開催時間 |
9時30分 - 17時00分
7月23日を除く金曜日は20時00分まで いずれも入場は閉館30分前まで |
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休み |
月曜日
(8 月9 日は開館)※8 月9 日から8 月15 日は休まず開館 |
入場料 |
有料 一般:1,500 円(1,300 円)、高大生:1,000 円(800 円)、中学生以下:無料 ※ ( )内は前売及び20 名以上の団体料金 |
展覧会の撮影 |
不可 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
名古屋市美術館
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イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒460-0008 愛知県
名古屋市中区栄2-17-25 |
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最寄り駅 | 伏見 |
電話番号 | 052-212-0001 |
グランマ・モーゼスは、無名の農婦から、70代で本格的に絵を描き始め、80歳の時ニューヨークで初めての個展を開きました。身近な出来事や自然への温かなまなざしを映した作風とそのユニークなキャリアは、当時、大恐慌や第二次世界大戦を経験し疲弊していたアメリカの人々の心をとらえ、一躍人気作家となります。日本でも1980年代に初めて紹介されて以来、根強いファンが多くいることで知られています。
今回、生誕160年を機に特別に企画された本展は、国内で開催される回顧展としては16年ぶり。第1 章「アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス」、第2 章「仕事と幸せと」、第3 章「季節ごとのお祝い」、第4 章「美しき世界」から成る4 章構成により、最初期の作品から100 歳で描いた絶筆、また愛用品や関連資料まで、初来日を含む約130 点を展示します。
自然や素朴な暮らしを愛し、たくましく誠実に、素敵な100 年を生きたモーゼスおばあさんの世界を紹介します。
[みどころ]
(1)アメリカの国民的画家であり、日本でも人気の高いグランマ・モーゼスの画業と人生をたどる16 年ぶりの本格的な回顧展です。
(2)日本初公開となる《村の結婚式》、遺作《虹》を含む代表作品を展示します。
(3)80 歳で個展を開催し、国民的画家になるまでの軌跡を、作品だけでなく、写真、愛用品、また彼女が遺した言葉と併せて多角的な展示で紹介します。
(4)101 歳まで生き抜いたモーゼスの人生を通じて、「人生100 年時代」といわれる今日の私たちに生きる勇気と幸せに生きるヒントを伝えます。
第1 章 アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス
グランマ・モーゼスのほとんどの作品は、ニューヨーク州とヴァーモント州にまたがる田園とその土地の人々の日常を描いたものです。モーゼスは、生涯を通じて暮らし、愛した身近な風景を変わることなく描き続けました。
第1 章ではモーゼスと縁のある場所や人生の転機となった作品、また絵画を始める前から得意とした刺繡絵などにより、グランマ・モーゼスの人物像を紹介します。
第2 章 仕事と幸せと
モーゼスの絵は、当時の人々が自力でやらなければならなかった様々なことを教えてくれます。キルトや石鹸、ロウソク作り、作物の収穫など。こういった活動の多くに人々の集いが伴いました。つまり仕事とは、仲間意識を育む楽しい機会でもあったのです。こうした精神は、結婚式や引っ越しを手伝うといった地域の行事にも現れます。
第2 章ではモーゼスが描く家族や村の人々との素朴な日常の暮らしを紹介します。
第3 章 季節ごとのお祝い
モーゼスは農場の暮らしについて、“毎日ほとんど変化がないけれど、季節だけは移ろう”と語っています。だからこそ、村の人々はそうした季節の微妙な変化を大切にし、そして季節ごとの特別な行事がありました。春の訪れの予兆としての楓の樹液がめぐり始める2 月には樹液からメープル・シロップと砂糖を作るシュガリング・オフ。夏にはピクニック。晩夏から初秋にかけてはアップル・バター作り。そして秋と冬にはハロウィーンやサンクスギビング、クリスマス、と続くのです。
第4 章 美しき世界
グランマ・モーゼスの絵で最も大切なテーマは、自然の変わらぬ美しさです。自然は過酷な仕打ちをすることもある、けれども人間が理解と敬意をもって自然と接するならば恵みを与えてくれる存在だと、農婦だったモーゼスは知っていました。自然は穏やかで平穏な時も、混乱と脅威と化す時もある。モーゼスは自然の静と動、そのどちらにも敬意を表し、そして目の前に映る風景をとらえました。
第4 章では自然を主題にした作品を紹介します。そして、100 歳で描き絶筆となった《虹》もご覧いただきます。
主催:名古屋市美術館、メ~テレ、東映
後援:アメリカ大使館、名古屋市立小中学校PTA 協議会
協賛:損保ジャパン、NISSHA
協力:ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク、日本航空、名古屋市交通局