FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館 企画写真展 「100年前にカワセミを撮った男・下村兼史 -日本最初の野鳥生態写真家ー」

《カワセミ》1922年1月5日 佐賀県佐賀市 撮影:下村兼史 所蔵:(公財)山階鳥類研究所 ※展示作品は複製

《カワセミ》1922年1月5日 佐賀県佐賀市 撮影:下村兼史 所蔵:(公財)山階鳥類研究所 ※展示作品は複製

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    会 期
    20200401日 -  20200630
    開催時間
    10時00分 - 19時00分
    入場は閉館10分前まで
    入場料
    無料
    企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入場無料にしております。
    作品の販売有無
    展示のみ
    子連れ
    この情報のお問合せ
    富士フィルムスクエア
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    FUJIFILM SQUARE
    住所
    〒107-0052 東京都
    港区赤坂9丁目7番3号(東京ミッドタウン・ウエスト)
    最寄り駅
    六本木
    電話番号
    03-6271-3350

    詳細

    参加クリエイター

    展覧会内容

     FUJIFILM SOUARE(フジフイルムスクェア)写真歴史博物館では、2020年4月1日(水)から6月30日(火)まで、日本最初の野鳥生態写真家・下村兼史の作品展を開催いたします。

     およそ100年前、日本で初めて野鳥の撮影に成功した男がいました。その名は下村兼史。下村は日本における野鳥を主とした生物写真の先駆者であり、日本最初の野鳥生態写真家です。野生生物を写真で記録する者の少なかった1920年代から30年代、下村は、北は北千島から南は奄美大島、小笠原諸島を歴訪し、里山、離島、原野など、今日では変貌がいちじるしい自然環境と、自然にあるがままの野生生物の姿を写真で記録しました。

     下村は1903年、佐賀県の裕福な家に生まれました。1920年に慶応義塾大学文学部予科に入学したものの、病気のために翌年中退。やむなく佐賀に帰郷しますが、ここから下村の写真への道が始まりました。もともと野鳥が好きだった下村は、1922年、試行錯誤の末、自邸の庭で初めて野鳥の撮影に成功します。木の技にとまるカワセミの姿をとどめたその写真は、日本野鳥生態写真史において記念すべき歴史的な一枚となりました。そして、下村はその後も次々と野鳥の撮影を成功させていきました。過酷な撮影条件のもと、現代から見れば性能の劣る撮影機材や感光材料を用いて生み出された下村の写真は、時に詩情にあふれ、時に科学者の眼を感じさせます。研ぎ澄まされた美意識と感性でとらえられた野鳥の写真は、野鳥の生態を知り尽くした下村の卓越した撮影技術と芸術的センスの賜物でした。下村の活動は写真以外にも、鳥類図鑑や紀行エッセーの執筆、自然科学ドキュメンタリー映画の制作など多岐にわたり、さまざまな分野を通じて野鳥や自然への関心を一般に広めました。また、これらの仕事は日本の野鳥生態写真史の黎明期において多くの同輩、後進に影響を与え、野外鳥類学の研究発展にも大きく貢献しました。

     本展は、公益財団法人山階鳥類研究所の協力を得て、同研究所が所蔵する下村兼史のオリジナル・プリントを中心に約50点の作品を展示いたします。同研究所では下村の没後、遺族により寄贈された1万点を超える下村の写真資料が保管されており、現在も整理保存と調査研究が進められています。時代の変遷とともに下村は一部の人々にのみ知られる存在となっていましたが、2018年に東京で開催された初の本格的な展覧会は各方面で話題となり、大きな反響を呼びました。本展では、新たに歴史的、作品的価値という視点から下村の作品群を再構成してご紹介します。下村の自然を愛する心、野鳥の―瞬をとらえようとする飽くなき情熱から生まれた傑作の数々は、便利さや手軽さと引き換えに失われてしまった写真表現の美しさをたたえ、現代に生きる私たちにその魅力を改めて気づかせてくれるものです。

     日本最初の野鳥生態写真家・下村兼史。その卓越した撮影技術と、美しい野鳥生態写真の世界をどうぞご堪能ください。

    ※展示会場内にて、下村兼史監督の映画作品『或日の干潟』(1940年/18分/白黒、制作:理研科学映画)を上映いたします。(上映日時は未定)
     本作は、遠浅の干潟に住む鳥や魚を、望遠レンズを駆使して観察した、生態記録映画の原型となった貴重な名作です。

    ●下村兼史(しもむら・けんじ/1903-1967)
    1903年、佐賀県佐賀市水ケ江町に生まれる。本名・兼二。後に兼史と改名。 1920年、慶応義塾大学文学部予科に入学。翌年、病気のため中退し帰郷。 1922年、日本の野鳥生態写真の原初となるカワセミを撮る。1928年、鹿児島県荒崎の鶴類の写真集一冊が昭和天皇へ献上される。1930-1939年、農林省鳥獣調査室に勤務。日本全国各地を歴訪し、主に天然記念物の鳥や希少種などを撮影。1935年、英国での万国自然写真博覧会に出展した作品が国際的な評価を受ける。1939年以降は映画界に転身し、監督、演出・脚本家として活躍。傍ら野鳥観察紀行、鳥類図鑑などを多数執筆。1967年、生物記録映画や廃学への永年の貢献が評価され、第22回毎日映画コンクールにおいて特別賞を受賞。同年4月27日に逝去。享年64。2018年、初の本格的な展覧会「一下村兼史生誕115周年-100年前にカワセミを撮った男・写真展」(東京・有楽町朝日ギャラリー)が開催された。

    関連イベント

    ■ギャラリートーク
     平岡考氏(公益財団法人山階鳥類研究所・広報コミュニケーションディレクター)が下村兼史の人と作品を語ります。
     日時: 2020年4月25日(土)14:00- /16:00-
           5月16日(土)14:00- /16:00-
           6月13日(土)14:00- /16:00-
     会場: 写真展会場内
     ※各回約30分の予定です。
     ※座席はございません。
     ※参加無料、申し込み不要。
     ※イベントの内容が変更・中止となる場合がございます。予めご了承ください。

    ■野鳥観察会
     安西英明氏(公益財団法人日本野鳥の会・主席研究員)を講師に迎え、野鳥観察会を開催します。
     ※詳細・お申込方法は、4月上旬にフジフイルムスクェアホームページ(http://fujifilmsquarejp/)にてご案内いたします。
     ※イベントの内容が変更・中止となる場合がございます。予めご了承ください。

    主催・協賛・後援

    主催:富士フィルム株式会社
    特別協力:公益財団法人山階鳥類研究所
    協力:公益財団法人日本野鳥の会、有限会社バード・フォト・アーカィブス
    監修:公益財団法人山階鳥類研究所
    後援:港区教育委員会
    企画:フォトクラシック

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