(オンライン)曖昧さを辿って -- 松枝美奈子インスタレーション作品
会期: 2020-10-07 - 2020-11-30
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
アート
展覧会タグ:
記憶
造形
アート
インスタレーション
現代アート
開催内容
(オンライン)手のひら美術館
曖昧さを辿って -- 松枝美奈子インスタレーション作品
制作を始めて15年目になる。多作ではないし、定番なスタイルがあるわけでもない。2009年以降ギャラリー以外での展示の機会がすっかり多くなった。廃屋や、旧小学校、旧酒造跡などだ。発表していくうちに幾つかのキーワードがあることに気づく。
境界、記憶、循環、視線
創作する上で、幼少期の記憶や感覚が重要な位置を占める。
おそらくこれらのキーワードたちが作品において、体感的にするりと腑に落ちるような単純な構造であって欲しいと望んでいるのだろう。
使用する素材にはこだわりは無く、ロープ、不織布、なまし番線など比較的に汎用な素材を使用し、日常に潜む見えない壁や隔たり、距離感だったり、ときには人ではないものからの視線を通して可視化を試みる。
制作の過程として、インストールする場所に赴いた際の感覚や、体験、滞在前後に偶発的に遭遇した事柄などを織り込み、一つの物語を想定し、中心に置く。
空間全体に作品をインストールし、鑑賞者を内部空間に導き、時には介入してもらう。
幼少期の言葉にできない、曖昧な、しかしくっきりと体感できていた感覚、没入感を共有して欲しいという意図でもある。