淺井裕介 個展 なんか/食わせろ

空から大地が降ってくるぞ 2019年 WULONG LANBA ART FESTIVAL 2019 展示風景(重慶、中国) ©Yusuke Asai

空から大地が降ってくるぞ 2019年 WULONG LANBA ART FESTIVAL 2019 展示風景(重慶、中国) ©Yusuke Asai

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    会 期
    20200207日 -  20200404
    開催時間
    11時00分 - 18時00分
    金 20時00分まで
    3月31日以降は、12時00分~18時00分
    休み
    日・月・祝、3月28日(土)
    入場料
    無料
    作品の販売有無
    販売有
    この情報のお問合せ
    ANOMALY
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    ANOMALY
    住所
    〒140-0002 東京都
    品川区東品川1-33-10 Terrada Art Complex 4F
    最寄り駅
    天王洲アイル
    電話番号
    03-6433-2988

    詳細

    参加クリエイター

    展覧会内容

    ANOMALYでは、2020年3月7日(土)から4月4日(土)まで、淺井裕介(あさい・ゆうすけ)の個展「なんか/食わせろ」を開催いたします。

    土、水、埃、小麦粉、テープ、ペンなど身近な素材を用い、あらゆる場所に奔放に絵を描き続けるアーティスト、淺井裕介(1981年、東京生まれ)。角砂糖の包み紙やコースターの裏に描かれた小さなドローイングから、室内を覆い尽くすような巨大壁画まで、作品を受け止める場所や環境にしなやかに呼応するように、その作品のスケールは様々です。

    尽きることなく生み出される、植物、動物、人間、また動植物と人間のハイブリッドを思わせる神話的なイメージなどの根源的なモチーフは、画面に隙間なく併置され、大きな生き物の中に入れ子状に小さな動植物が現れるなど、生態系の構造を表すかのように、実物の世界をしのぐほどの細密さ、複雑さをもって描かれます。

    淺井の作品は、主に、各地で採取した土と水で描く「泥絵」シリーズ、アスファルト道路に用いられる熱溶着式路面標示シートをバーナーで焼き付けて描く「白線」シリーズ、マスキングテープに耐水性マーカーで描く「マスキングプラント」シリーズの三つに分類され、アトリエでの個人の制作にとどまらず、屋外の大規模なプロジェクトでは、友人やボランティアなど第三者との共同作業を交えながら制作します。変化を受け入れながら成長を楽しむように作られていくその過程は、都市に不足し必要とされる「野生」を植え付けていくかのごとくダイナミックに展開されます。

    淺井の主な個展には、「淺井裕介―絵の種 土の旅」(2015-2016年 彫刻の森美術館)、「yamatane」(2014年 Rice University Art Gallery、ヒューストン)などがあり、近年の主な展覧会やプロジェクトには、「Shanghai Urban Space Art Season 2019」(中国)、「Reborn-Art Festival 2019」(石巻)、「武隆ランバ国際大地芸術祭」(2019年 中国)、「横浜美術館30周年記念 アートと人と、美術館」(2019年)、「生きとし生けるもの」(2016年 ヴァンジ彫刻庭園美術館)、「飛生芸術祭」(2015-2019年 北海道)、「瀬戸内国際芸術祭」(2013-2019年)、「越後妻有アートトリエンナーレ2015」、「ウォールアートフェスティバル」(2010-2019年インド、猪苗代)などがあります。青葉市子、古川麦などのミュージシャンや、建築家、ダンサーとのライブ共演も多数。近年では海外での発表も増えています。

    4年ぶりのギャラリーでの個展となる本展では、生命が世界に顕現する時に発せられる野生の叫び声や、感情の初めての発露といえる言葉「なんか/食わせろ」をキーワードに、最新のドローイングおよびペインティングを展示します。

    ここ数年の間、淺井は、ユーラシア大陸を巡る旅の道中に描いた数多のドローイング、天王洲の30×40mの巨大壁画、横浜美術館の円形壁画、中国・重慶で手がけたドーム状の天井壁画、250mの上海の地上絵、北アイルランドや石巻、猪苗代での泥絵など、各地での制作過程で、「野生」について多くを学び、思考を深めてきたと言います。

    淺井が初めて土を素材として用いたのは、2008年に参加したインドネシアでのグループ展で、現地の土と水を用いて壁画を描いた時まで遡ります。特別な画材に頼らず、誰しもの足元にあり、身近にあるがゆえに見過ごされがちな土を、色や粒径、粘度など、気候や地形によって異なる特性を生かしたまま画材として作品に取り込み、独自のスタイルを確立しています。
    昨年末には、Reborn-Art Festivalで出会った牡鹿半島の食猟師・小野寺氏の猟に同行し、採取した野生の鹿の血液を新たな素材としてペインティングを描くという初の試みにもチャレンジしました。

    ブリコラージュ(*1)から生まれる淺井の絵画は、わたしたちの日常に豊かでオルタナティブな視点と新しい発見をもたらしてくれます。何者にも抑制されることのない、原初的ともいえる淺井の表現は、わたしたちの意識や感覚を拡張し、刺激し続けるでしょう。

    (*1)bricolage「: ありあわせの道具材料を用いて自分の手でものを作る」こと。
    (レヴィ=ストロース『野性の思考』みすず書房、1976、p22)

    なんか/食わせろ

    野に生まれて育ち、野に生きる野生動物たちに失敗したなんて言って落ち込んで歩みを止める余裕はない、それは世界を見つめてはやり直し、研ぎ澄ましていく材料の一つでしかない。その繰り返しの中で体のずっと奥の方から時間をかけて環境に身を寄せて変化し安定をしていく。

    絵を描き続けている中で、ある瞬間に計画からはじき出されて不意に「準備されたものが何もないようなところ」へ飛び出るようなことがある、よく知った明るい道を一心にまっすぐに走っていたつもりが気付けば全く知らないぐねぐねした暗い変な所に立っていたような瞬間、その時よしきたと自分の中の野生動物が目を覚まして辺りを見回して、「大丈夫大丈夫、何度でも失敗しなよ、その辺にあるものでなんとでも生き延びるから」と、そんな風に言ってくれたならと思うことがある。そうしたら手を止めてしまう前に不安定なりに一心に描き切る(抜け出せる)ことができる。
    さらに上手くいけば思い込みを振りほどき目の前に現れた想定外のものを純粋に楽しめる方向へ、もっともっとと切り替えがうまくいったとき、結果として目標としていた場所よりうんと遠いところまでいけたりする。

    日々絵に驚き、恐れ、楽しみながら、壁でも紙でもキャンバスの上でもいい、これからも描くことで目の前にある当たり前を、より多く見直して、何度でも生き延びていく。

    淺井裕介
    2020年2月

    関連イベント

    オープニングレセプション:2020年3月7日(土)18:00 - 20:00

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