開催時間 |
10時00分 - 19時00分
入場は閉館10分前まで |
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入場料 |
無料 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入場無料にしております。 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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子連れ |
可 |
この情報のお問合せ |
富士フィルムスクエア
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒107-0052 東京都
港区赤坂9丁目7番地3号 東京ミッドタウン・ウェスト1F |
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最寄り駅 | 六本木 |
電話番号 | 03-6271-3350 |
FUJIFILM SOUARE(フジフイルムスクエア)写真歴史博物館では、2020年1月4日(土)から3月31日(火)まで、2020年1月4日に生誕100年を迎える写真家・岩宮武二の作品展を開催いたします。
鳥取県米子市に生まれた岩宮武二は、戦後、大阪に居を構え、生涯を通じて大阪を拠点に活動した写真家です。関西随一と謳われ、広告写真家として、また写真作家として数多くの作品を残し、森山大道らをはじめとする後進の写真家に大きな影響を与えました。土門拳、林忠彦、秋山庄太郎らと親交を重ねた岩宮は、アンリ・カルティエ=ブレッソンやエルンスト・ハースら海外の写真家とも交流を深め、また写真だけにとどまらず、書や俳句にも世界を広げた人物でした。
岩宮が写真界にデビューしたきっかけは、1954年、富士フォトコンテストのカラー部門で《マヌカン》が一等を受賞したことでした。その後、写真家としての活動を本格化し、1955年に岩宮フォトスを設立。佐渡や東照宮、京都、琉球といった日本の歴史や風土、人々の暮らしにモチーフを求め、精力的に作品を発表していきます。被写体を叙情的にとらえながらも、造形的に画面を構成した端正な作品は、他の写真家にも刺激を与え、その眼差しはアメリカや、のちにヨーロッパ、アジアの仏像へと向けられていきました。
本展は、岩宮武二の生誕100年を記念し、代表作である京都のシリーズから「京のいろとかたち」をテーマに厳選した28点を展示いたします。戦後まもなく訪ねた京都との鮮烈な出合いから30年以上の長きにわたり、そこに通いつめ、風景や古社寺、街並みの中に京都特有の美をいち早く発見した岩宮は、日本文化の美の真髄を探るがごとく、その色やかたちを徹底的に撮り重ねました。季節を彩る色、その訪れを祝う色、意匠に極められたかたち、祈りから生まれたかたち。京都で培われてきた文化や知恵を映すさまざまな色とかたちは、岩宮にとって日本の美そのものでした。日本の美と伝統を象徴する岩宮の視覚的表現は、現代において失われた美、変わらぬ美を、今再び見つめさせます。
写真家・岩宮武二が見出し、見つめてきた「京のいろとかたち」。日本の美を追い求めた写真家の揺るぎない審美眼をどうぞご堪能ください。
●岩宮武ニ(いわみや・たけじ/1920-1989)
1920年、鳥取県米子市に生まれる。 1938年、鳥取県立米子商蚕学校商業科(現・鳥取県立米子南商業高等学校)卒業後、阪急百貨店に入社。その後、プロ野球チーム南海(現・福岡ソフトバンクホークス)に入団。二軍投手をつとめるが体をこわし退団。 1940年、丹平写真倶楽部に入会。 1941年、応召して満州に赴く。 1945年、復員し、大阪でフリーランスの写真家となる。 1955年、岩宮フォトスを設立。関西を拠点に広告写真家として活躍する一方、精力的に作品を発表。1966年には大阪芸術大学教授・写真学科長に就任し、後進の育成にも尽力した。1989年、肺がんにより逝去。享年69。主な写真集に『かたち日本の伝承Ⅰ・Ⅱ』(美術出版社、1962年、日本写真協会賞年度賞)、『京 kyoto in KYOTO』(淡交新社、1965年、毎日芸術賞)、『宮廷の庭Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』(淡交新社、1968年、芸術選奨文部大臣賞)、『アジアの仏像』(集英社、1989年、日本写真協会賞年度賞)がある。
■ギャラリートーク
写真家・榎並悦子氏と近藤宏樹氏(ともに岩宮武二写真事務所出身)が恩師・岩宮武二の素顔と思い出を語ります。
日時:2020年1月25日(土)14:00- /16:00-(出演:榎並悦子氏)
2月15日(土)14:00- /16:00-(出演:榎並悦子氏、近藤宏樹氏)
3月7日(土)14:00- /16:00-(出演:榎並悦子氏)
会場:写真展会場内
※座席はございません。
※参加無料、申し込み不要。
※イベントの内容が変更・中止となる場合がございます。予めご了承ください。
主催:富士フィルム株式会社
特別協力:岩宮 彩
協力:光村推古書院株式会社
監修:榎並悦子、近藤宏樹
後援:港区教育委員会
企画:フォトクラシック
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