開催時間 |
11時00分 - 19時00分
|
---|---|
休み |
月曜、火曜
|
入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
|
この情報のお問合せ |
ARTFRONT GALLERY
|
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒150-0033 東京都
渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラス A 棟 |
---|---|
最寄り駅 | 代官山 |
電話番号 | 03-3476-4869 |
失われてみつかったもの(2019)
アニウェイ・アキリザン(キュレーター)
ミゲル・アキリザンは今回の新作でもこれまで同様、文化の違いを超えて移動する身体やオブジェをテーマにしている。ミゲルが「オブジェ・コラージュ」と呼ぶシリーズは、直感によって自然物や人工物を組み合わせる手法で山積みされたオブジェを再構成している。そうすることで限りある資源しかないこの地球上においても、既存のオブジェに新たな生命を吹き込み、忘れられた物語を織り成すことができるのだ。以前の展覧会では主に代々受け継がれた家宝を使っていたが、最近ではさらに範囲を広げて宗教に使うもの、装飾品や道具などを使うようになってきた。グローバルな文脈において、いかに我々がこれらのモノと繋がり、それらによって結ばれているか。作家は作品を通じて常にそれを問いかけている。
作家が特に心惹かれるのは、海や陸を渡って移住するこれまでの歴史を内包したオブジェたちだ。オーストラリアの中古品店やフィリピンにある日本のアウトレットなどで手に入れている。作品《Lost and Found》はあり余るモノたちの国境を越えた動きをマッピングしたかのように解釈される。オブジェで創られたコラージュは、「転位」や「無所属」といった経験につながる意味合いをもっており、たとえ「home / 我が家」に帰宅するにしてもこれらのコンセプトは常についてまわる。作家自身の移住経験を映し出すかのようなオブジェは、常に変化しているアイデンティティを表し、構築と破壊の狭間で揺れ動き、形や機能、その奥底にある彼等の文化的背景がかえって見えにくくなる。オブジェを解釈したり、時間と空間を横断するような枠組みに属することも拒否する。定義することはできないが、ハイブリッドな形をもった新たなアイデンティティは、こうした軋轢によって生み出されるのだ。
ミゲル・アキリザン(1986年、マニラ生まれ)
フィリピン北部のラグーナにあるロス・バニョスで活動。
「フルーツジュースファクトリー」を拠点に、先祖伝来のお宝や、自ら漁ったり発見したりしたモノを組み合わせて作品を制作。作品を通して問いかける社会問題は、移動や移住、文化的アイデンティティなど。一見ユーモラスな作品の様相が、実は見えない国境を越えた問題と密接に結びついている。両親がフィリピンからオーストラリアに移住した理由の一つに子供達の教育問題があったが、彼はグリフィス大学とクイーンズランド美術大学(ブリスベーン)を卒業し、ジュエリー制作の資格も持つ。多彩なバックグラウンドを活かして複数のルーツを示唆す るような制作活動を展開。
1986 フィリピン、マニラ生まれ
2004-2006 フィリピン大学彫刻専攻卒業
2007 グリフィス大学、クイーンズランド美術大学卒業
ジュエリー制作の資格取得
[個展]
2018 ある巡礼ー魂の帰還、構築されたセレモニー ドローイングルーム、フィリピン
2014 不協和音 ギルマンバラックのドローイングルーム、シンガポール
2013 アート台北 台湾
2013 お宝たち ドローイングルーム、フィリピン
[グループ展]
2018 空席はない ドローイングルーム / マニラ、フィリピン
2018 アートフェアフィリピン / マカティシティ、フィリピン
2018 マニラビエンナーレ / イントラミュロス、フィリピン
2018 オン ドローイングルーム / マニラ、フィリピン
2018 リンボ、リンボ / マニラ、フィリピン
2018 ビエンナーレ / ホノルル、ハワイ
2016 アートバーゼル香港 / 香港
2014 アート台北2014 / 台湾
2014 バザールアートジャカルタ2014 / インドネシア
2014 ストリクトセレクション:フィリピン現代美術の多様性 ヌヌファインアート / 台北、台湾
オープニングレセプション:6 月19 日(水)19:00~21:00
同時開催:アルフレド&イザベル・アキリザン:Home / Return 2019
協力:フルーツジュースファクトリー
クリップした展覧会はありません。