ジョン・カリン版画展

『The Red Shoe』

『The Red Shoe』

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会 期
20191005日 -  20191110
開催時間
12時00分 - 18時30分
最終日は17:00まで
休み
月・火
入場料
無料
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
ギャラリーキドプレス/Gallery KIDO Press
情報提供者/投稿者
開催場所
ギャラリー キドプレス
住所
〒101-0021 東京都
千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda 204号
最寄り駅
末広町
電話番号
03-5817-8988

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

ギャラリーキドプレスでは、2019年10月5日(土)から11月10日(日)まで、ニューヨーク在住の画家ジョン・カリンの版画を紹介する『ジョン・カリン 版画展』を開催いたします。

ジョン・カリンは、何百年にも渡り脈々と流れる絵画史を熟知し巧みに更新するかのように、古典的な絵画特有の技法を用いて、現代社会で論争を招くような性的タブーな肖像画を描くことで知られています。美しさとグロテクスの完璧な均衡を探求するカリンは、戦略的に現代画家として油彩の具象画を描き続け、今日においては現代美術を語る上で欠かすことのできないアメリカを代表する画家です。
 このカリンの画業における革新性は、版画制作を通じても見ることができます。というのも通常、多くの画家はドローイングないしはペインティングを完成させてから版画に取り掛かり、その版画制作の工程で、元となる自身のドローイング又はペインティングの制作過程を振り返り検証していきます。対してカリンの場合は、その真逆の発想で版画制作に取り組みます。つまり、版画作品を仕上げた後に、ペインティング、ドローイングを制作するのです。先ず、版画を作ることによって、油絵を制作するための頭を整理し効率を上げていきます。

 本展では、このようなカリン独自の版画と油絵の関係性が顕著に現れた版画作品7点を、日本で初公開いたします。出品作品は2〜3年の月日を費やしKIDO Pressで制作され2016年に出版されました。その後、これらの版画作品に呼応する油絵作品を発表しています。

  カリンと言えば、妻レイチェルをモデルとした作品のほか、巨匠画家の肖像画、B級映画、インターネットのポルノ画像、ピンナップの妖艶なポーズなどから着想された女性像が多く描かれてきました。しかし、近年ではポルノグラフィのコンテクストから離れ、静物画を彷彿とさせるかのように食べ物やそのほか様々な象徴として物をランダムに出現させ、例えばデパートのカタログにあるような空虚な笑顔の夫婦像を不調和の余韻を残し描き出しています。
 今回展示される版画作品「Newspaper Couple」もまた、一見すると、食卓で新聞紙を読もうとする夫に寄り添う妻という円満で成熟した老夫婦像が描かれる一方で、夫婦の頭上には腐りつつあるバナナや溶け出したロウソク、背後にはカラスも描かれどこか不気味でもあるのです。同時に、頭上に様々な物を乗せながら笑顔で居続けるその夫婦の姿はどこか滑稽でもありポップな息吹をも感じさせます。カリンはこの伝統とポップを融合させた肖像を、エッチングを用いて細部にまで綿密に線を描刻し、アクアチントにより精密に階調を何層もつくりモノトーンの美しい濃淡で仕上げました。対応する油絵では表現され尽くさなかった、夫人がつける指輪の小さく光る宝石までも描き込み、その細部への鑑賞者の視線の誘導は、私たちに版画を観ることの醍醐味を改めて教えてくれているかのようです。また、「Turbanetta」ではカリンにとって初となるメゾチントと雁皮紙刷りも試みられ、モノトーンでありながらも多彩な世界観が広がります。
 本展の画家ジョン・カリンの版画作品を通して、カリンが切り拓いた現代版画における可能性を是非ご堪能頂けましたら幸いです。

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