印象派からその先へ―世界に誇る吉野石膏コレクション展

印象派からその先へ―世界に誇る吉野石膏コレクション展
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    会 期
    20191030日 -  20200120
    開催時間
    10時00分 - 18時00分
    入館は閉館の30分前まで(1月3日を除く金曜、第2水曜、会期最終週平日は21時00分まで)
    休み
    月曜(ただし、祝日・振替休日の場合、1月20日、トークフリーデーの11月25日と12月30日は開館)
    年末年始(12月31日、1月1日)
    入場料
    有料
    一般1700円、高校・大学生1000円、小・中学生500円
    ※開催中も一般前売り券の金額でご購入可能なペア券(3000円)はチケットぴあでのみ販売いたします。 ※障がい者手帳をお持ちの方は半額、付き添いの方1名まで無料
    作品の販売有無
    展示のみ
    この情報のお問合せ
    03-5777-8600(ハローダイヤル)
    イベントURL
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    三菱一号館美術館
    住所
    〒100-0005 東京都
    千代田区丸の内2-6-2
    最寄り駅
    東京
    電話番号
    03-5777-8600(ハローダイヤル)

    詳細

    展覧会内容

    ルノワール、モネ、ピカソ、シャガールなどの作品で国内でも有数の吉野石膏近代美術コレクションは、まとまって紹介されてきませんでした。その質の高さも然ることながら、優しく、親しみやすい作品群は、世界に誇る近代美術コレクションといえるでしょう。中でも、ルノワール、ドガ、カサットのパステル画は、油彩や筆触分割という側面から語られることの多い印象の、作家それぞれが持つ技法の特徴と豊饒さという新たな視点をもたらしてくれます。
    本展は、ピカソの風景画、シスレーの80年代の色彩豊かな風景画など、他では見られない選りすぐりの72点をご紹介します。

    吉野石膏コレクションとは?
    吉野石膏コレクションは、石膏建材メーカーの吉野石膏株式会社と吉野石膏美術振興財団が有する美術コレクションです。同社は「安全で快適なくらし」という企業理念のもと、人々に精神的な豊かさをもたらす美術の分野でも貢献したいと考え、美術の蒐集と一般公開を行ってきました。とりわけ先代の社長、須藤永一郎(1934-2015)の代に集められた西洋絵画には、モネ、ピサロ、ルノワ一ルら印象派から、ピカソ、シャガールなど20世紀の作家まで、世界に誇る優品があります。これらの作品の多くは、創業の地、山形県にある山形美術館に寄託され、その一部が「吉野石膏コレクション室」として常設展示されています。

    1.印象派、誕生 ~革新へと向かう絵画~
     19世紀後半のパリでは、歴史画をジャンルのヒエラルキーの頂点に置き、逸話や物語を主題に、筆致を残さず滑らかな表面に仕上げるアカデミスムが主流でした。解剖学に基づく人体や、遠近法に則った風景が写実的に描かれ、公式のサロン(官展)への人選が画家の名誉とされました。これに対抗する流れとして、卑近な主題を作品にしたクールベは、1855年のパリ万博の会場の傍らで個展を開催してレアリスムを標榜し、また、農民画を描いたバルビゾン派のミレーや、風景を理想的に表したコローは、自然の中で戸外習作を行い、印象派に先駆けたのです。詩人ボードレールの唱える「現代性(モデルニテ)」に共鳴したマネは、都市生活を主題に、鮮やかな色彩で、筆触を残す平面的な絵画を描き、印象派の形成に影響を与えます。1860年代の後半、新しい芸術をめぐる議論が芸術家らによって活発に交わされ、ブーダン、モネ、ルノワール、ピサロ、ドガ、シスレー、セザンヌらは、1874年、後に第一回印象派展と呼ばれる展覧会を開催します。マネはこれに参加せず、サロンヘの出品を続けました。はかない一瞬の光や大気の変化を捉えようとした印象派の画家は、筆触分割を用いて絵具をほぼ原色のままカンヴァスに載せて、明るい画面を作り出す大胆な挑戦を行っていきます。セーヌ川沿いの風景画を中心に、劇場、踊り子、競馬場などの都市生活が主題に取り上げられ、油彩やパステルといった様々な技法が用いられました。伝統的な価値観からみれば、主流からかけ離れた主題は、多くの人に特異なものとみなされ、筆触の残る両面は「未完成作品」と批判されます。しかし印象派の作品は、彼らの考えに共鳴する批評家やコレクターの称賛を受け、徐々に影響力を増していきます。ゴッホらポスト印象派の画家は、厚く塗り重ねた絵具のマティエールや、形態の抽象化へと向かう中で印象派の活動をさらに発展させ、20世紀の前衛芸術を予告するのです。

    2.フオーヴから抽象へ ~モダンアートの諸相~
     1905年のサロン・ドートンヌでマティスらは「フォーヴィスム(野獣派)」として激しい色彩を特徴とする作品を打ち出しました。フォーヴィスムにはヴラマンク、マルケやルオーといった作家も参画しています。しかし、本展出品作からはむしろ伝統と前衛のはざまで揺れ動く作家の試行錯誤が汲み取れることでしょう。また、ピカソやブラックのキュビスムは絵画の形態を破壊し、カンディンスキーらの抽象絵画は絵画の自律を志向していきます。一方で、ポスト印象派のゴーガンの流れを汲むボナールらが集まり、自分たちをナビ(預言者)と称しました。ルソーは美術学校で学んでいないのみならず、どのように絵画を習得したのか今でもはっきりしていません。しかしながら、素朴派と呼ばれる独特の画風で作品を発表し、ピカソらの支持を得ました。20世紀初頭、前衛芸術の傾向は、形態と色彩の変革を目指す中で、理論と実践の方向性が問われたのです。

    3.エコール・ド・パリ ~前衛と伝統のはざまで~
     本章ではエコール・ド・パリの作家が中心に紹介されます。1920年代にこのような呼び方をされたのは、シャガール、モディリアーニ、ユトリロを代表格とする作家たちです。彼らはフォーヴィスムやキュビスムのように共通する様式を持ち合わせていません。凄まじい勢いで、色彩と形態の変革に向かうモダン・アートの流れの一方、具象的でありながら個性的かつ魅力的な作品を残した作家がいました。諸外国からパリへやってきた作家は「エコール・ド・パリ(パリ派)」と呼ばれますが、フランス生まれの作家も含まれています。印象派の登場で従来の写実的表現は潰えたかにみえましたが、そうではなく、伝統と前衛は常に併存しなから絡み合うのが20世紀美術の展開なのです。

    主催・協賛・後援

    主催:三菱一号館美術館、共同通信社
    特別協力:吉野石膏株式会社、公益財団法人吉野石膏美術振興財団
    協力:公益財団法人山形美術館
    協賛:あいおいニッセイ同和損保、大日本印刷

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