開催時間 |
12時00分 - 19時00分
最終日17時00分まで |
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
s+arts
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒106-0032 東京都
港区六本木7-6-5 六本木栄ビル3F |
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最寄り駅 | 六本木 |
電話番号 | 03-3403-0103 |
s+arts(スプラスアーツ)より、市川詩織、EKKO、杉山衿香によるグループ展「Sur and Smile」の開催をご案内申し上げます。
一見作品に描かれている内容が非現実的で、時には皮肉めいていたり、クスッと笑ってしまう事柄であっても、その先にはより良い現実になる事を想い制作されている場合があります。本展では、シュールとその先のスマイルというテーマを掲げ、3名のアーティストによる版画+αの作品構成で展開いたします。
市川詩織は、特に人間と動物の間に生まれる問題をモチーフに、ドローイングとシルクスクリーン版画の作品を制作しています。人間と動物(主にペット)の間の立場から人間社会を観察し、そこから見えてきた奇妙に思える出来事や一方的な逸話、そして人間の欲望の鏡のように振り回される動物たちの問題について考え、その問題に対する人間の多様な答えの可能性の問いかけをのせて作品にしています。
「彼らを見つめることで、やっと私たちは自分たちの姿を客観的に見ることができるのかもしれません。」と語る市川は、見る者が議論を始めるきっかけを作る装置としての作品を考え、お互いに許し合い認め合う社会の足しになるようにと願い、制作を続けています。
EKKOは、油画と版画の技法を用いて、メキシコ、北欧、東欧などの旅先や過ごした土地の記憶などからインスピレーションを得た、地平線に向かって真っすぐ延びる道と顔のある太陽をモチーフとした絵画を発表しています。旅先で感じた一瞬の「感覚」を絵画に描く事で自身に繋ぎとめ、「永遠の感覚」に近づけようとしています。こぼれ落ちる記憶の中から、根源的な不思議を絵画を通じて表現しているのです。本展では、絵画を物理的な時間や距離を超えてあの時のあの場所へ精神が移動できる装置と捉え、ラジオから流れてくる異国の音楽や言葉のような見えない電波を色彩や線で表現し、“transmitter(送信機,伝達者)”をテーマとした作品を発表します。
杉山衿香は、水性木版画を主に、アクリル絵具や透明水彩を使ったドローイング等も制作します。水性木版は薄ぼんやりとしてしっとりした画面、ドローイングはマットやツヤの様々な質感を組み合わせています。本展では、「今生きているこの時代の感覚を残したい」という自身のテーマのもと、生きることへの暗い思いとそれを笑いに変える強さを表現した版画作品、そして現代社会において感じる様々な思いを込めたドローイングや版画の小品を発表いたします。「生きる」という、広大で時には重苦しいとさえ感じられるテーマを斜に構え、笑いをも誘えるような杉山の作品からは、この時代の若者が持つ強さのようなものが感じられます。
それぞれの視点で制作された作品展開に大変期待が出来る展示となりました。是非お楽しみ下さいますようお願いいたします。
レセプションパーティー: 10月26日(土)18:00~20:00