青森EARTH2019:いのち耕す場所 -農業がひらくアートの未来

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会 期
20191005日 -  20191201
開催時間
9時30分 - 17時00分
入館は閉館の30分前まで
休み
10月15日(火)、28日(月)、11月11日(月)、25日(月)
入場料
有料
一般1,500(1,300)円 高校生・大学生1,000(800)円 中学生以下無料
※( )内は前売券及び20名以上の団体料金。 ※障がい者手帳をご提示の方とその付添者1名は無料。
展覧会の撮影
不可
作品の販売有無
展示のみ
子連れ
この情報のお問合せ
青森県立美術館
情報提供者/投稿者
開催場所
青森県立美術館
住所
〒038-0021 青森県
青森市安田字近野185
最寄り駅
青森
電話番号
017-783-3000

詳細

展覧会内容

青森の大地に根ざしたアートの可能性を探究するシリーズ企画「青森EARTH」。今回のテーマは「農業」。食料生産の営みや社会の礎としての農業をヒントに、人が生きる力を養う術(アート)として芸術を紹介する展覧会「いのち耕す場所」として開催します。
三方を海に囲まれ、奥羽山脈が中央を二分する青森において、人々は厳しくも豊かな自然をひたむきに耕し、様々な技術や農作物を得ることをとおして、今日まで互いの「いのち」をつないできました。本展はそんな青森の農業にまつわる章構成のもと、農業の現場を取材して制作された現代アーティストの新作を中心に、近代の芸術家の作品、青森の子ども達の版画作品、農具や「農の思想家」安藤昌益らの仕事をジャンル横断的に紹介します。
本展において農業と融けあう芸術は、人と自然を等しく活かす術(アート)ともなり、それらを展示する美術館は地域に根ざした「いのち耕す場所」として生まれなおすことになるでしょう。様々な危機に揺れる今日の世界で、本展が地域からアートの可能性を広げるための視座となれば幸いです。

[みどころ]
農業とのコラボレーションから見えてくる、現代アートの「いま」
現代アートは今日の社会の中で、その存在感を強めています。しかし同時に「現代アートって何だろう?」という根強い疑問もあります。そんな現代アートに私たちの生や社会を支える農業から迫ることは、アートのよりー層深い理解につながり得るのではないでしょうか。複雑化の一途を辿る今日の社会の中で、農業の営みと自身の制作の間で「アメニモマケズ」の宮沢賢治のように思い悩む、国内外の気鋭の現代アーティストの作品をとおして、現代アートの「いま」を見つめる本展。それは自分なりの現代アート観を
更新し、社会をよりよく見つめるための視座を得る絶好の機会です。

田畑としての美術館
近代から現代に至るまで、様々な美術作品を収集展示してきた美術館。そんな美術館に本展をとおして、美術作品とともに農具、肥料、作物の種子等、様々な農業関係資料が並びます。そうして農業と芸術の限りなく曖昧な境目から、人間が生きるための営みの核を探り提示する。人の生きる力を養う「畑」となった美術館で「つくること」と「生きること」がつながることで、美術館は芸術の可能性という果実を育て、収穫する場として生まれなおすことになるでしょう。

人は誰もが芸術家であり、農夫である
20世紀を代表する世界的芸術家ヨーゼフ・ボイスはかつて「人は誰もが芸術家である」と言いました。人間の生の全体性の中に芸術家を位置づけなおすボイスの発言は、本展理解のための重要な補助線の1つです。そしてこうしたボイスともつながるような実践を試みた先人だちとして、青森ゆかりの安藤昌益(1703~62)、青森出身の江渡狄嶺(1880~1944)がいます。ともに農業(生業)を見つめなおすことから、自らの哲学体系を築いた郷土の偉才たち。本展では現代アーティストの仕事とともにそうした郷土の「農の思想家たち」を紹介することをとおして、人がこの世界で生きることそのものの可能性を広げることを試みます。

参加アーティスト(50音順)
青森の農具、青森の教育版画(子どもたちが制作した版画作品)、浅野友理子(画家)、雨宮庸介(アーティスト)、安藤昌益(青森ゆかりの近世思想家/医師)、岩名泰岳(画家)、江渡狄嶺(青森出身の近代思想家)、大小島真木(画家)+アグロス・アートプロジェクト、オル太(アーティストコレクティブ)、久保寛子(アーティスト)、田中功起(アーティスト)、塚本悦雄(彫刻家)、常田健(画家/農民)、丹羽良徳(アーティスト)、リ・ビンユアン(アーティスト)、三原聡一郎(アーティスト)、ジャン=フランソワ・ミレー(画家)、ザ・ユージーン・スタジオ(アーティストコレクティブ)、ジョン・ラスキン(社会思想家/美術評論家)

関連イベント

■オープニングパフオーマンス
 日時:10月5日(土)13:00~13:45(予定)
 出演:オル太
 集合:エントランスギャラリー 料金無料・申込不要

■連続講座「美術館堆肥化計画」
 農業にまつわる思想や社会実践をヒントに、大地に根ざしたアートのあリ方を皆で考える連続講座
 日時:10月13日(日)①10:00~12:00 ②13:30~16:30、11月16日(土)③13:30~16:30
   11月17日(日)④11:00~12:00 ⑤13:30~16:30、11月30日(土)⑥13:30~16:30
 講師:①石渡博明(安藤昌益の会事務局長)
   ②⑤安藤昌益勉強会(※)
   ③東千茅(農耕者/雑誌『つち式』主宰)、森元斎(哲学者) 他
   ④山内輝雄(農家/「昌益村」村長)
   ⑥オル太、搭木野衣(美術批評家)、山内明美(歴史社会学者)、豊島重之(演出家/故人)
 集合:エントランスギャラリー 料金無料・申込不要

 ※片岡龍(東アジア思想史家)、木村真喜子(安藤昌益を世界に発信する会)、山内明美、日中韓の若者らによる安藤昌益についての無境界勉強会
 *単発でもご参加いただけます。
 *各回テーマや講師の詳しいプロフィール等については、企画展ウェブページをご覧ください。
 *本事業は青森県立美術館サポートシップ倶楽部との共催事業です。

■担当学芸員によるギャラリートーク
 日時:10月6日(日)、12月1日(日)各日14:00~15:00
 講師:奥脇嵩大(青森県立美術館学芸員/本展担当)
 集合:エントランスギャラリー 料金無料・申込不要

主催・協賛・後援

主催:青森EARTH2019展実行委員会(青森テレビ、青森県観光連盟、青森県立美術館)
協力:安藤昌益資料館、青い森鉄道、JR東日本青森商業開発
後援:NHK青森放送局、青森ケーブルテレビ、八戸テレビ放送、エフエム青森、東奥日報社、陸奥新報社、デーリー東北新聞社、北鹿新聞社、青森県教育委員会、八戸市教育委員会、五所川原市教育委員会

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