開催時間 |
12時00分 - 19時00分
日17時00分まで |
---|---|
休み |
土・日・月・火・祝
|
入場料 |
無料 |
この情報のお問合せ |
WAITINGROOM
|
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒112-0005 東京都
文京区水道2-14-2 長島ビル 1F |
---|---|
最寄り駅 | 江戸川橋 |
電話番号 | 03-6304-1877 |
WAITINGROOM(東京)では、2020年7月11日(土)から8月16日(日)まで、飯山由貴の個展『生きている百の物語』を開催いたします。飯山は、他者の制作した記録物や話された言葉を起点に個人と社会/歴史との関係を考察し、その過程で汲み上げられていくドキュメンタリーと作家自身が見る世界の交差点を、写真や映像、実際の記録やそれにまつわるテキスト、オブジェなど、それらを組み合わせたインスタレーション作品を通して表現しています。本展で展示する作品は、2016年の瀬戸内国際芸術祭で発表した『生きている百物語』を、タイトルは『生きている百の物語』に変更し、ギャラリー内に再構成・再展示します。瀬戸内の島々に住む人々から集めた「不思議な話」が書かれた複数枚のパネルと、取材を通して注目することになった男性が20年以上行っているある行為を記録した映像をデュアルスクリーンに投影した作品が、一つのインスタレーション作品として展示されます。
本展は、飯山由貴が参加するヨコハマトリエンナーレ2020(7月17日から開催予定)と、同時開催で企画された特別個展となります。都内では初めて展示される『生きている百の物語』を、この機会にぜひご高覧ください。
[アーティスト・ステートメント]
『生きている百の物語」2016年
3チャンネル・ビデオ・インスタレーション
転写した66枚のパネル、ノート
直島をはじめとする瀬戸内海の島々で「これまでに不思議な体験や変なできごとはありましたか?」と問いをなげかけて収集した話が66話展示されている。鑑賞者はノートに思い出した自らの経験を記入することもできる。
この作品を制作した2つの動機には、2013年から制作していた、自分の妹が持っていた幻聴や幻覚を契機とした作品の影響がある。病気だとは「診断されない、されていない」人が、何か変わった物事を見聞きした経験の行き先が気になり、それを聴いてみたいと思ったことと、直島に住む2人の女性の経験を紹介するための森(他の物語)をつくることだった。
しかし、話を聴き集める中で出会った、一人の男性の経験を大きくとりあげることになる。
彼が20年以上行っている、ある行為の経緯と、それについての感情を「字幕」としてスクリーンに投影している。
別のスクリーンには、アイヌの神話「猫の神様になった少年」の語り、および、シーシュポスの神話についてのギリシャ人の男性と作家のすれ違いの会話を、直島と向島で撮影した映像や、地元の人が作成した新聞記事のスクラップブックの映像に重ねている。
飯山由貴
作家・飯山由貴について
1988年神奈川県生まれ。2013年に東京藝術大学大学院・美術研究科・油画専攻を修了。現在は神奈川県と東京都を拠点に活動中。近年の展覧会に、2017年個展『Words coming out of the wards』(ARTHUB三樹荘、福岡)、グループ展『コンニチハ技術トシテノ美術 Nice to meet you ARTECHNIK』(せんだいメディアテーク、宮城)、グループ展『MOT Satellite - 往来往来 - 東京都現代美術館サテライツプロジェクト』(清澄白河エリアの各所、東京)、2016年個展『瀬戸内国際芸術祭2016・アーティスト in 六区2016 : Vol.1 飯山由貴:生きている百物語』(宮浦ギャラリー六区、直島)、グループ展『歴史する! Doing history!』(福岡市美術館、福岡)、2015年個展『APMoA Project, ARCH vol.16:飯山由貴 Temporary home, Final home』(愛知県美術館、名古屋)、グループ展『戦争画STUDIES』(東京都美術館、東京)、2014年個展『あなたの本当の家を探しにいく / ムーミン一家になって海の観音さまに会いにいく』(WAITINGROOM、東京)などが挙げられます。2020年7月より横浜美術館で開催されるヨコハマトリエンナーレ2020に参加予定で、新作の映像インスタレーションを出品します。
同時開催:
ヨコハマトリエンナーレ2020『AFTERGLOW 光の破片をつかまえる』
会期:2020年7月17日(金)- 10月11日(日)
会場:横浜美術館・プロット48(神奈川)
アーティスティック・ディレクター:ラクス・メディア・コレクティヴ
詳細:https://www.yokohamatriennale.jp