Mythology ⇆ Story 神話から物語へ 物語から神話へ 鴻池 朋子|村田 朋泰

鴻池朋子| Tomoko Konoike “水を泳(くく)るために現れ何言かをいう” / 2009 / 墨、雲肌麻紙、木製パネル / Diam.150.0 x 4.5cm   ©Tomoko Konoike

鴻池朋子| Tomoko Konoike “水を泳(くく)るために現れ何言かをいう” / 2009 / 墨、雲肌麻紙、木製パネル / Diam.150.0 x 4.5cm ©Tomoko Konoike

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    会 期
    20200208日 -  20200307
    開催時間
    12時00分 - 19時00分
    休み
    日・月・祝
    入場料
    無料
    作品の販売有無
    販売有
    この情報のお問合せ
    Gallery MoMo Projects
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    GALLERY MoMo Projects
    住所
    〒106-0032 東京都
    港区六本木6-2-6 2F
    最寄り駅
    六本木
    電話番号
    03-3405-4339

    詳細

    参加クリエイター

    展覧会内容

     GALLERY MoMo Projectsでは、鴻池朋子と村田朋泰の二人展『Mythology ⇆Story 神話から物語へ 物語から神話へ』を2月1日(土)から3月7日(土)まで開催いたします。
     今展では、鴻池と村田の旧作を展示しながら、二人が共通して用いるモチーフ能面に着目すると同時に作品制作へのアプローチの違いに注目しました。

     村田は、2011年に起きた東日本大震災と福島原発事故を機に「祈ること、信仰すること、記録すること」とは何かをテーマに全5作品で1つのシリーズとする作品群の制作に取り組んできました。今展では、現在までに完成している福島の原発事故をテーマにした『翁舞 / 木ノ花ノ咲クヤ森』、活断層でできた日本列島をテーマにした『天地』、そして震災をテーマにした『松が枝を結び』を展示します。
     このシリーズのプロローグとして、五穀豊穣、旅の安全や健康を願う「祈り」と天変地異などを「記録」することが目的である『翁舞』をパペットアニメーションで再現し、民話や伝承などと同様に忘れてはならない出来事を記憶する装置という役割をこれから展開する自身の作品に込めました。
     また、日本神話や古事記などからインスピレーションを受け、象徴的なキャラクターやアイテム、作品の題名を付けている村田にとって神話は、彼のオリジナルの物語を創造する起源として欠かせないものとなっています。

     一方で、鴻池の作品には白い顔のない生き物「ミミオ」、六本脚のオオカミ、人間の足が生えた蜂など、彼女自身の感覚が創造したキャラクターたちが作品を構成しています。何か具体的な物語が描かれているようにも思えますが、そこに強いメッセージが表出している訳ではありません。鴻池が体験し、言葉にすることが難しい感覚的な事柄を記録した作品は、村田が物語の起源として用いる神話のような要素が含まれています。
     今展では、そうした鴻池作品を構成する要素がつまったドローイングアニメーション『Mimio Odyssey』で使われたドローイングを展示し、彼女自身が作り出した神話のような物語の起源を見せるとともに、言葉にできない感覚的な思いを記録として描いたという『水を泳(くく)るために現れ何言かをいう』を展示します。
     円形のパネルに沿うように描かれた未完成のような体は、女性とも男性ともつかず、顔には翁面をつけ宙を舞っているようにも見えます。生死さえもつかさどり私たちを俯瞰的に見ているようなその姿はまさに神のようです。この作品から4年後、地殻は大地を揺らし多くの人の命を奪い、改めて私たちは生きることの意味を問う旅に出ることを余儀なくされましたが、漠然とした感覚で表現された作品は今も「大事な痕跡が残っているように感じると」記し、より重要な位置を占める作品となっています。

     同じように翁の面を両者の表現の中に見出すと、象徴的に捉えようとする村田と、表皮の持つ意味を感覚的にも理知的にも捉え、覆い隠されたものへの想像力と可能性を掻き立てる鴻池の違いは、鮮明でありながら共通する視点も感じ、改めて共に展示して再考すべく今展を企画し、周辺作品と共に展示しました。
     春を予感させる2月、共に多方面で活躍する二人の作品をご高覧いただければさいわいです。

    鴻池 朋子|1960年秋田県出身。玩具や家具のデザインに携わり、1997年より絵画、彫刻、パフォーマンス、アニメーション、手芸など、様々なメディアを用い、トータルインスタレーションで作品を発表。旅で出会った人々の「語り」からつくられる「物語るテーブルランナー」プロジェクトや、天候や時間をも巻き込む、サイトスペシフィックな屋外の作品も各地で展開。また、おとぎ話、考古学、人類学など、様々な分野と学際的にセッションを重ね、芸術の根源的な問い直しを続けている。

    主な個展に、2006年「第0章」大原美術館、2009年「インタートラベラー 神話と遊ぶ人」東京オペラシティアートギャラリー(霧島アートの森・鹿児島巡回)、2011年「獣の皮を被り 草の編み物」ギャラリーヒュンダイ(韓国)、2013年「Earthshine」ウェンディ・ノリス ギャラリー(アメリカ)、2015年「根源的暴力」神奈川県民ホール(2016年 群馬県立近代美術館、新潟県立万代島美術館巡回)、2018年「ハンターギャザラー」秋田県立近代美術館、「A fairy tale passing through the fur」 Leeds Arts University(イギリス)2019年「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×鴻池朋子 鴻池朋子 ちゅうがえり」アーティゾン美術館、他。 主なグループ展に、2008年「広州トリエンナーレ」(中国)、2010年「釜山ビエンナーレ」(韓国)、2016年「Nousぬう」金沢21世紀美術館、「Temporal Turn」スペンサー美術館・自然史博物館(アメリカ)、2017年奥能登国際芸術祭(石川県)、「Japan-Spirits of Nature」ノルディックアクバラル美術館(スウェーデン)、2018年 「ECHOES FROM THE PAST /The Artists’ Kalevala」シンカ美術館(フィンランド)2019年「瀬戸内国際芸術祭2019」(香川県)他多数。2013年よりプロジェクト「物語るテーブルランナー」。 著書に絵本「The world of wonder〜焚書」、「根源的暴力」、「どうぶつのことば」(共に羽鳥書店)他。2017年、芸術選奨文部科学大臣賞受賞、東京2020 オリンピックアートポスターアーティストに選出。

    村田 朋泰|1974 年東京都生まれ、2000 年東京藝術大学の卒業制作作品「睡蓮の人」が、2002 年第5 回文化庁メディア芸術祭にてアニメーション部門最優秀賞。また、修了制作作品「朱の路」が第9 回広島国際アニメーションフェスティバルで優秀賞を受賞。 さらにMr.Children のプロモーションビデオを手がけ一躍知られるところとなる。2006 年には目黒区美術館で、2008 年には平塚市美術館で個展を開催し、NHK 子供向け番組プチプチアニメでは「森のレシオ」を放映し、幅広い層から支持されるアニメーション作家として活躍。また2015 年には、ドイツのシュトゥットガルト映画祭にて「翁舞 / 木ノ花ノ咲ヤ森」が上映され、2018年に開催された『アヌシー国際アニメーション映画際』に映像作品と共に、インスタレーション作品も出展。2018年3 月より初期の作品から最新作をまとめた「夢の記憶装置」が全国で上映された。2019年には宮城県石巻市で開催された「Reborn - Art festival」に参加

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