採光 -let in light-

2011/9/3-9/14　Shinjukugankagaro
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    会 期
    2011年 09月 03日 -  2011年 09月 14日
    開催時間
    12時00分 - 20時00分
    休み
    最終日は17:00まで
    休廊日：　木曜日
    この情報のお問合せ
    KAYOKOYUKI
    www.kayokoyuki.com
    Tel：090-1819-1664
    info@kayokoyuki.com
    担当：結城
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    新宿眼科画廊
    住所
    〒160-0022 東京都
    新宿区新宿5-18-11
    最寄り駅
    東新宿
    電話番号
    03-5285-8822

    詳細

    参加クリエイター

    展覧会内容

    この度、9/3（土）より、今村洋平、大田黒衣美、利部志穂、鈴木光、若林勇人の5人の作家によるグループ展、『採光 -let in light-』を開催致します。

    　今村は、2004年に東京造形大学大学院を修了し、T&S GALLERYやmagical, ARTROOM、3331 Galleryなどで展示しています。2008年にシンガポールの『esplanade』にてレジデンスと展示をしています。シルクスクリーンというアナログな複製技術から、インクを過度に刷り重ねることによって、近作ではひとつの山を模した造形物を作り出しました。その回数は7000回にもおよび、自然や時間、内包される光を見る者に喚起させます。

    　大田黒は、2008年に東京藝術大学大学院を修了し、その年の『アートアワードトーキョー』にてグランプリを受賞しました。生活をする上で誰もが手にする大量生産品から、独自の物語を紡ぎだしています。板ガムや石膏、ビニールシート、テーブルクロスなど、その素材が持つ多様性や独自性を抽出し、ドローイングなどのイメージを加えることによって作品へ変換させます。

    　利部は、2007年に多摩美術大学大学院を修了し、2010年には府中市美術館にて公開制作、『VOCA 2010』に出展、今年に入り板橋美術館にて『発信//板橋//2011』に参加しています。様々な場所や廃材・日用品等を組み合わせることで、そこにたまった記憶や時間を、音や感触を確かめながら空間に配置します。人と物が関わる時に起こる変化を、作品として制作しています。

    　鈴木は、2008年に武蔵野美術大学を卒業した後、昨年度、IAMASを卒業しました。国内外で人にインタビューをしてまわり、その声を拾っては映像を使ってイメージに変換します。映像表現が持つ制御できない部分を利用し、被写体同士、また被写体と作家との関係性を映し出しています。2011年『山形国際ドキュメンタリー映画際』に出品が決定しています。

    　若林は、2003年に日本大学芸術学部を卒業した後、『APA賞』にて経済産業大臣賞、2004年に『epson color imaging contest』で特選を受賞しています。また冬青社から写真集『草の上の昼食』を出版しました。近作では台風の中心部や火山の河口付近に出向き、波しぶきや立ち上る蒸気を写真におさめ、圧倒的な力を客観的な視点で再検証し作品を制作します。

    　彼らの表現は、愚直とも言えるほどに純粋で、かつ原初的な手作業から始まっています。個人的な体験や、そこから生まれた謎、問いを一つ一つ自らの手で検証し編み出された方法からは、私たち鑑賞者に何らかのはじまりの瞬間を感じさせることでしょう。
    　

    [開催者ステートメント]

    例えばこの場所が人の入ったことのない、ただただ広大な荒野だったとして、私たちはここに何を作るだろうか？アイスを買うコンビニもなければ、離れて暮らす友人に会いに電車に乗ることもできない。携帯もないので連絡をとることもできない。昼は35度をこえ、夜は20度を下回り、日陰もなければ雨風をよける屋根もない。私たちは地面に転がっている石をかき集め、壁を作るだろうか。大きさがばらばらな石をどの順番で積み上げれば崩れないだろう？石と石の隙間には土のようなものででも塞ぐだろうか。からからの大地を掘り起こして、まだ湿り気のある土を探す。それでも水分が足りなければ雨乞いでもするか、夜空を見上げて星を読み、あるいは雲のながれを見て天気を予測するだろうか。土の粘
    り気はどの程度か、まず手で練って確かめる必要がある。

    この5人の作家は個人的な体験や、そこから生まれた謎、問いを一つ一つ自らの手で検証し、編み出した方法で作品を制作している。原初的な手作業によるその判断は、深さを追求するあまりとても閉鎖的な一人遊びとも捉えられる可能性がある。しかし本当にそうだろうか？
    私たちは、たくさんの衝突や時間の積み重ねによりここまで繋がれてきた。今一度この場所で、はじまりの瞬間を感じてもらえたら嬉しい。

    　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『採光』展 企画
    　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　結城 加代子

    関連イベント

    9月3日（土）18:00 — オープニングレセプション

    主催・協賛・後援

    企画：　KAYOKOYUKI
    デザインワーク：　CRAFTIVE

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