開催時間 |
10時00分 - 17時00分
入館は16時30分まで |
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休み |
月、9月17日(火)、9月24日(火) ※ただし、9月16日(月・祝)、9月23日(月・祝)は開館
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入場料 |
有料 一般600円/高大生400円/中学生以下無料 ※特別展・青銅器館両方ご覧いただけます。 ※20名以上は団体割引 20%、障がい者手帳ご呈示の方は無料 |
展覧会の撮影 |
不可 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
泉屋博古館
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情報提供者/投稿者 |
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住所 |
〒606-8431 京都府
京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24 |
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最寄り駅 | - |
電話番号 | 075-771-6411 |
いにしえの文化や思想を伝える美術工芸品や歴史資料、それらを今日私たちが目の当たりにできるのは、多くの人びとの手によって守り受け継がれてきたからにほかなりません。素材の性質上、いずれ朽ち果てる運命にあるそれら文化財が、長きにわたり姿を留め得た背景には、人々の文化財保存へのたゆまぬ熱意と不断の努力がありました。
この度、住友財団が30年にわたり推進してまいりました文化財修復助成により蘇った作品を東京、京都、福岡の四会場でご披露することとなりました。このうちここ京都会場では、京都や近隣に所在し修復が完了した作品をとりあげ、文化財保存修復の現状とその意義をご紹介いたします。千年を超え日本の政治文化の中心であったこの地には、とりわけ重要な文化財が多く伝わっています。いずれも日本を代表する文化財でありながら、多数が集中するため行政の支援がかならずしも万全には及ばないなか、住友財団は各機関と協力しながら支援してまいりました。展覧会では、無事修復された古都ゆかりの文化財を通じ、都に育まれた思想や信仰、そして洗練された美意識をもお伝えしたいと思います。
またあわせて本展では、文化財修復のための技術もご紹介します。古来培われた知恵と最新の化学技術が融合した世界最高水準の日本の修復現場、その最前線を是非ご覧頂きたいと思います。
本展を通じ、修復をへてよみがえった文化財に触れ、その素晴らしさと未来へ紡ぐ価値をみなさまと共有できれば幸いです。
■講演会「木の文化財を救う一木の埴輪から元寇の沈没船の保存まで」
今津節生氏(奈良大学教授・文化財保存科学)
9月16日(月・祝)13時30分~15時
(会場は同館講堂。定員100名(先着) 当日10時より整理券配布)
奈良県四条古墳から出土したのは大量の水を含んだ木製品。そのままでは急速に劣化する木材のために、住友財団の修復助成により開発されたのは、食用の糖類を使って保存する安全な方法です。その技術は、中国の泗水王陵の浸水遺物、長崎の海底から発見された元寇沈没船など、世界の保存活動に広がっています。その成果や開発秘話をうかがいます。
■講演会「仏像の文化財修理」
隂山 修氏(公益財団法人美術院 国宝修理所所長)
9月28日(土)13時30分~14時30分
(会場は同館講堂。定員100名(先着) 当日10時より整理券配布)
文化財修理の原則は「現状維持修理」。この考え方が修理現場でどのように踏まえられているのか、仏像の修理工程に沿ったスライドを使って解説します。
■ワークショップ「仏像修復、基本の木」
講師:公益財団法人美術院 国宝修理所
9月21日(土)10時30分~、14時~(1時間程度)
対象:小学4年生以上(各回定員20名)お子様大歓迎!
(会場は同館講堂 要予約 電話075-771-6411 9月6日9時より受付開始)
木を加工する機械が発達した現代では、人の手作業で木を加工する現場を眼にすることはほとんどありません。機械のない時代、人は手作業で最小限の木工具を使い、人間の力を最大限に引き出して驚くような大建築や美しい仏像を造り出していました。そこで本ワークショップでは、仏像修復の基本となる木材の扱いを体験していただき、木に触れる楽しさや先人の力の偉大さを感じていただければと思います。
■絵画修理トーク&ワーク
講師:国宝修理装潢師連盟
(会場は同館講堂。要予約 電話075-771-6411 9月6日9時より受付開始)
(小中学生むけ)
「装こう師一国宝のお医者さんにかけ軸の修理を学ぼう」
10月5日(土)10時30分~12時
対象:小学4年生~中学生(定員12名)
遠い昔の文化をいまに伝える貴重な絵や書。紙や布にかかれたそれらは、年月を経てとても弱っています。それらを修理する専門家のお話しを聞き、また本物の道具や材料にふれなから、文化財を守り伝えることの大切さを学びます。
(一般向け)
「装潢師のお仕事一国宝絵画の修理現場から」
10月5日(土)14時~16時
対象:高校生以上、一般(定員12名)
掛軸や巻物、屏風など脆弱な素材でできた日本の書や絵。今日、数百年を経たそれらをみることができるのは、折々に適切な修理を重ねてきたからこそ。伝統がいかされた世界最先端の修理技術、文化財装潢について、実際の道具や材料をまじえてうかがいます。
■列品解説
午後2時より展示室にて学芸員が行います
9月15日(日)実方葉子(ICOM京都大会開催記念特別版)
9月22日(日)山本 尭 「中国青銅器の時代」
9月29日(日)実方葉子(書画を中心に)
10月9日(水)竹嶋康平(仏像を中心に)
イベントはいずれも入館料が必要です。
主催:泉屋博古館、住友財団、住友グループ各社、読売新聞社、京都新聞
後援:文化庁、美術院、国宝修理装潢師連盟、京都市、京都市教育委員会、京博連、公益社団法人京都市観光協会
本展は住友財団修復助成30年の記念として、全国4会場で同時期に開催される展覧会の一環です。
九州国立博物館(福岡)9月10日~11月4日
泉屋博古館分館(東京)9月10日~10月27日
東京国立博物館(東京)10月1日~12月1日