美の競演 -静嘉堂の名宝ー

「灰被天目」 (毛利天目) 南宋~元時代(12~13世紀)静嘉堂文庫美術館蔵

「灰被天目」 (毛利天目) 南宋~元時代(12~13世紀)静嘉堂文庫美術館蔵

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会 期
20200627日 -  20200922
開催時間
10時00分 - 16時30分
入館は閉館の30 分前まで
休み
毎週月曜日(ただし、8月10日、9月21日は開館)、8月11日(火)
※新型コロナウィルス感染予防及び防止のため、予定を変更する場合がございます。当館のホームページ等で最新の情報をご確認下さい。
※発熱等、風邪の症状がある方は、ご来館をお控え下さい。館内では、マスク着用・咳エチケットの励行にご協力下さい。
入場料
有料
一般1000円、大高生及び障がい者手帳をお持ちの方(同伴者1名を含む)700円、中学生以下無料
展覧会の撮影
不可
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
050-5541-8600(ハローダイヤル) ※英語・他言語も共通
情報提供者/投稿者
開催場所
静嘉堂文庫美術館
住所
〒157-0076 東京都
世田谷区岡本2-23-1
最寄り駅
二子玉川
電話番号
03-5777-8600(ハローダイヤル)

詳細

展覧会内容

 三菱創業150周年となる本年、三菱の第2代社長の岩﨑彌之助(1851~1908)、三菱の第4代社長の岩﨑小彌太(1879~1945)蒐集の古典籍、東洋の古美術品を所蔵する静嘉堂では、今日に伝えられた絵画や茶道具、陶磁器、漆工芸、彫刻、刀剣などから名品を精選し、前・後期に分けて展観します。展示室のエントランスでは、岩﨑家が明治から昭和初期にかけて所有した深川別邸(ジョサイア・コンドル設計、跡地は現在の清澄庭園)や麻布鳥居坂の本邸(跡地は現在の国際文化会館)に飾られていた作品が皆様をお迎えいたします。
 本展では、各ジャンルを代表する作品から数点ずつを選び、それぞれが互いの魅力を引き立て合い“競演”する様子を、テーマ別に楽しくご鑑賞いただけるような構成としています。重要文化財13点、重要美術品8点を含む名宝のたたえる格式ある美、斬新な意匠、卓越した技を心ゆくまでご堪能いただければ幸いです。
 また静嘉堂では開館以来、岩﨑家の社会貢献の精神を受継ぎ、わが国で作り出され、あるいは舶載された貴重な文化財を継承してゆくために、美術品の修理事業を行ってまいりました。本展では修理を終えて美しく蘇った山水画の屏風や掛幅、仏画や墨跡なども出品いたします。
 夏の緑深い季節、自然豊かな世田谷の杜の中の“美の競演”を、どうぞお楽しみ下さい。

前期展示:6月27日(土)~8月2日(日)・後期展示:8月4日(火)~9月22日(火・祝)

岩﨑邸を飾った古伊万里、清朝陶磁の競演!
麻布鳥居坂本邸を飾った絵画作品も!

 明治時代初期、外国人をはじめとする貴顕紳士のためのゲストハウスと三菱社員のための園遊会を開催する必要から、岩崎彌太郎(三菱初代社長・1835-1885)は、かつての大名屋敷跡を複数まとめ、深川(現在の江東区)に土地約3万坪を買い入れ、造園(清澄園)と、和館・洋館の建築を始めました。彌太郎の逝去後は、弟の彌之助(三菱第2代社長・1851-1908、静嘉堂の創設者)がその事業を引き継ぎます。
 壮麗を極める洋館の建築は“日本近代建築の父”と呼ばれる英国の建築家・ジョサイア・コンドル(1852-1920)によるものでした。明治22年(1889)に本館が完成、翌年には温室・球戯室(ビリヤードルーム)、そして明治20年代の日本では、その先駆けであったとみられる“陳列室”が併設されていました。そこには、岩﨑家が明治政府の御雇い外国人、フランシス・ブリンクリー(1841~1912)から一括購入した中国・日本陶磁のコレクションが飾られ、鑑賞されていたのです。本展ではそのうち、古伊万里、清朝陶磁の優品を紹介します。

茶道具の名品の競演
 鎌倉時代以降、中国から禅宗が日本に伝えられると、その教えの中で行われていた喫茶の風習も広まります。室町時代、足利義満によって日明貿易が始められると、宋時代の優れた建盞(曜変や油滴など、建窯で焼かれた茶碗。いわゆる「天目」)をはじめとする茶道具、漆器、唐絵、調度品が多数輸入され、将軍家や上流階級の間で“唐物飾り”やそれらを用いた“闘茶”が流行します。その後、安土・桃山時代より草庵の茶室における「侘び茶」が提唱され、主流となるにつれ、天目茶碗ではむしろ、粗相な美をたたえる「灰被天目」や和物の「瀬戸天目」が、そのほか「高麗茶碗」や「樂茶碗」などが茶席で重用されました。
 “茶入”においても格式ある唐物のみならず、瀬戸窯や諸窯の茶入が、武家茶人の小堀遠州(1579-1647)らに見出され、銘が与えられて新たな名物「中興名物」となります。
 このコーナーでは、静嘉堂所蔵の茶道具の中から、【前期】では、「油滴」(建窯)といった建盞と「灰被天目」(茶洋窯)の競演。そして各茶碗に添う豪華な「堆朱」や朱塗りの「天目台」を展示。【後期】には、唐物、和物それぞれの「瓢簞茶入」と「肩衝茶入」の名品が登場。形や景色などの個性を比べてご覧いただけます。

