日本刀の華 備前刀

重要文化財 古備前高綱太刀 鎌倉時代(12~13世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵 【全期間展示】

重要文化財 古備前高綱太刀 鎌倉時代(12~13世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵 【全期間展示】

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会 期
20190413日 -  20190602
開催時間
10時00分 - 16時30分
入館は閉館の30 分前まで
休み
月曜日(ただし、4月29日・5月6日は開館)、5月7日(火))
入場料
有料
一般1,000円、大高生700円、中学生以下無料  ※団体割引は20名以上
展覧会の撮影
不可
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
03-5777-8600(ハローダイヤル) 英語版も共通
情報提供者/投稿者
開催場所
静嘉堂文庫美術館
住所
〒100-0005 東京都
千代田区丸の内 2-1-1 明治生命館 1 階
最寄り駅
東京
電話番号
050-5541-8600(ハローダイヤル)

詳細

展覧会内容

日本刀の主要製作地(山城・大和・備前・相模・美濃)のうち、備前(岡山県南東部)は、上質な原料や水運の利に恵まれ、平安時代より優れた刀工を輩出し、圧倒的な生産量を誇ったことから、今日「刀剣王国」と称されています。備前刀の特徴は、「腰反り」の力強い姿と、杢目を主体とした精緻な地鉄に、「丁子乱れ」と呼ばれる変化に富んだ刃文とされています。その豪壮にして華やかな作風は、鎌倉武士や戦国武将たちをはじめ、多くの人々を魅了してきました。
本展では、「備前刀の宝庫」として知られる静嘉堂の蔵刀を中心に、重要文化財4振、重要美術品11振を含む在銘作約30振を精選し、「古備前」と呼ばれる初期の刀工群から、一文字・長船・畠田・吉井・鵜飼など各流派による作風の展開をたどっていきます。あわせて、江戸時代に幕府の御用をつとめた後藤家歴代とその門流(脇後藤)による刀装具を展示します。さらに国宝「曜変天目(「稲葉天目」)」を特別出品いたします。

静嘉堂の刀剣コレクションについて

静嘉堂所蔵の刀剣は、創設者の岩﨑彌之助が、廃刀令直後の明治10年頃から蒐集したものを基礎に、息子の小彌太が拡充しました。彌之助による刀剣蒐集は生涯で数百振に及んだといいますが、なかでも蒐集にあたって助言や斡旋を行った刀剣鑑定家・今村長賀の影響もあって、備前の古名刀が多く蒐まりました。現在静嘉堂が所蔵する刀剣約120振のうち約4割を備前刀が占めています。鎌倉時代を中心に南北朝、室町時代までをカバーし、重文4件、重美12件と質量ともに充実しており、静嘉堂は「備前刀の宝庫」として知られています。

[みどころ]
「備前刀の宝庫」静嘉堂所蔵の重要文化財4振・重要美術品11振を含む備前在銘作約30振が顔揃い!
重文に指定される高綱たかつな行光ゆきつななど現存稀有な古備前刀工の作をはじめ、それに続く一文字派、長船派の歴代(長光ながみつ真長さねなが景光かげみつ兼光かねみつ)、直宗派の備前三郎国宗びせんさぶろうくにむねや畠田派、鵜飼派の雲生うんしょう雲次うんじ、吉井派の真則まさのりなど備前物を総覧するような系統だったコレクションが一堂に会します。

武家金工の華・後藤家歴代の刀装具を特集展示! !
刀剣を飾る金具―目貫めぬきこうがい小柄こづかなどの装剣金具を製作する金工の後藤家は、室町時代中期の足利義政以来、足利将軍家、戦国時代の織田信長、豊臣秀吉、そして江戸幕府260年の間、16代にわたって時の権力者に重用され、その作品は武家の装う金工のなかでも最高の格式をもつものとされてきました。江戸時代に将軍家代々の御用をつとめた後藤宗家、そして14あるという後藤家の分家(脇後藤)の名工たちのなかでも、その掉尾を飾る幕末の名工・後藤一乗による目貫・笄・小柄など、繊細な技の光る刀装小道具を展示いたします。わずか数センチの金具のなかに込められた武家の思想と美意識、そして伝統によって洗練されたデザインをご覧ください。

国宝・曜変天目(「稲葉天目」)が特別出品! ! !
本展での公開が2019年の初お目見えとなります。今回は自然光のもとでご鑑賞いただけるよう、当館の庭園を望むラウンジスペースでの展示となります。朝・昼・夕方と日の光によって刻々と変化していく曜変の景色をお楽しみください。

関連イベント

■講演会 各日午後1時30分~ 地階講堂にて 定員120名 無料・要入館券
 1「備前刀 -その歴史と魅力- 」佐藤 寛介 氏(東京国立博物館 研究員)
  2019年4月21日(日)

 2「静嘉堂の備前刀について」吉川 永一 氏(日本刀剣保存会 幹事)
  2019年5月26日(日)

■河野元昭館長のおしゃべりトーク 定員120名 無料・要入館券
 「浦上玉堂―酒仙画家」 饒舌館長 口演す河野 元昭 (静嘉堂文庫美術館館長)
 2019年5月5日(日) 午後1時30分~ 地階講堂にて

■職方(しょくかた)実演会
 「日本刀にたずさわる職方の技」 (有料・職方の休憩時間以外は随時ご覧いただけます)
 2019年5月18日(土) 午前10時~12時、午後1時~午後4時30分 地階講堂にて 
 実演:水野美行氏(日本刀鞘師)、小澤茂範氏(刀匠)、川上陽一郎氏(研師)
 ※観覧券(300円)は、当日受付にて販売(入館料別)。
 日本刀制作にたずさわる職人(職方)たちのうち、刀匠・研師・鞘師をお招きし、刃文を焼く際の
 「土置き」や刀剣の研磨、鞘のかき入れ(削り出し)など、刀剣制作の工程の一部をご覧いただきます。
 
■列品解説
 4月27日(土) / 6月1日(土)・・・午前11時~
 5月9日(木) / 5月23日(木)・・・午後2時~

■静嘉堂コンサート 参加料1,000円(入館料別途必要) 予約制
 「100万人のクラッシックライブ」
 2019年5月11日(土) 午後2時~ 地下講堂にて
 静嘉堂文庫美術館は、一般財団法人100万人のクラッシックライブに協力し、音楽を通じて人と人をつなげていく活動を応援しています。
 クラッシックを身近に体験してみませんか。
 (詳細は静嘉堂文庫美術館公式HP「お知らせ」ページで追ってお知らせいたします。)

■静嘉堂ガーデン(ビアガーデン&カフェ)
 昨年ご好評いただきました静嘉堂文庫美術館前庭でのビアガーデンとカフェのイベント「静嘉堂ガーデン」を今年もゴールデンウイーク期間中に開催(予定)。
 (詳細は当館公式HP「お知らせ」ページで追ってお知らせいたします。)

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