H.R.GIGER x SORAYAMA

H.R.GIGER x SORAYAMA
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    会 期
    20201226日 -  20210111
    開催時間
    11時00分 - 21時00分
    ※入場は閉場の30分前まで
    休み
    ※営業日時は感染症拡大防止の観点から変更の可能性があります
    入場料
    有料
    1,000円 ※各種割引対象外
    ※小学生以下の方はご入場ご鑑賞できません(R-12)
    ※会場内には18才未満の方を対象とする鑑賞制限の展示がございます(R-18)
    この情報のお問合せ
    PARCO MUSEUM TOKYO
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    PARCO MUSEUM TOKYO
    住所
    〒150-0042 東京都
    渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ 4F
    最寄り駅
    渋谷
    電話番号
    03-6455-2697

    詳細

    展覧会内容

    この度、NANZUKA は、イタリアのアートマガジン「KALEIDOSCOPE」編集長アレッシオ・アスカーリ氏と共同で、PARCO MUSEUM TOKYO における空山基とH.R.ギーガーとの2人展をキュレーションいたします。本展は、東京の後に心斎橋PARCO EVENT HALL を巡回します。大阪における展覧会は、YAR が空間デザインを担当いたします。

    空山基(1947 年愛媛県今治市生まれ)は、人体と機械の美しさを追求し続け、幅広い作品を通して、国内外で伝説的なアーティストとしての地位を確立しました。彼を象徴する手描きで精密に描かれた官能的な女性像の作品は、巧妙に様々な写実表現を通して描かれおり、その中でも特筆すべきなのがエアブラシによる手法です。空山を代表する「Sexy Robot」と題された作品シリーズ(1978-)は、1983 年に玄光社により出版された画集『Sexy Robot』に収録され、今ではコレクターの間でカルト的な存在となっています。輝かしいクロムメタルで覆われたエロティックなアンドロイドが世に初めて紹介されたのはその時です。空山の国際的認知度において欠かせないのは、彼がコンセプトデザインを担当し、1999 年に発表されたソニーのペットロボットAIBO であると言えるでしょう。数々の賞を受賞し、現在、AIBOはMoMA とスミソニアン博物館のパーマネントコレクションに加えられています。

    H.R.ギーガー(ハンス・リューディ・ギーガー 1940‒2014)は、スイスのシュールレアリスムの画家、彫刻家、舞台美術のデザイナーであり、生体機械的な生物や地球外的風景、不穏で性的な装置を描くことで知られています。50 年以上にわたるキャリアの中で、家具、映画用小道具、版画、絵画、彫刻など、信じがたいほどに多様なメディアの制作に時間を費やし、また、しばしば創作を行った展示ディスプレイや環境デザインは、没入型の「ヴンダーカンマー(驚異の部屋)」と呼べるほどのクオリティーで、グリュイエールのH.R. ギーガー美術館のそれに代表されるものです。ギーガーの創造性はリドリー・スコットの映画『エイリアン』(1979 年)のコンセプトデザインで最高潮に達し、この作品はアカデミー賞において視覚効果賞を受賞し、ギーガーの圧倒的な死と未来の世界観が突如世に知れ渡ることとなりました。

    地球の反対側で生まれ、それぞれのキャリアを築いたこの2人のアーティストは、一見すると対立しているかのように見えます。明るい色彩は暗い陰影に飲み込まれ、テクノロジーへの熱意は悪夢のようなディストピアと隣接し、シュールレアリスムはスーパーリアリズムに挑みをかけます。 しかし、彼らは目に見えるもの以上の何かを共有しています。両者ともに1970 年代から1980 年代にかけて、エアブラシペインティングのマスターとして世に現れ、伝統的なアートの世界の境界を越えた影響力を持つクリエーターとなり、商業美術と個人表現の関係を曖昧にしてきました。しかし、この2人のアーティストの芸術性の中心には、同様のテーマが存在します。それは、AI、永遠の命、そして有機と装置の融合についての執拗な探究です。ガイノイドを主題にした作品は、ポストヒューマンと女性の神格化によって、生・死・権力・欲望の間にある緊張感を生み出しました。

    渋谷パルコPARCO MUSEUM TOKYO と心斎橋パルコPARCO EVENT HALL を巡回する本展覧会は、60年代後半から近年までの作品を広範囲に含みます。また、KALEIDOSCOPE による本展の展覧会カタログの出版も予定しております。本書には、アレッシオ・アスカーリ氏による序文テキスト、K11 Foundationのチーフキュレーター、ヴィーナス・ラウの解説文、空山基へのインタビュー、またハンス・ウルリッヒ・オブリストとパトリック・フレイによるH.R.ギーガーへのインタビューが収録されます。

    主催・協賛・後援

    主催:PARCO
    キュレーション:Alessio Ascali and Shinji Nanzuka
    ロゴデザイン:NANZUKA
    グラフィックデザイン:YAR

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