東アジア山水画の競演
 中国の宋元の画家による水墨山水図は、文人文化や禅の思想とともに、朝鮮半島を経由し、室町時代の日本に伝播しました。それらは、中国の名勝を描いた瀟湘八景などにみる画題と画風の型にも、また、文人高士の隠遁の様を描く、山水の中の楼閣や書斎などのモチーフにも現れています。三次元的な空間を水墨で表現することにいかに地域性が現れているか、ということもあわせてお楽しみください。
 ここでは【前期】の山水画テーマから、中・韓・日の作品をご紹介いたします。

信仰の造形・祈りの競演
 観音図、羅漢図(ともに【前期】)、春日曼荼羅、文殊普賢菩薩像、木造広目天眷属像(ともに【後期】)など、寺社を荘厳する東アジアの宗教美術の競演です。場を荘厳する巨幅、貴族の優雅な美意識を反映した細密美麗な仏画、水墨と着色の表現など、様々な祈りの造形をご紹介します。 ここでは、【後期】の春日曼荼羅の3つの名品の競演を-。

旧襖絵、屏風の競演 -狩野派と土佐派(【前期】)、狩野派と琳派(【後期】)-
 襖や屏風など大画面の障屏画は、室内空間を荘厳する調度です。特に六曲一双の大画面屏風は、部屋の雰囲気をがらりと変え、絵師たちの力が発揮される日本絵画の花形です。室町時代、中国絵画(漢画・唐絵)を基礎にはじまった「狩野派」と、大和絵を代表する「土佐派」は、日本絵画史を代表する二大画派です。また江戸時代、大和絵の系譜から“画派や子弟関係”ではなく“私淑”により、日本独自の装飾画ともいうべき「琳派」とよばれる一派が、京都の富裕な町人層や公家たちの美意識に支えられ、育まれて登場します。
 室町時代の狩野派と土佐派の競演、江戸時代の狩野派と琳派の競演をお楽しみください。【前期】は、室町時代の《狩野派》より●伝狩野元信「韃靼人打毬図旧襖絵」(現装:屏風)」室町時代(16世紀)、そして《土佐派》より、近江の要所、堅田の景を描く●「堅田図旧襖絵」(もと大徳寺塔頭・瑞峯院檀那の間の襖絵。現装:屏風)」室町時代(16世紀)を出品します。ここでは、【後期】の屏風の競演を-。

同一モチーフの競演 -中国と日本、師と弟子など
 花や鳥、魚や動物など生きとし生けるものをモチーフとした、東アジア美術の競演です。日本と中国、絵画と工芸、師弟あるいは交友関係のある絵師同士の美の競演をお楽しみください。ここでは「孔雀」【後期】と「猫」【前期】の作品の競演を-。

刀剣・金工・漆芸・絵画・版本・浮世絵 ‒ 美と技の競演、共演!

関連イベント

■講演会 A・B 各回とも定員50名
 「静嘉堂の琳派とやまと絵 ‒発見の日々から現在へ‒」玉蟲 敏子 氏  武蔵野美術大学 教授
 9 月5日(土) Ⓐ午前11 時~午後12 時30 分頃/Ⓑ午後2 時30 分~午後4 時頃
 ◎本講演会のみ、「往復はがきによる先着順の事前申し込み制」です。
 参加申し込み方法 : 往信裏面にⒶ、Ⓑいずれかご希望の記号と、参加者全員(1枚につき2名まで)の住所・氏名(ふりがな)・電話番号を明記して下さい。
 返信表面に申込者の郵便番号・住所・氏名を明記して下さい。
 当日は予約番号順の入場。往復はがき送付先:157-0076 東京都世田谷区岡本2-23-1静嘉堂文庫美術館「9月5日講演会」係。
 ※定員(満席)になり次第、静嘉堂HP「お知らせ」欄にその旨掲示いたします。
 ハローダイヤルへのお問い合わせ、往復はがき返信でも「申し込み終了」の旨、回答させて頂きます

■河野元昭館長のおしゃべりトーク 地階講堂にて 各回とも定員50名 ※開館時より整理券配布
 「競演・対決・ハーモニー 日本東洋絵画の美」 饒舌館長口演す
 7 月18日(土) 午前11 時~午後12 時30 分頃 / 9 月19日(土) 午前11 時~午後12 時30 分頃

■学芸員によるテーマ別、スライドトーク 午後2時から(各回約40分) 定員50名
 7月26日(日)  「 静嘉堂の作品にみる、東アジアの絵画交流」 吉田恵理
 8月16日(日)  「 岩﨑家深川別邸を飾ったやきもの」 長谷川祥子
 8月20日(木)  「 岩﨑家と近代絵画」 浦木賢治
 9月12日(土)  「 静嘉堂茶道具の漆芸-天目台と茶入盆」 小池富雄 ※非常勤。鶴見大学教授
 9月17日(水)  「 静嘉堂の刀剣コレクション」 山田正樹

■列品解説 午前11時から 地階講堂でのスライド解説を予定。 定員50名
 7 月9日(木) / 7 月23日(木・祝) / 8 月13日(木) / 9 月3日(木)

主催・協賛・後援

主催:公益財団法人 静嘉堂

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