開催時間 |
12時00分 - 19時00分
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休み |
火曜日
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
s+arts
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒106-0032 東京都
港区六本木7-6-5 六本木栄ビル3F |
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最寄り駅 | 六本木 |
電話番号 | 03-3403-0103 |
s+arts(スプラスアーツ)より、徳永博子、中山恵美子、藤田チャコス、山下かじん、山下和子による「s+arts christmas exhibition」の開催をご案内申し上げます。
徳永博子は、アクリル板を丁寧に削り重ね合わせることで、浮遊感を持った作品を発表しています。細やかな点と線の集まりは、氷の結晶のようにも感じられ、ストロークの「集積」と、その重なりから「知覚」されるものを制作のコンセプトとしています。普通に過ごしていた日々の生活が根本から覆された今、これまでの制作姿勢との間にズレを感じるようになったと言います。本展では、そのズレの正体を探るような形で生まれた、アクリル板にアクリル絵の具や金属を重ねていく新作を発表いたします。
中山恵美子は、和紙や包装紙に墨とコラージュで作品を制作する作家です。日常の中に潜む非日常や、個人の思い入れによる物事の見え方の変化などをテーマにしています。独特のタッチと感性から表現される彼女の作品は、ある種見る者の予想に反した新たな観点で物事を捉えることが多くあります。今年第一子を出産し、育児生活を経験した彼女を癒し、ハッピーにしてくれた事柄をテーマに制作された作品を発表いたします。感じた気持ちや雰囲気を視覚的に表そうとチャレンジした作品群をお楽しみください。
藤田チャコスは、日々の感情の煌めきや、人との出会いなどから浮かびあがるイメージを、日記をつけるような感覚で多くの色彩を用いて表現しています。自身の内面を反映することを表現の軸とし、児童文学に現れるような、やさしい・美しい・怖い・冒険に共感しながら、物語の一場面のようなイメージ画を油やアクリルで描いています。制作過程で生まれてくる「色やマチエールの美しい響き合い」を意識することで、そこに描かれるモチーフが心地良く調和され、独自の感性で人々を惹きつけます。
山下かじんは、時代と共に進歩と変化をし続ける塗料に現代性を見出し、その美しさや発色の強さ、水性と油性の反発浮遊、耐候性や定着力に魅せられて作品制作における可能性を探っている作家です。工業用のエフェクト・パール顔料や塗料を使い、水彩紙やキャンバスに描かれる彼の作品は、様々な素材が融合・反発を繰りかえし、新しい美意識と価値観を観る者に与えます。化学反応を起こしながら無限に広がる平面空間へと流されていく様は、本能的・官能的な行為のようにも見受けられ、偶発と計画を交じり合わせながら生まれる山下の作品には、不思議な感覚を覚えるでしょう。
山下和子にとって制作する事とは、ポジティブなパワーをもつ表現を生み出し、見て、楽しみたいということ。絵具が引き起こす奇跡的な動きと輝きを捉えながら制作を進めていくのです。「対象を自分の中で消化して自分のものとして表出すること」を大切にし、自身の感覚や直感を信じることに重きを置いて制作しています。毎日の生活の中でふと目にとまった物や事、そして昔訪れた外国の地の風景等から神秘的なインスピレーションを得て画題を決定し、それに見合う支持体と描画材料を考えます。山下の作品からは、「探検」や「冒険」を恐れずに、そこで感じたことや見た景色を尊重し、それらに出会えた喜びを表現しているような感覚を受けます。
本展の後、s+artsは年明けまで冬季休廊に入ります。人々の生活様式があっという間に変わってしまた今年を締め括るのは、次の年もポジティブに繋げられるような、エネルギーに満ち溢れた5名の作家によるグループ展です。「s+arts christmas exhibition」を是非お楽しみください。
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