Sarah Fujiwara Exhibition Melting Petals

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会 期
20190614日 -  20190713
開催時間
11時00分 - 19時00分
土曜日18:00まで
休み
日・祝
入場料
無料
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
EMON PHOTO GALLERY
情報提供者/投稿者
開催場所
EMON PHOTO GALLERY
住所
〒106-0047 東京都
港区南麻布5-11-12 togoBldg, togo Bldg. B1
最寄り駅
広尾
電話番号
03-5793-5437

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

この度エモンでは、アーティスト・藤原更の4年ぶりの新作展を開催する運びとなりました。
藤原更は愛知県出身。1999年を境にコマーシャル・フォトグラフの分野からアートの世界へと踏み出し、それまでのドキュメンタリーを中心にした作風を一転させ、写真を使って流気体や液体、また植物などうつろう被写体を色彩で視覚化させる表現へと変化していきます。2000年以降は日本とフランスを行き来し、個展のほかアートフェアにも多数参加。現在では名古屋学芸大学映像メディア学科で教鞭を取るなど精力的に活動範囲を広げています。
前作『Neuma』(2012年)で藤原は「蓮」をテーマに作品を制作し、その3年後に制作した『La vie en rose』(2015年)では「薔薇」に迫ります。これらの作品は大判インスタントフィルムで撮影を行い、その場所にある土や水、あるいは樹皮などを写真にこすりつけるなどした抽象作品。その柔らかな光を取り込んだ作品群は一見抽象絵画と見まごうものの、実は一瞬を切り取る潔さが際立ったストレートフォトでした。
写真とドローイングの境界を溶かすように表現の可能性を拡げていくスタイル、また不断の生命の循環を表そうとする藤原のストーリーは海外で注目され、2014年Fotofever(パリ)、2015年NY SCOPE(ニューヨーク)などアートフェアで多くのコレクターからの支持に繋がっています。
今回の新作品『Melting Petals』で藤原がテーマに選んだ植物は「芥子」。撮影した写真をプリントすると今度は特殊な溶剤を使って版画のように別のシートに転写する技法もこの作品の特徴です。この鏡のように像を反転させる行為は、別な角度でものを視るために、そして自身と対話するための手段。そうした抑制を利かせる藤原の眼差しは撮影時の偶発性を招き入れ、自然の中に「美」或いは「理」の顕現を知る写真行為を開花させ、どんなときにも変わらない物事の筋道を知る彼女独特の表現と言えるのです。
本展では、新作に2011年から現在までにコレクターから支持された作品も交えて展覧致します。この機会に藤原更の世界観をどうぞご高覧ください。

この花を初めて撮影したのは、個展のためにフランスに長期滞在
していた時のことだった。長年の友人でもあるフランス人彫刻家夫婦の
「秘密の花園へつれてゆくよ」といういたずらめいた誘いにのり、 いったい
どれほどの時間を車に揺られただろう。

到着した先には赤い無数の花が風にゆれ、まるで手招きをしているようだった。
私は花に促されるままにドアをあけ、踏み出した。

「coquelicot : poppy : ヒナゲシ : ケシ」は洋の東西を問わず、様々な
意味合いを持つ花。ボードレールをはじめとする芸術家たちだけでなく、
様々な人々を魅了する花でもある。

その花を少し離れたところから見た時の印象は、”可憐" ⦆であった。
しかし、その中へ踏み込んでゆくと、第一印象は消え去り、無心に
シャッターを押し続けさせる 強い魅力をもつ花に変わっていった。
その色、その花びらのテクスチャー、その花と茎のバランスからくるムーブメント、
そのソバージュな匂い.....

シリーズ "Melting Petals" は被写体を写し撮るだけでなく、
その写真を手がかりに、あの時あの場所で私の感覚で掴みとったものを
可視化することを試みた。今回はデジタルでの合成や、ペインティング、
記憶の層を積み重ねるコラージュ作業は行わず、撮影時に決定した画像を
可能な限り大切にしながらプリントに時間をかけ、あの時掴みとれなかった部分
はあえて手作業で剥離し、曖昧な部分は曖昧なまま制作した。

 あの日彼らは私を秘密の花園へ連れていってくれた。
"Melting Petals" は、あなたをどこへ連れてゆくのだろう。

  藤原更

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レセプション 2019/6/14 18:00-20:00

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