開催時間 |
12時00分 - 19時00分
土日 11時00分~17時00分 |
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休み |
月曜日,火曜日
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
ARTFRONT GALLERY
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒150-0033 東京都
渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラス A 棟 |
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最寄り駅 | 代官山 |
電話番号 | 03-3476-4869 |
植葉香澄は1978 年京都市に生まれ、京都市立芸術大学で陶芸を学んだ後、さらにデザインを習得しました。京友禅の絵師であった祖父に可愛がられた植葉は、伝統的な文様と現代的なフォルムを巧みに溶け合わせ、早くから若手の陶のアーティストとして注目され、《装飾の力》(東京国立近代美術館、2009)のほかアートフロントが竣工間もない渋谷ヒカリエにて企画した《現代工芸》に出展、蓬莱山を背負った亀と松葉文様と鳳凰を組み合わせた作品等を出品しました。
近年は「好きな動物や好きなモチーフをミックスして架空の動物をつくっている」という植葉。キメラをさらに進化させたシリーズ「キメラエボリューション」は、空想上のハイブリッドなキメラを擬人化したものですが、犬にも舞妓さんにも見える作品、象と武士の立ち振る舞いをミックスさせた作品など人間の姿態の伸びやかな動きを捉えて硬質の陶でやわらかく表現しています。2018 年の《春爛漫-ポップ&モダン》では陶・漆・金工・竹の作家の中でも斬新な造形と鮮やかな色彩が初めて見る人々も惹きつけました。
京都市の北部山あいにアトリエを構え、創作を続ける植葉は、今回の個展に際して「シルクロード」というアイディアを展開しています。これは、これまで自身の作品の中で使いこなしてきた日本の伝統文様のルーツに遡る試みでもあるようです。連珠文、七宝繋ぎ、パルメット、雲型など作家の上絵付に見いだされるモチーフは、元を辿れば中央アジアからペルシャにいたるものが少なくありません。表すモチーフも、敦煌やイスラム圏のイメージに加え、ラクダの隊商、海のシルクロードを連想させるタコ、そして太陽神など様々なルートを網羅した豊かな生き物たちの競演となります。展覧会タイトルは、ギリシャ神話に出てくる風神、ゼピュロスに由来したZepher (そよ風)です。遥かなる西方からの風のように、生きとし生けるものたちを温かく包み込む展覧会になれば幸いです。
作家の新たな挑戦をどうぞご覧ください。
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