開催時間 |
10時00分 - 17時00分
最終入館16時30分まで |
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休み |
月
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
本郷新記念札幌彫刻美術館
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒064-0954 北海道
札幌市中央区宮の森4条12丁目 |
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最寄り駅 | 西28丁目 |
電話番号 | 011-642-5709 |
先日の北海道での大停電と地震の記憶は生々しいところがあります。それによって更新されたせいか、今日、北海道で東日本大震災のことが日常会話に出てくることは滅多になくなったと感じます。
あれから8年。その歳月の中で被災地の方々は失った多くのものへの悲しみを心の一番奥底にしまい歩み始めています。被災地の外にいるものは多くを語らずに静かに見守っています。そして国を挙げてオリンピックに向かう高揚の中、まるで何事もなかったかのような静けささえ感じます。はたしてその静寂は本当の平穏なのでしょうか?
和と秩序を重んじる日本の社会は本音と建前の二重構造です。震災はそこにさらなる亀裂を加えたように感じます。科学への信頼が揺らぎ、フェイクニュースが生産される今日は何が真実で真相なのか分からず、盲信や妄言が飛び交う暗雲の立ちこめる時代なのかもしれません。そこで生きていく時、弱い立場の存在や小さな声などが消されていくように見えます。
こぼれ落ちたものたちへの眼差しを掬い上げるのも芸術の果たせる領域なのです。美術家達は独自のセンサーでこうしたものへ目を向けています。ここにあるものは、震災の中から見えて来たものを醸成してきた5人の作家の歩みです。その視線の先にあるものを見て頂きたいと願います。 (企画:白濱雅也)
アーティストトーク: 2019 年 3月 21日(木・祝)13:00~ 本館研修室にて(作家全員参加)