びが、流木との出会いには備わっているのだ。       
 
 3.11から10年が経つ。巨大な津波に呑まれた家々や港の舟たちは、沖へ運ばれ、太平洋の時計回りの環流に乗って漂い続けることになってしまった。あるものは数年後に形状を変えて北米大陸の海岸に辿り着き、あるものは更に数年の後に南国の浜辺で島人に発見されている。複雑な海流に揉まれながら大海の中の幾つかの溜まりに留められている物も多くあるという。その処理を巡っては、国を超えた人々のあたたかな交流を生み出したものもあれば、無念にも遠い地で終焉を迎えたものもある。
 全ては地球の営みの一部に巻き込まれ、自然の流れに身を委ねながら、悠久の旅の途上にある。

 震災後10年を迎えて、流木という海からの恵みを制作の糧とする身にとって、彷徨い続ける大海の舟に、せめてもの想いを寄せたいと思う。

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