マイセン動物園展

《スノーボール貼花装飾蓋付昆虫鳥付透かし壺》 ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー 1820~1920年頃 個人蔵

《スノーボール貼花装飾蓋付昆虫鳥付透かし壺》 ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー 1820~1920年頃 個人蔵

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会 期
20190706日 -  20190923
開催時間
10時00分 - 18時00分
ご入館は午後5時30分まで
※8月2日、9月6日は夜間開館 午後8時まで(入館は午後7時30分まで)
休み
水曜日、8月13日(火)~15日(木)
入場料
有料
一般:1,000円/65歳以上:900円/大学生:700円/中・高校生:500円/小学生以下無料
※20名以上の団体は100円割引き ※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。
5月18日(土)国際博物館の日はすべての方が入館無料です。
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
03-5777-8600[NTTハローダイヤル]
情報提供者/投稿者
開催場所
パナソニック汐留美術館
住所
〒105-8301 東京都
港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4F
最寄り駅
汐留
電話番号
050-5541-8600

詳細

展覧会内容

ヨーロッパ初の硬質磁器製造に成功し1 7 1 0 年には王室磁器製作所設立を布告したドイツのマイセン磁器製作所。本展ではマイセンの動物に着目しご紹介します。
19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパの美術工芸界で流行したアール・ヌーヴォー様式はマイセンにも影響を与え、カップ&ソーサーから彫像にいたるまで幅広く取り入れられました。また同時期のマイセンでは、釉薬の下に絵付けする釉下彩や釉薬の上から描いた絵の具を沈みこませるイングレイズといった技法が多用されるようになり、淡く繊細な色調の作品が作られていきました。
一方、動物をモチーフとした美術作品は時代や地域を問わず制作されてきましたが、それらは何かを象徴するために描かれたり成形されたりするものもあれば、そのもの自身の愛らしさを伝えるために制作されるものなど様々で、マイセンでも同様でした。とりわけアール・ヌーヴォー様式の動物作品は、模様から表情まで、動物のしなやかさを表現することに成功し、リアルさと愛らしさを見事に両立させたのでした。
本展では、そのようなアール・ヌーヴォー様式の作品を中心に構成しています。磁器や炻器に加え、カタログなどの資料類も
展示し、新しいアプローチでマイセンの造形と装飾をたどります。

第1章 神話と寓話の中の動物
西洋美術には神話や寓話を主題とした作品が多くあります。それは絵画や彫刻などファインアートだけでなく陶磁器など工芸分野でも連綿と引き継がれてきました。第1章ではマイセン磁器で表現された神話と寓話をモチーフとした作品をご紹介します。人間を風刺した《猿の楽団》やアメリカ大陸発見により各地域への異国への憧憬をうながす《四大陸》などにおける動物が磁器で表現された様をご覧いただけます。

第2章 器に表された動物
マイセンなどヨーロッパの陶磁器工房ではいわゆる器にも動物装飾は用いられています。それらは描かれたり彫刻として付加されたり様々な形で表され愛らしさを添えています。またたくさんの小花彫刻を貼り付けて磁胎を装飾するいわゆる「スノーボール」はマイセンを代表するシリーズのひとつであり愛好家も多く存在します。スノーボールは徐々に鳥類の彫刻が付加され自然主義的要素が濃くなっていきました。第2章ではスノーボール作品を中心に、器の形態のマイセン作品に表された動物たちをご紹介します。

第3章 アール・ヌーヴォーの動物
19世紀末から20世紀初頭にかけ、ヨーロッパの美術工芸界ではアール・ヌーヴォー(ドイツ語圏ではユーゲント・シュティール)と呼ばれる様式が流行しました。これは曲線の多用に代表される有機的なフォルムを特徴とした様式で、マイセンでも取り入れられました。そしてこの曲線を生かすためにマイセンでは色彩部分でイングレイズという技法を導入しました。これは釉薬の中に絵具を染み込ませ閉じ込める技法で、柔らかな見た目と磁胎と釉薬に挟まれたことによる定着性が特徴と言えるでしょう。第3章ではその柔らかい色合いを生かし表現された犬や猫、ペンギンといった動物たちの表情をご覧いただけます。

第4章 マックス・エッサーの動物
マックス・エッサーは1920~30年代のマイセンでモデラーとして活躍した彫刻家です。マイセンにおけるアール・デコ様式を確立した一人ですが、とりわけベッドガー炻器で制作した動物彫刻が彼の名を知らしめた作品群と言えるでしょう。第4章ではエッサーによるベッドガー炻器や磁器による動物に加え、エッサーに影響を受けた成型師による動物彫刻を展示します。

主催・協賛・後援

主催:パナソニック汐留美術館、東京新聞
後援:ドイツ連邦共和国大使館、港区教育委員会

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